B@CK HΦME S3:04
PARMA・PARCOの会話 アイデアノートと誘導尋問
コ「って、ゆっさゆっさしてんじゃん!
昭和だなあ、アタシら平成生まれでしょうが!」
マ「キャラ付けだよ、キャラ付け!
凸凹コンビって、アイデアノートにも、ほら!」
コ「だって、茶葉英国くんは
名字すら出てないじゃん!
豪州も、クマさん呼ばわりだけど……」
マ「でもさあ、これだけガチガチに設定固めて
書き始めると、なんつうか
モーゼの十戒みたいな?
海面パッカーン! って!」
コ「言いたい事は解るけど、もうちょい
表現力豊かにお願いね?
アンタ、今、神通力で書いてるんだよ?」
マ「アンタとは他人行儀だなあ。
愛しのマーくんは、ここに居るぜい?」
コ「あー暑苦しい!
これ、文字になるんだよ?
これを軸にしないと、
録音している意味無くない?」
マ「こう言うのも書いてみたかった。
誘導尋問、大・成・功!」
コ「はいはい、よござんしたねぇ。
あんまり録音素材で遊ばないでね。
それで、次はどんな展開にして行くの?」
マ「大変お待たせいたしました。遂に、遂にだ!
MLLのムーン、レイク、ルーシアに触れて行くぞ!
MLLがマッド、ラブ、レターである真実は
どのタイミングで明かして行こう?
うーん、我ながら、武者震いする様なシナリオだぜ」
MLL:稲川京 取り調べ 深層編
茶葉英国刑事が物腰の柔らかい口調で問う。
「稲川京さん、被害者の吉谷美紗知さんが
化学物質過敏症だった事はご存知でしたか?」
「はい……知ってました」
「知っていて症状を引き起こす便箋で
ラブレターを書いたのですか?」
「いいえ……あの組み合わせは完璧でした。
反作用の極めて少ない選りすぐりの三枚なんです。
私は、まがりなりにも香りのスペシャリストです。
現に、吉谷さんからは
身の回りのデオドラントの指導を一手に任されて居ました」
「因みに、ですが、完璧なる三枚の組み合わせ、とは?」
M……ムーン「月桂樹」
L……レイク「雨後、ペトリコール」
L……ルーシア「シトラスミント」
ムーン、レイク、ルーシア……書き留める英国刑事。
「もう一つ、いいですか?
藤林望愛さん、ご存知ですよね?」
表情が曇る稲川京。
「はい……彼女も化学物質過敏症に
悩むお得意先でして……」
「別に法律違反では無いですけど
二人同時にラブレターの類を送ると言うのは
精神衛生上、良くないんじゃないか、って」
「仰る通りです……。
でも、二人の返信にはそれぞれ個性がありました。
甲乙付けがたいと言う言葉が
この場合に添うかどうかは、自信がないですが……」
吉谷、藤林、甲乙付けがたい……メモる英国刑事。