2024年4月28日:3/3
『もっと苦しめよ』
左胸辺りがズキリとナイフをずっと突き立てられているかのような痛みがする。
胃がなにかでかき回されているようなくらいキリキリし、喉は炙られているんじゃないかって感じる。
頭の中は土が詰まっているんじゃないかってくらいにずっしりと重くそれでいて一杯で思考が渦巻いている。
眼球がとにかく痛い。
でもそんなものは関係がない。
楽しんでいる暇はない。
お前ごときに人生を謳歌する資格なんてない。
世界中の人たちがお前のことを好きになって認めてくれたとしても、お前は自分を嫌いなままでいろ。
生涯ずっと苦しみ続けろ。
幸せになるな。
いいか、少しでも自分のことを甘やかしてみろ、そしたら俺がお前のことを殺してやる。
お前なんて生きてる価値がないどころか害悪でしかない。
だから幸せになりたいとか思うな。
死に物狂いで苦しんで、命がけで人に貢献しろ。
それができないのなら死ね。
人に迷惑をかけて、嫌なことから目を背けて、何一つ努力をしてこなかった。
彼女どころか友達すらいない。
誰もお前のことなんか必要としてなんかいないぜ。
だからお前は、お前だけは人知れず苦しみ続けろ。
窓の外を見ると、空が明るくなり始めていた。
徹夜したはずなのに頭は妙にすっきりとしていた。
「いいだろう。死ぬまでこの胸の苦しみを手放さずに生きてやる。」
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