障害でも明るい理由
父は入院しても、車椅子になっても、施設に通うことになっても明るい。
文句や愚痴は一切ない。
自分をさしおいてほかの家族で旅行に行ってもひがむことなく、ショートステイ暮らしを楽しんでいる。
なぜか最近わかった。
父の弟が脳梗塞で杖の生活となり、
どこにも行かずに引きこもっている。暗い。
父より自由に動けるのに何故?
父は12歳のとき小児麻痺となり片足の杖生活となった。
3級身体障害者として貴重な学生生活を養護学校で送った。
そのとき嫌というほど泣き尽くしたそうだ。
これ以上暗くなるのは無駄、と悟ったらしい。
だから幸せが何か知っているのだ。