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【働く論考】仕事と労働 『仕事』の定義

前項において、
・『働く』という言葉を『仕事』と『労働』に分けて考えるということ
・『労働』とは『労働』とは生きるための活動であり、特に現代社会においては生きるために必要な金銭を稼ぐことを目的とした義務性を伴った活動であること
について記載した。

では翻って『仕事』という言葉も定義していく。

問:『仕事』とは何を意味する?

仕事とは、報酬や成果を得るために行う継続的な活動や任務を指します。これには以下のような要素が含まれます。

### 1. **経済的な側面**
- **収入の源**: 仕事をすることで給与や報酬を得る。これにより、生活費やその他の経済的なニーズを満たすことができます。
- **生計手段**: 多くの人にとって、仕事は生計を立てるための主要な手段です。

### 2. **社会的な側面**
- **社会的役割**: 仕事を通じて社会の中での役割や地位を確立します。職業は個人のアイデンティティや社会的認識にも影響を与えます。
- **人間関係**: 職場は他者と協力し、コミュニケーションを取る場所でもあり、人間関係の形成に重要です。

### 3. **個人的な側面**
- **自己実現**: 仕事を通じて自分の能力やスキルを発揮し、自己実現を図ることができます。
- **成長と学び**: 仕事は新しい知識やスキルを学び、成長する機会を提供します。

### 4. **文化的な側面**
- **価値観と倫理**: 仕事にはその社会や文化に固有の価値観や倫理観が反映されます。
- **文化的貢献**: 芸術や教育など、一部の仕事は文化の発展や保存に直接貢献します。

### 5. **心理的な側面**
- **満足感と達成感**: 仕事を通じて目標を達成することで得られる満足感や達成感。
- **ストレスと挑戦**: 仕事にはストレスや困難も伴いますが、それを乗り越えることで成長する機会となります。

### まとめ
仕事とは、単に収入を得るための手段だけではなく、社会的役割や自己実現、成長の機会を提供する多面的な活動です。個人の生活や社会全体において重要な役割を果たします。

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すでに結論が分かりそうな回答であるが、『仕事』という言葉には単純に収入を得る為であるというニュアンス以上に様々な意味を含む。

その中でも重要な要素としては、

・社会的な役割や人間関係の構築

・自己実現

・満足感や達成感による成長の機会

などのキーワードではないだろうか。

これらは特に現代の社会人が『働く』ことに求めていることに一致するように思える。

現代において多くの場合は『仕事』(と自らが呼んでいる活動)によって収入の機会を得ている人も上記の社会的な意義や役割を感じるための活動に加えて『労働』が担っている生きるための金銭を稼ぐという意味も含んで使用している人も多いだろう。

この際に重要な観点としては、もし金銭的な収入を得られないとしても自己実現や満足感を得られる活動であればその『仕事』を続けるか?というものであるだろう。

このシリーズで解いていきたいのは、
『労働ではなく仕事をしましょう』ということではなく、『働く』は『労働』と『仕事』に分かれるということである。

つまり、その仕事は本当に仕事であると言い切ることができるか。

もし、その2つの意味を内包した『働く』ことをしていたとしても、混同するのではなく意識的に2つの意味が合わさっていることが明確な状態で活動しているのか。

つまり、仕事とは金銭的な収入を得る目的とは異なり、社会への参加や交流を目的とした自己実現的な意味合いの強い活動であり、活動自体によって達成感を得ることができるものと定義できるのではないだろうか。

それらが明確化することによって、多くの人が抱える『働く』ことについての問題設定を誤ったことによる消えない悩みが少しでも消えることを願う。

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