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rich_poppy335
一つ、凪 第09話
自伝的小説「一つ、凪」第09話
自伝的小説と断って来たが、話題が完全に随筆寄り。
今の自分を炙り出す目的で書いているが
日常に目を向けると、トピックスの箇条書きみたくなる。
どこかで分岐点を定めないと……。
「俺」と言う主語にも違和感が。
「僕」の方が、収まりのいい話題もあるし
かといって都度都度違えると統一感に欠ける。
第10話を終えるまでに小説モードに切り替えること
「俺」で押し通してもそぐう内容にすること。
そういう指針を立てながら、今回の着地点を決める。
主人公の名前はどうしようか?
シンプルに岩永 桂でもいい気がするが
ここ数日で決定する案件としよう。
自伝的小説で書きたい内容は
今作と次回作の狭間で揺れる、職業作家の成れの果て。
どうしてもプラスマイナスゼロでいくには
何度も数値を表記するが
規定部数5,000部に到達する必要がある。
不景気で本が売れない時代だが
せめて、生まれ故郷ではバズって欲しい計上利益。
有難いことに地元のHY書店では
20冊平積み状態で販売してくれている。
5,000部という大きな礎は
20冊という小さな目標を攻略することから始まる。
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店頭での販促活動は出来ないから
帯やカバーに惹かれて、手に取って貰うことを
只々願うばかりである。
風の方向が掴めない。四方八方から乱暴に吹き荒れる。
季節は冬枯れ、ウインドブレーカーで自己を護る時季だ。
(薄手のウインドブレーカーでは風邪を引く)。
雲だけが凪いでいる。素知らぬ顔で凪いでいる。