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B@CK HΦME S2:19
Chapter:20
35:タッチペンを使わないスマホユーザー
作詞作曲:日々輝海堂
長年、スマートフォンと一緒にいると
指の腹や爪で操作出来ちゃうけど
ボクはタッチペン見つからないと
スマートフォンいじるの後回しするくらい
依存しています。
歌唱:新生VitamineCstarZ
吉井桃香 Yoshii Momoka
「あー、ウチは親指派」
川津由芽 Kawadu Yume
「私、ガラパゴスケータイでした」
華村桜子 Hanamura Sakurako
「吉井と同じく親指派」
似鳥真花 Nitori Ichika
「アタクシもタッチペン派ですわ」
スマホサムという病名が広まった事実から
親指タッチの画面操作はリスクを伴う
売る店によっては タッチペンはワンコインで購入できる
そんな好条件を知り得ても なお親指を酷使するのか?
爪や指の腹でタッチする繊細さに脱帽
そんなに神経を尖らせなくても タッチペンは鋭敏ですよ?
桃香「ウチは親指派、川津ちゃんって確かスマホじゃないよね?」
由芽「私、ガラパゴスケータイだから、タッチパネル未経験です」
桜子「ウチも親指派、桃香と一緒で。先生はタッチペン派なのか」
真花「アタクシ、日々輝先生と同じく、タッチペン支持派ですわ」
※脚本の様で気が引けるが、女の子の個性が曖昧な間は、
台詞の前に固有名詞を明示するスタイルをあえて採用したい。
どの女の子が、突出して個性を主張できる様になるだろう?
桃香「わあ! たくさんたくさん作品がありますねえ!」
由芽「こんなに手厚いデビュー準備、素直に嬉しいです!」
桜子「ウチらも、いつかは自作の歌詞を持ち寄ってもいいのお?」
真花「……一つずつ、じっくり味わいたい心境です」
海堂「最初の内は、内面……心の声と対話していたけれど、
ナチュラル・ハイの気が強まると、大喜利というか、
リビングの物を見詰めて連想ゲームに興じてしまったんだ。
それでも、君たち若いパワーとの化学変化を期待して、
陳腐だと切り捨てずに、丁寧に記録することを心がけたんだよ。
僕的には『夜露晩 よつば』を磨いて、
君たちのシンデレラヒストリーに勢いをつけたい心境だけどね」
桃香「若いパワーとの化学変化……
私たち4人って、本当に特別な存在ですかあ?」
由芽「為になるお話ですね!
三人と日々輝先生の意見を尊重したいと思ってます」
桜子「シンデレラの唄は一番好きかも?
『今日はもう明日だけど~』辺りがいい!」
真花「こんなに素敵で恵まれた環境の精鋭四人に、
残れた感動で胸がいっぱいです」
海堂「君たちが永らくアイドルを続けていく気なら、
アイデアのいくつかは、今後の君たちを助けてくれるはずだよ。
最善策として、一番、輪郭がはっきりしている
『夜露晩 よつば』の楽譜とデモ音源を、
次回の会合までに人数分用意しておくね。
君たちの前身である、
旧VitamineCstarZのメンバーも
様子を見にくる予定だよ」
桃香「ええー! あの相川先輩たちが、ここにくるんですかあ?」
由芽「全国のVCファンに申し訳が……。これが最終選考の強み?」
桜子「いよいよ盛り上がって来た来たぁー!」
真花「ああー、夢心地の中で気絶しそうー」
海堂「君たちに白羽の矢を立てたのは、
他でもない、安達輝代表なんだよ?」
桃香「ええー! GELATOの生きる伝説ぅー!」
由芽「凄過ぎますねぇ。そんな大御所まで絡んでいるなんて……」
桜子「黒縁事変はネットで調べたよ。知性の女神だわあ!」
真花「あだ……ち……ひか……り……さま……」
海堂「こんなご時世だから、
お客さんを入れてのパフォーマンスは難しいけど、
表現媒体はたくさんあるから。
ウィルスが全滅する日を信じて、草の根的でも活動を続けよう!」
桃香「動画、配信、大好きぃー!」
由芽「正直、いきなりの面前は緊張します……。
徐々に免疫が付いていけば……」
桜子「たくさん練習を積んで、
スーパーアイドル、目指しちゃお!」
真花「動画はいいかも? 私も眼鏡かけようかな……?」
海堂「少しずつ、個人認識できてきたよ。
チームプレイであり、個々の長所の結集でもあるから、
お互いのこと、自分自身のこと、よく理解してあげてね」
桃香「みんなぁ、仲良くしていこうねぇー!」
由芽「VitamineCstarZが心地よい居場所になれば……」
桜子「ウチらなら、必ずTEPPEN、獲れるよー!」
真花「皆さんの足手まといにならないように、全力でしがみつきますっ!」