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ナイショの秘密のSECRET:29

ナイショの秘密のSECRET
EPISODE:29
主題『SECRET BOOTS』
 
保志野亜依子と空条RIONは
依然として「=ボカロP」を急募している。
ボカロP急募と言っても
秘め事のように部長/副部長が隠している才能を
解っていての西高秘密俱楽部入部だった。
ボカロPは部活の先輩方で決まりなのだ。
 
渦中の二人はアルセーヌ三世の初代実写版の配役が
どうしたこうしたで盛り上がっていて
全く音楽談義に発展させる気がなさそうだ。
「綾瀬先輩、生田先輩……」保志野が切り出す。
「な、なんだね。神妙な顔つきで……」たじたじの綾瀬。
「いい加減にして下さい。部活に入って1カ月」強調する保志野。
「1回も楽器に触ってないじゃないですかあ!」核心を突く空条。
 
「何だね、君たちは不躾に……」再度、たじたじの綾瀬。
「コンペティションのことかしら?」生田の助け舟。
「そうです、それそれ!」ようやく目当ての言葉を聞けた。
「楽曲コンペに出展しましょうよお」西高秘密俱楽部の
仮の姿を暴いてしまう、新入部員の二人。
 
「むう、構わんが……」決まり仕草のように眼鏡をいじる綾瀬。
「二人は作曲の素養はあるの?」副部長のチェックが入る。
「ええ? 私たちは歌い手としては抜群ですよお?」驚きの保志野。
「意地悪言わないで、作って下せえ」年貢の納め時のような空条。
四人居たら四者四様の働きがあって然るべきなのか?
 
取り敢えず、綾瀬がコード進行を担当して
生田がメロディーライン
保志野が主旋律、空条がハモりパートをそれぞれ担当。
SECRET BOOTSと言うのが今回の楽曲テーマ。
どんな詞世界が四人の口から飛び出すだろう?
 

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