大人になるということ。

今日、ある人から会社のドロドロとしたところを聞いてしまった。

誰と誰が仲が悪い、
あの人とこの人が不倫している、
あの子たちはみんなパパ活をしている、
あの人はあの子と付き合うために家庭を捨てた、
あの人は自分の出世のために偉い人との略奪愛を狙っている

私は今日まで約2年間、同じ会社にいたのに
初めてそんなドロドロとしたことを聞いた。

そんなことドラマの中だけだと思っていた私。
やっぱり自分は子供なんだ。
純粋に、世間を知らず、
箱入りで育ってきたんだ。
と思った。

思い返してみると、学生時代の友達で
そんな話聞いたことがなかった。
私は周りに恵まれていたんだなあ、
私の友達はみんな良い子でよかった。

そう思った。

そう思っていた。

でも今の私は、
もう大人の色々なことを知ってしまった私は、
そう思うことはできなくなっていた。

もしかしてあの子も大学の時ならパパ活
してたのかなあ…
憧れていたあの先輩も…
あの親友ももしかしたら…

そういう思考になってしまう自分が嫌い。
会社が私を変えてしまったんだ。
そして一度変わってしまったらもう元には戻れないんだ。
だから会社が嫌い。
途端に会社が、世界が
昨日までとは違った見え方をした。

信頼している先輩になんとなく、
その全ての噂を聞いてみた。
私が大好きで、
憧れて、
素敵だなあと毎日眺めていて、
尊敬していて、
信頼していて、
会社生活や人生の目標にしている先輩。

先輩は

「会社なんてそんなもんだよ。」

とみたこともない顔で無表情で笑った。


私は何を信じて良いのかわからなくなった。
人が信じられなくなった。

昨日までとは違う世界に見えるようになった。
この会社にいる人はみんな大人。

私も大人。


この世界で死ぬまでやっていかなければいけない。

こんなことでモヤモヤしている私はまだまだ子供なんだろうなあ。
大人になりきれていないんだろうなあ。
私って純粋なんだなあ。

そんなことを考えながら、私は明日も会社に行く。

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