ヒアルロン酸以外の液体は注入するな
ヒアルロン酸をお勧めするとよく
『高いお金払って入れても、なくなっちゃうんでしょ?』
と言われていました。
そう。
ヒアルロン酸のデメリットは絶対に“溶けてなくなってしまう”事。
でもこれ、私の中では
かなりのメリットでもあると確信している。
とあるときから美容業界で【ヒアルロン酸=溶けるというデメリット】という顧客の声を利用し溶けないヒアルロン酸みたいな注入が出現した。
アクアミドとかレディエッセとか。
この溶けない注入のうたい文句としては『ヒアルロン酸のように気軽に入れられて、しかもなくならない画期的な製剤!!!!』です。
鼻に入れるとしたら、
【ヒアルロン酸〈〈 レディエッセ 〈〈 プロテーゼ】
くらいのポジションで広告していた。
プロテーゼのように切らなくていいのに無くならない!でもヒアルロン酸のように気軽に入れられる!
という感じ。
ところがどっこい、ちょっと待ってくれ。
これ、怖いのが無くならせないところナンデスヨ。
まず、気に入らない仕上がりでも元に戻せないというリスク。
あとはヒアルロン酸もそれ以外の注入もリスクとして“塞栓”する場合があります。【塞栓とは、血管の中に異物が入り込み、血液の循環を止め、結果壊死してしまうものです。】
※皮膚の下に入れる以上、血管にぶち当たる可能性は絶対にある。
医師の上手下手はちょっとあるかもしれないけど、塞栓はリスクであって失敗ではないので了承の上で注入する事になります。
しかし重要なのはそのリスクにぶち当たった時に対処出るかどうかです。
塞栓って時間勝負だから本当にほっておくと皮膚の色変わるし壊死するし、塞栓箇所によっては失明したりもする。
痛みも尋常じゃなくて、痛すぎて吐いちゃうくらいみたい。
だから、溶けてしまうという事は良い事なんです。
あと、ヒアルロン酸派注入し続けると、積み重ねていくことが出来て
どんどんなくなりにくくなるから全然無駄な施術じゃないですよ。
むしろ私は塞栓というリスクを背負ってでもヒアルロン酸を注入し続けたいと思います。