HARAGURO fighter elder sister
「ふふふ、腹黒グリコよ」
「何よ、KIK O!」
KIK Oはキクオーと読む。
「お前の妹がゲロっちまったそうだぜ?」
「……あの子、一体何を又……」
そう言えば、妹は武器をことづけたまま外出してしまった。妹の専用武器の青剣は、今こうして私が握り締めている。
「お前の妹はなあ、空気中の色素を媒介して、俺らをタコ殴りにするそうだ」
「それがアンタたち、R-1星人のやり口なのね!」
R-1星人は、通信機が無くても情報のやり取りが可能である。最も、姉妹の距離はたかが知れてるし、スマートフォンを駆使すれば再現可能な芸当ではあるが。
「レインボーナックルは我が家に伝わる秘伝の拳骨。アンタ等に易々とお披露目してる場合でも無いんだけどねえ」
「グリコよ、一つアドバイスしておいてやろう。目の前の相手を常に最強と思え! 立ち塞がる以上は、難敵に違い無かろう」
R-1星人にしては、含蓄のあることを言うが、まさかのお父さんパターン?……いやいや、それはありえない。だってお父さん、赤斧だもの(刀剣乱舞も我が家の芸の内)。
刀剣乱舞……かいつまんで説明しよう
刀剣で乱舞すること【狂人化】
刀剣が乱舞すること【擬人化】
ここで言うグリコ父が赤斧、グリコ母が青剣
自宅の縁側で待機する祖母は黄鎧と
言った感じか。
姉妹のレインボーナックルが炸裂する時、R-1星人は(二台目ENRAKとKIK Oは)大気の塵と化すだろう。さいわい姉は両手に刀剣乱舞。
行け! HARAGUROsisters!
世界の平和を守るため!