一つ、凪 最終話
自伝的小説「一つ、凪」第10話
太夫(DAYUU)のことを忘れていた。
激しい喧嘩別れをした悪友。
太夫と言えば、お馴染みなのが婚活アプリ。
それを利用することが
「悪」だなんて微塵も思わないが
「善」のおこないとも全く思えない。
結婚適齢期を一過している時点で
ある意味では負け組なのかも知れないが
婚活アプリケーションに頼らないと
きっかけも作れない現状を深く受け止めて欲しい。
太夫はマッチング率「0」%なのだが
たとえマッチングしたとしても
入籍は考えていないと言う。
(女性が逢いたいと言ったら、マッチング成立になる?)
太夫一人(男性SIDE)で決めることじゃないし
事実婚の方が何かと利便性がいいと言うことか?
一つ、凪の最後の話題(10話完結予定)が
太夫になるなんて夢にも思っていなかった。
喧嘩別れの後、手紙を言付かったが
三行しか書かれておらず、言い訳くさかったので
ももぐってゴミ箱へダンクシュートしてやった。
抗うつ剤の副作用で怒りっぽくなっていた
と言う弁論。知らんわ、そんな副作用。
そよぐ風を、自由に選んでいいと言われた。
西に向かうなら東風の動向に心を合わせよう。
(東風は春から夏に向けて吹く風)。
冬季に吹かない東風を待つくらいの
ゆとりと遊び心を携えながら。
一つ、凪ぎ。同志の心がひとつなぎ。
ひとつなぎ。二人の心を人繋ぎ。
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