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水無月の爆撃作戦:05

CASE:04 安住絢香の場合

「……それで、サチコちゃんはレンくんと共同生活してるのね?」
「うん……、最近は朝目覚めたら居ないけどね」
(彼は、朝目覚めたら居ない。できれば一緒に居たい……)。
サチコの心情を汲み取るアヤカ。歌詞に反映できるか?
「傘って、何色が好き?」意図のある質問に
「アタシ、赤色が好き!」誘導されるサチコ。
「一度、部屋から見た画が忘れられなくて……」
興味深い答えが返って来そうな雰囲気。
「傘の色がね、花が咲いたみたいに色あざやかだったの」
「うん、それは綺麗ね。そういうのも刻んでいきたいな」

サチコがそこまで、過去の思い出を開示したか不明だが
大雨の中、傘も差さずに外へ飛び出して
ずぶ濡れの恋人を抱擁する、という熱烈なサビの導入。

後半の部分をカタチ作っていく際、泣く(涙)の存在も導入させたかった。
人目はばからずに泣く、という行為。恥も外聞もない、ストレートな感情。
あとは大体、見て貰った通りの内容だ。
主語は男性? それとも女性?
女性メインなのは間違いないだろう。
時々、カットインして来る男性目線、男性意識。

タイトルはRAINY JUNE(水無月の爆撃)に。
「中学英語でごめんなさい」とはアヤカ。
白い白鳥、新しい新聞みたいなやらかしがあるが
「JUNE」を受け留めるのが「RAINY」で
「RAINY」の補完する語が「JUNE」な気がして。

殺戮幸子のイメージは「六月=水無月」で
爆撃の戦火の中をとぼとぼ歩く少女の生きざま。
六月に爆撃は似合わない。
梅雨は爆発を鎮火する勢いがあるから。

作詞:安住絢香 作曲:ELICO 堂々の完成!

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