ボールと私
GW中。
サッカーをしている息子は、ほぼ所属クラブチームの試合。
会場になるグランドには、色んなチームの子供たちが集まり始める朝の時間。
同じグランドで、地元の社会人チームの選手がトレーニングをしている。
そのチームの目標は、Jリーグ参入。私自身もサッカー経験者。未だ、草サッカーチームで週末プレーヤーをしている。
だからこそわかる、選手のレベルの高さ。
だからこそ思う、この選手達が目指すJリーガーの偉大さ。Jリーグでプレーするってとんでもないんだと。
練習する選手たちを見て思うし、その選手たちを尊敬する。
さて、息子は……
そんな偉大なプレーヤーたちには目もくれず、倉庫から出したボールを蹴り始める。
いや、蹴って遊んでいるが正しいかな。
きっと今はそれが正しい。
サッカーを始めた頃の私も。
貴方と同じ歳の頃、私が憧れたJリーガーたちも。
隣のグランドでJリーグを目指す選手たちも。始まりはきっと同じ。
ボールを蹴るのが、サッカーが楽しい。
だから気づいたら、三者の立場は違えど同じ時間に、同じグランドにいるんだろう。
隣でトレーニングをする選手の中に、二人。
小学生時代を知っている選手がいる。
息子よ、そのお兄さん二人も君と同じ頃、楽しそうにボールを蹴っていたよ。
プロになれなんて言わない、サッカーで有名になれなんて言わない。
ただ、君が怪我なくサッカーを楽しめるよう。
それが、先輩サッカープレーヤーとして父として。私の願いです。