HITOTSU NAGI:10
HITOTSU NAGI 第10話
俺はかつて、ふっとん(太田天音)と言う女子を
ぎっちょんぎっちょんに成敗する
伝染するストーキングと言う作品を著して好評を博した。
WHITE岩永で売っていた筆者が
BLACK岩永に突如転じたので
イメージ重視していた読者は面喰らったことだろう。
nekoのことはココロの内側で閉じ込めて
勇んで胃酸で溶かそうと努めた。
しかし、俺の中の正義はそれを許さない。
こう言う私的で安全なスペースを利用して
自由勝手に叩くことも出来たが
敢えて読者から神聖視されている
neko自身のコメント欄にぶち込んだ。
投稿サイト「=ライリー」のコメントは
再編集することは可能だが
別個のコメントを書くことは叶わないし
(俺→neko→俺→nekoみたいな応酬は不可能)
運営からコメント再編集の報せも届かない。
但し、今回はこまめにチェックを入れたので
nekoの動揺が手に取るように解った。
HITOTSU NAGIは10話完結を予定している。
伝染するストーキングにせよ今作にせよ、
下世話な話題は、無関係な人々にとって
甘美で病みつきになる、と言うこと。
罪を憎んで人を憎まずと記したが
罪(=乱暴狼藉の筆致)はいまだに許す気になれない。
nekoの描くヒロインは致命的に可愛くないから
キャラクターを愛せない代償に
作家としての優越感に浸ることが出来る。
nekoと俺とをひとつなぎ。
離反して、又、個体と個体。深夜の虚空に、一つ、凪。