見出し画像

私が旅人になった日 

皆さんこんにちは!!旅ライターのヤマです。

皆さんは何かしら趣味と呼べるものをお持ちだと思います。
そして、その趣味にハマったきっかけが必ずあると思います。

私は、肩書からも分かる通り、旅が趣味です。
今回は、旅にハマったきっかけとなった日のことについて書いていきます。


舞台は石垣島


全てはここから始まりました。私の原点であり今なお通い続けている島。
かれこれ30回は行っているかもしれません。

高校の卒業旅行で石垣島へ行った私は、仲間で観光地ばかりを巡る旅に対していまひとつ腑に落ちず、翌年一人で行くことを決意したのです。


夏の石垣島は圧巻だった


卒業旅行で行ったとき、季節は冬。天気が良く、きれいな海を見られたものの、長袖で過ごしたのを覚えています。

一転して、この時は夏真っ盛り。突き刺すような日差し、見たこともない海の青さ、果てしなく高い入道雲、すべてが刺激的で感動の連続でした。
夕暮れ時には、リュウキュウアカショウビンの声を聴きながら砂浜で日没を見て、夕飯後は漆黒の空に浮かぶ天の川に心を奪われ、朝は割れんばかりのリュウキュウクマゼミの合唱にたたき起される。

一瞬にして虜になりました。ずっとここで暮らしたい、とさえ思いました。


その日は初日に訪れた

この旅では、初めてゲストハウスへ泊ることとなっていました。場所は川平。石垣島で有名な川平湾がある集落です。

Google map など全く使えこなせていなかった当時、川平へ着くも宿が見つからない。仕方なくオーナーに電話をしてみると、細かい道まで丁寧に教えてくれるも、なんか焦っている。
しまいには、「もう出発するから早く来て!!」と。

待っていたのは

ようやくの思いで宿へたどり着くと、目の前にはワンボックスカーと、せかせかと荷物を積み込む大人たち。状況は全く理解できませんでした。
呆然と立っていると、声を掛けてくれる人が。
オーナーでした。お客かと思っていました・・・。

「こんにちは!!ほらもう出発するよ!!」

言われるがまま車へ。この時、バックパックを宿に置いていったのか、車に積んだのかは全く記憶にありません。それぐらい急かされていました。


着いた先には滝があった

どこへ行くかもわからず走ること15分。車は小さな駐車場へ。車を降りるとみんな迷いなく歩き始めました。

歩いてすぐ、見えてきたのは小さな滝。着くなりみんなターザンロープで遊んだり、飛び込んだりと大盛り上がり。私も一緒にはしゃぎました。ただただ楽しかったのを覚えています。
顔を合わせて、まだまともに会話すらしていない人たちと滝で遊ぶなんて、もちろん初めての経験。そしてもちろん、想像などしていなったシチュエーションでした。

これがひとり旅の面白さか、そう思う自分がいました。


一人の男に出会う

一通り遊び終え、滝つぼでくつろいでいると一人の男性に声を掛けられました。話すと、同じ千葉県出身。そして驚くことに、プロのカメラマンでした。一眼レフカメラを買ったばかりであった私は反射的に、教えてくださいと言っていました。

夜には、宿の屋上で星の撮り方を教えてもらいました。私にとって、星空写真の原点です。

天の川:教えてもらったのち、自分で撮った一枚  0点!!
先日登った北アルプス(2023.9.10-11):あれから約9年、星撮りは多少うまくなった


ゲストハウスの夜は濃かった

その日の夜は、共有スペースにてほかの宿泊客たちと大騒ぎしました。今思い返しても、濃いメンバーがそろっていたなと思います。

私が拾ってきたクワガタに鼻を挟まれ発狂する人、謎だらけの作詞家、旦那を置いて長期でヘルパーをしているお姉さん。一人一人が本当に濃かった。

人生で一番楽しく、刺激的な1日を過ごしました。
これがひとり旅の楽しさ、そして旅先での出会いなのかとぞくぞくしたのを覚えています。
この日をきっかけに、私は旅人になりました。


あの日に出遭えていなかったら

あの日、あの宿に、あの人たちに出遭えていなかったら、私はここまでの旅好きにはなっていなかったと思います。

手が届くわけのないあの日の影を探し、そしてまた、新たな旅人たちとの出会いを求め、私はまた次の旅へと足を運びます。

#POOLOJOB
#POOLO
#TABIPPO
#石垣島
#一人旅



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?