背番号に纏わる我が家の話
私は、背番号は9番が好きだ。
今、草サッカーチームでも9番を付けている。
ポジションは、SB。FWではない。
本来は、9番を付けるポジションではない。
サッカーにおける9番は、点取屋。
憧れは、そんな選手だった。
そんな選手になりたかった。
育ったのは瀬戸内の島。田舎。
サッカーチームはあったけど、チームと言うよりはサッカー教室。大会や試合に出る訳じゃないから、まずユニフォームがなかった。
さらに、進学する中学にはサッカー部がない。 仕方なく野球部へ入った。野球部で初めて貰った背番号は18番。9の倍数だから、ちょっと嬉しかった。
高校に入り、念願のサッカー部。初めてサッカーで貰った背番号は12番。ポジションはサイドハーフ。9番ともFWとも遠かった。
しかし、新チームになりキャプテンを任され9番を付けるチャンスがきた。ポジションはボランチ。だけど迷わず、キャプテンの権限を使って9番を付けた。嬉しかったなぁ。
さて、同じくサッカーをしている息子は?
クラブチームなので、入団時に背番号がふられる。息子の背番号は25番。
そんな息子に事件が起こる。地元プロチーム。紫の25番を背負うサイドハーフの選手が、テレビ観戦の息子の前で2ゴール。
「25番、2点も取った!名前は?ねぇ、パパ名前は?すげぇ!!」
子供と言うのは単純で、翌日の練習から息子の動きが少し力強くなった。
きっと、息子にはこれから「25」と言う数字が特別なものになるだろう。奇しくも、息子もポジションはサイドハーフ。
息子はこれから何回、25番を背負うかな?
紫の25番。茶島選手のような選手になれるんだろうか。見物である。