ネパール旅〜Day2 カトマンズ
滑り込みの搭乗
目覚めは良好。思いの外シーソーソファが快適でぐっすり眠ることができた。
幸いラウンジからも追い出されずに済んだので、ここで朝食も済ませ、ゆったりとした時間を過ごした。
登場時刻になってもゲートが開かずおかしいなと思って見に行くと、変更になっていて少々焦った。係員がKathmanduとコールしていたが、もはや訛りが強過ぎて反応できていなかったようだ。
祈りの声
機内食を食べていると、突如後ろから祈りのような声が聞こえてきた。12:45頃だろうか?イスラムの祈りの時刻かと思っていたらその男が立ち上がり、歌はそのまま前方へ歩き出した。まるで舞台のような光景、混乱するCA。自席へ連れ戻され終息した。
眼下に広がるカトマンズ
Kathmanduへあと40分のアナウンスが機内に響き渡る。
高揚が抑えられない。今回はなぜこんなにワクワクするのだろうか。
近づくにつれ、山間にへばり付くように建つ家々が目に入ってくる。そうだ、これこそがKathmanduの景色だ。昨年ルクラからKathmanduへの小型機からの景色を思い出した。
山を越えると、隙間なくびっしりと建物が密集する景色へと変わる。いよいよ着陸だ。この度のハイライトではと早々に思ってしまうほど、楽しいひと時であった。自然と笑みもこぼれていた。13:38着陸。
飛行機を降りた瞬間、ネパールの匂いが記憶を呼び覚ます。あぁ、この匂いだったなと。
カトマンズを堪能する
昨年世話になったマダンと合流し、タメルへ。ドライバーはキラーンさん。
無数のバイク、鳴り響くクラクション。アジアへ来たことを実感する。
それにしても、日中の渋滞は凄い。タメル地区を目前にして全然動かなくなってしまった。やはり町中の移動はバイクタクシーである。そんなことを思い車内で暇を持て余していると、突如大粒の雨が降ってきた。なるほど車も捨てたもんじゃない。
ふと気がついたのだが、カトマンズにはほぼ信号が無いらしい。よくもまぁ、この交通量で成り立っているものだ…
宿へ着いて、ツアーの手続きをする。そしてガイドのスディルとも顔合わせ。高身長で逞しい男だった。
荷物を置いてタメルを歩く。
どの景色もとても懐かしい。たった1年ぶりだと言うのに。
おふくろの味
ふと目に入ったのは、おふくろの味と言う日本食レストラン。日本食を掲げる店は味のクオリティに大きなばらつきがある。怖いもの見たさで入ってみると、かなり和風な内装。メニューも分厚く、目を通すと写真のクオリティは非常に高い。カツ丼を頼むことにした。
待つこと20分ほど。出てきたのは正真正銘のカツ丼であった。驚いた。ただまだここで満足はできない。味がすべてだ。食べてみると、美味い!日本のカツ丼と何ら変わらない。疑ってごめん、カトマンズクオリティ。
緊迫のバス
今日は夜行バスでポカラへ。タメルからバイクタクシーで出発地点のBGmallへ。200ルピー。
到着するも、バスターミナルらしいところはなく、道路脇の未舗装地にちらほらバスが停まるのみだ。
嫌な予感がする。30分前についたものの、これはやらかす空気だ。急いで周りの人にバスストップはどこかと聞くも、今ひとつ要領を得ない回答が来るのみ。仕方なく警察官たちに聞いてみた所、バスの事務所へ電話してくれた。しばしやり取りしたあと、ついてこいと、BGmallから遠ざかりだす。また焦る。到着したのは、少し離れたところにあるLOTUS MALLというショッピングセンター。確かにここには大きなバスターミナルがあるのをバイタクの後ろから目にしていた。バスターミナル入口の警備員に引き渡され、ここで待てと言われる。出発時刻まであと8分。更に焦る。拙い英語でポカラ行きのバスに乗りたいと言うと、向こうも拙い英語で係がここに来ると言う。鼓動は早くなるばかりだ。すると、すぐに一人の男が近づいてきて、こっちだと言う。信じてついていくと、目的のバスがそこに停まっていた。安堵でどっと疲れがでた気がした。内装はネオンライトの如何にもアジアらしいバス。リクライニングのある1列シートに、案内してもらえた。
定刻通りバスは20:00にポカラへ向けて出発した。ここで気が付いた。BGmallの前を通っていないと。あの予約表はなんだったのか。ほっと胸を撫で下ろし、カトマンズを後にした。
バスでWi-Fiを繋げないか悩んでいると、右後ろの男性がパスワードを教えてくれた。既に多くの人に助けられている。
いい旅になりそうだ。
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