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B@CK HΦME S5:01
BACK HOME Season5
Road to SAO-NASHI LOVERS.
この日の杣山紅弥は質問三昧
初っ端は、ゲーム会社の開発担当者だった。
焼いたトーストを優しく口に咥えて、
ラブコメディの主役みたいなスタイルで
一応真剣に話に聞き入るゼネラルマネージャー紅弥。
(ゼネラルマネージャー:一般的にはスポーツの重役)
(一般職業で言う所の部長職や支店長が当てがわれる)
COMMUNICATION FOR:KAIHATSU
開発「BENIYA先生、企画書のブラカメって何の略称ですか?」
紅弥「お時間はあるのかしら?」
開発「ぜひ、聞かせて下さい!」
紅弥「可愛い甥っ子がね、姪っ子のお腹にかめはめ波をお見舞いするの。
ブラザーカメハメハ、縮めてブラカメよん」
開発「造語でブラカメHAL☆KEYというNEWカマーを誕生させたのですね!」
紅弥「カマーにプロ意識を感じたわ。アンタとは、いい仕事ができそうよ」
開発「オネエ版ときめきメモリアル SAO-NASHI LOVERS
この国のLGBT問題に光を差し伸べる、希望のソーシャルゲームですね!」
紅弥「原案サイドからいわせてもらうと、
蜜壇『愚弄』部には、最高のカマ騒ぎをして欲しいわん」
開発「オエネの方々って、明るくて、弁が立って、頭がよくて、元気に満ちてますよね」
紅弥「あらあ、皆、一様に、苦悩の思春期を迎えているものよ?
達観の境地とでもいうのかしら?」
開発「そういうジレンマも、リアルにプログラミングできたら、開発チーム冥利に尽きます」
紅弥「配信を焦っちゃダメよん。とことん作り込んで100年遊べるゲームにしなきゃ!」
開発「先生、聞くところによると、日々輝音楽プロデューサーとお知り合いだとか」
紅弥「ああ、カイドゥね。彼も苦悩人よ。底辺時代をアタシは見詰めてきたんだから」
開発「人に歴史あり、ですね。日々輝音楽プロデューサーから
サウンドトラックを提供して貰うことは可能でしょうか?」
紅弥「一流人でも仕事は欲しいはずよ。あとでLINEしとくわ」
COMMUNICATION FOR:KAZUCO
一輝「BENIYA、ごきげんよう」
紅弥「あらあ、KAZUCOじゃない。
アンタ、又、メイクが上手くなったわねえ」
一輝「一番に輝くと書いて一輝がアタシの源氏名じゃない!
オネエの頂、目指してますっ!」
紅弥「アンタには頭が上がらないわ。
今、アタシ、スマートフォンのゲームを作ってるの」
一輝「すごおい! ハイテクノロジーねえ! アンタ、高学歴だもんねえ」
紅弥「KAZUCOも一流大学卒ぢゃない。
オネエは脳みそのシワが多いのかしら?」
一輝「AFLCの北条時雨、不世出の天才ねえ。
あんな高速ノベルズ、未体験よ」
紅弥「幼少期はキン肉マン人形でごっこ遊びして過ごしたんですって。
創作の原動力は、もう一人の自分との対話の繰り返し、
だったりするのかしらん?」
一輝「アタシも小説、書いてみようかしら?」
紅弥「PayPayモールで、
キン肉マン人形を注文するところからスタートすべきよ。
タワーマンションのキングサイズベッドに超人をちりばめなさい!」
COMMUNICATION FOR:KAI-DO
海堂「LINE既読したよ。サウンドトラック、任されたぜ!」
紅弥「伊達ねえ、気風がいいわあ!
ゆっくりでいいのよ。アンタのメロディーワーク、
とびっきりにSEXYなのは、アタシが一番、熟知してるんだからん」
海堂「サオナシラヴァーズだっけ? すげえインパクト!
お前は仙人の里出身か?」
紅弥「アタシも、ごっこ遊びの常習だからね。
魅力的なワードはナイアガラの源泉の如くよ?」
海堂「源泉ってチョイス、合ってる?
クリエイターはクリエイターを引き寄せる引力でも出してんのかね?」
紅弥「なんでもいいわ。SAO-NASHI仲間が又、増えた。
豊かな人脈が、最高傑作を形作っていくのね、きっと」
海堂「イラストレーターの知り合いはいるのかい?
オフィスアダチの権力で一斉募集してみようか?」
紅弥「行き詰ったら藁にも縋るわ。
あの巡波も、今は代表取締役社長、か……」