ウズベキスタン旅行記③🇺🇿青の都サマルカンド、真夏の歩き方
2024年8月。お盆休みを利用したウズベキスタン・カザフスタン旅行、サマルカンド2日目の旅行記です。
真夏にウズベキスタン旅行を決行するにあたり、熱中症予防で昼間はなるべく外に出ないと決めていたので、涼しい早朝から観光をスタート。
ホテルを出たのは朝6時半頃でしたが、24度くらいでかなり気持ちよかったです!
💠🔷💠
1.レギスタン広場~カリモフ通り
まずは早朝のレギスタン広場へ。昨日見たのはライトアップされた夜の姿だったので、本来の姿を見るのは初めて!本当に美しいです。
朝の澄んだ空気が、より一層神聖さをひきたてていました。神聖といえど堅苦しい感じではなく、適切な語彙が思いつかないのですが...。
厳かというよりは、神聖だけど爽やか。美しく澄んでいる。そんな印象です。
建物自体もですが、このメドレセが見えるように広がる広場が、緑も多くて、本当に気持ちよかったです。無理だけどめっちゃ近所にほしい。
明日の朝もここに来るつもりなので、広場を出て目的地へと歩き始めます。歩くのは「カリモフ通り」とよばれる、観光地のメインストリート。
カリモフ通りには、お土産屋さんやカフェ、レストラン、ホテルなどが並んでおり、歩いていて楽しいと思います。
この時間はさすがにどこも開いていないですが、日本人の方が経営しているカフェもあります。
しばらく歩くと、左手には昨日訪れたビビハニム・モスクが見えてきます。やはり大きい。かつてイスラム世界で最大級のモスクだっただけあり、朝から存在感がすごい。
周りに高い建物がないので、朝日が直接モスクの表面を照らしていて、本当にカッコ良かったです。きらきらー。
ここまで続いたカリモフ通りを抜けると、アフラシヤブの丘エリアに向かう橋がでてくるので、そのまま渡ります。
橋を渡りきると、先ほどのビビハニム・モスクの全貌をみることができます。朝日が当たっているのがわかる!
まるでテーマパークの入り口のようですが、サマルカンドに住む人々にとっては日常の景色なんですよね。異国の生活に足を踏み入れたような気がして、ワクワクします。
ここから右に曲がって10分ほど歩き、目的地のシャーヒ・ズィンダ廟群に到着。
2.シャーヒ・ズィンダ廟群(Shohi zinda)
シャーヒ・ズィンダ廟群は、ユネスコ世界文化遺産「サマルカンド-文化交差地」の構成遺産のひとつであり、サマルカンド・ブルーを代表する遺産です。
青いタイルで美しく装飾された霊廟で、サマルカンドの英雄・ティムールゆかりの人々が眠っています。古いものは9世紀ごろから建てられているそう!
入口で入館料を払って階段を登ります。ガイドブックによると、この階段は「登るときと降りるときに数えた段数が同じであれば天国に行ける」との言い伝えがある天国への階段とのこと。
もし違う数だったら地獄に行くはめになると思うと怖いので、こういう時、ビビリな私は絶対に数えません。
階段を登り終えた瞬間、思わず「おぉ!」と声が出ました。そびえたつ青い廟、繊細で様々なデザインのタイル、そして道の先を照らす朝日。
光の入り方的には午前中がおすすめと聞いていましたが、正解のようです。この、朝陽が出口を照らしてくれている感じ...現実世界?
シャーヒ・ズィンダとは、タジク語で「生ける王」という意味。
これまたガイドブックによると、イスラム教を布教するためにサマルカンドへやってきた人物が、お祈り中に異教徒に首をはねられてしまいます。
しかしそのままお祈りを続け、最後には自分の首を抱えて井戸に入り、永遠の命を手に入れた…という話から、この名前がついたそう。サラッと書いてあるけど...。
もう一歩奥に進むと、3つの霊廟に囲まれた空間が現れます。
イスラム建築は、アーチが多いですよね。
アーチによって室内側が暗くなる(直射日光が入らない)ことで、外がより輝いて見える気がします。とても好きです。
どの廟も青いタイルが美しく、何枚も写真を撮ってしまいました。特に少しはがれていて、歴史を感じる青いタイルが可愛すぎる…!
それぞれの廟の中にも入ることができます。写真は撮っていませんが、中も美しく装飾されていました。
繊細だけど大胆な青いタイルに魅了され、1時間強ゆっくり見ることができました。朝は人が少ないので、早起きして良かったです。
入口ではお祈りをしている人も。露出の多い服装の方には、レンタルの布が用意されていました。
2.ハズラティ・ヒズルモスク(Hazrat Khizr Mosque)
さて、来た道を戻ります。先ほどの橋を渡ったところにもう一つモスクがあったので、立ち寄りました。それがハズラティ・ヒズルモスクです。
ここは木造の柱や柵、パステル調のデザインがかわいらしい小さなモスクです。
そして驚いたのが、モスクからの景色です。
ビビハニム廟やビビハニム・モスクが見え、その奥には広大な山々が。山の向こうには、トルクメニスタン・アフガニスタンがあります。
自然とイスラム世界が融合した、美しすぎる眺め。あまりにも良すぎる。
一応マイヒジャブを巻いていましたが(このあたりから本当に暑くなって、ありえないほど汗だく)、テラスのところにはヒジャブをつけていない地元の人もいました。テラスまでは持っていなくても入れるのかな?
3.休憩(ホテルで朝食)
8時をすぎると一気に暑くなってきます。疲れたので、朝食を食べにホテルに戻ることにしました。
歩く元気がなかったので、yandex goを使おうと橋の下の道路沿いに降ります。
しかし、15分ほど待っては、急用ができたと断られ、また10分ほど待っては断られ...。結局、来た道を歩いて戻ることにしました。ウズベキスタンは一方通行も多いので、この場所はむずかしかったのかも。
ホテルまで歩いたら意外とすぐでした。宿泊した「Hotel Minor」の朝食はこちら。
朝食終了時間ギリギリに行きましたが、品数はかなり豊富でした!
肉サモサ・ベジサモサ・ラップ・パンケーキ・チーズトーストなど小麦系のものだけで15種類はありました。
おばちゃんが出てきて、おかゆいる?と聞かれます。オムレツ?って聞かれている人もいました。
予約前、朝食情報が全く出てこなかったのですが、こんなにあるなら押してもいいのに...!
4.グーリ・アミール廟(Gur-e-Amir)
昼寝をして、12時すぎ。ホテルから徒歩20分ほどの距離ですが、暑いのでyandex goでグーリ・アミール廟に向かいます。
グーリ・アミール廟は、英雄・ティムールとその家族が眠る廟です。こちらも世界文化遺産「サマルカンド‐文化交差路」の構成遺産の一つ。
外観は、歴史を感じるレンガに、アクセントとしてデザイン性の高い青タイルが使われていました。また今までとちょっと違って、綺麗です。
向かって正面のアーチ部分は珍しい白色。白をベースに細かい模様があり、その繊細さに息をのみます。
そして内部にはいると、一面、金。
ウズベキスタンにきてから、ぎらぎらした装飾を見たことがなかったので新鮮です。やっぱり一番豪華ってなると、金なんだ。
とはいえ、ただぎらぎらしているわけではなく、やはり細かな装飾が美しいです。
特に「☆」の模様が立体的に積み重なっている部分は不思議な感覚で、思わず見入ってしまいました。
そして裏には、変わった入り口のお土産屋さんがあります。まさにこの写真がお土産屋さんの入り口なのですが、わかりづらすぎる!
事前情報がなかったら見つけられてないです。
地下にくだると、中は想像より広いです。様々な種類のお土産屋さんがありますが、客引きは相変わらずされません。
ふらふら見ていると、レギスタン広場の絵に目が止まりました。そして思わず購入。7,000円くらい?お土産屋さんは撮影禁止ですが、絵を買ったら撮らせてくれました。
6.ランチ(サマルカンド・レストラン)
さて、ランチです。
せっかくなので、サマルカンドで最も有名な?サマルカンド・レストランにきました。
事前情報では予約必須と聞いていたのでドキドキしましたが、14時と少し遅めだったからか、すんなり入店。
まるで披露宴会場のようなレストランです。個室や2階もあり、かなりの席数。
英語対応スタッフもいて、英語メニューもありました。Google口コミ通り、英語メニューのほうが値段が少し高く表示されていました。
しかし何十円とかのレベルだったので、英語対応スタッフを雇う代と思えば、まったく問題ないと思います。
まずはサラダ。昨日頼んで美味しかったビーツと牛肉のフランススキーサラダ、そしてノンを2種類。
ノンはスタンダードなものと、パイ生地のもの。どちらもレストラン用の小さめサイズですが、ぎゅっとしており食べ応えがあります。
そして念願のシャシリク!昨日はオーダーミスで食べられなかったので、本当に念願です。
ラム2種と、牛のシシカバブを頼みました。ウズベキスタンはラムの臭みがゼロなので、むしろ牛の方が少し臭みがあり、個人的にはTHE・肉!という感じで美味しかったです。
下にひいてある薄いパンは、少し口に入れたらやばい消毒液のにおいがしたので、使いまわしかもしれないです。少しでも異変を感じたら食べない、旅行の鉄則!
7.夜散歩
ランチを食べてホテルに戻り昼寝をしていたら、なんともう18時半。ちょっと外に出ようと、またレギスタン広場へ。
朝は、向かって左側の「ウルグベク・メドレセ」が朝日に照らされていましたが、夕日なので右側の「シェルドル・メドレセ」が光っています。
レギスタン広場には小さなテラスカフェがあり、朝も夜も人々が集まっています。せっかくなので、昨日から目をつけていたジェラートを頼みました。
レジで先に料金を払い、ジェラートのところに行ってチケットを渡して味を伝えるスタイルです。10,000スムなので、115円くらい。安い!
多くの人が食べていたコーン入りのアイスは、7,000円スム=80円くらい。ウズベキスタンで最も有名であろうメインの観光地で、この値段ってすごいですよね。
朝散歩した「カリモフ通り」をもう一度、歩きます。朝は開いていなかったお土産屋さんを見学。通りの入り口、右側には様々な民芸品がそろう一角も。
この日はあまり体調がよくなかったので、近くの商店でヨーグルトを購入して帰宅(文字にして振り返っていたら、ほぼ昼寝していた気もしますが)。
さすがに昼以降なにもしていなさすぎたので、夫にはホテル徒歩1分の場所にあったクラフトビールのブルワーに代わりに行ってきてもらいました。
メニュー表をみると28,000スム=320円ほどなので、クラフトビールとは思えない安さですね。
下部にはNON ALCOとあるので、お酒が飲めない人も一緒に来てもよさそう。ペプシ10,000スム=114円。
イスラム教の国は、観光地向けのレストランでアルコールが飲めるところもある…くらいに思っていたのですが、もはや醸造しているとは。
おわりに
サマルカンド2日目は、朝から昼すぎまでの活動がほぼすべてでした。
すごく水を飲んでいたつもりなのですが、あとあと考えるとちょっと熱中症気味になっていたのかも。
疲労もありましたが、10分もあればレギスタン広場に行けるので、改めて観光地ド真ん中のホテルにしてよかったです。
グーリ・アミール廟に行く途中、yandex goの運転手さんに日本から来たよと告げると「Uta Abe!」(阿部詩選手)といわれました。
野球とサッカー以外の選手の名前を海外で言われたの初めて!パリ五輪の柔道ではウズベキスタンの選手もメダルを獲得していたので、柔道強くて人気なんですね。
そんな感じで相変わらず人柄もよく、観光地も綺麗で、どんどんウズベキスタンが好きになった3日目でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?