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winny事件とは何だったのか

 最近良く取り沙汰されて漫画や映画などに数多く映画化され16年前に起こった事件。
分からない人もいるので概要だけ説明しておくと、

winny事件とは
Winnyは東京大学大学院情報理工学系研究科助手(当時)の金子勇によって2002年に開発が始まり作り出されたP2P系システム型ソフトウェアの事である。

 そのシステムはというと従来で言うとこのtorentのようなファイル共有型ソフトウェアであり、winnyはすでにNapsterやWinMXのようなファイル共有型ソフトウェアの後継を目指して作られたソフトウェアであり、そしてこの従来のソフトウェアとは異なり、最大の点である高度な機密性を兼ね備えたソフトウェアで恐らくここが最大の問題点である。


在りし日の故金子氏

この時期、金子は検閲が極めて困難な情報公開システムを目指すFreenetというP2Pシステムを手本にWinnyの開発を開始した。Freenetは情報がどこに保存されているのか、また、誰が情報の発信者であるのかを容易にわからないようにして、政府による情報の検閲・削除を不可能にしようと計画されていた。WinnyはFreenetの思想を受け継ぎ、情報発信者の追跡困難性と、通信の秘匿性、Winny利用の検知困難性を企図して設計された。

2002年5月6日、ピュアP2P型の通信方式を持たせたファイル共有ソフト、Winnyの最初のベータ版を電子掲示板サイト「2ちゃんねる」のダウンロードソフト板で公開した。最初に書き込んだレス番号より「47氏」と呼ばれるようになった。

そして、そのファイル共有型ソフトウェアとしての機密性などを悪用し、海賊版など数多に利用や黎明期のネットサイバー犯罪などに扱われた。ウイルスなど個人情報の流出が起こり、更には国防書類などの漏れが発生した。
この件を重く見た政府は安倍晋三内閣官房長官(当時)が会見で使用中止を呼びかけるまでに至ったほかに、作者である金子自身が京都府警に著作権法違反の容疑で逮捕されるなどの騒動に発展したが金子氏は二審で無罪を勝ち取るが、その後金子氏は急性心筋梗塞のため43歳で2013年に亡くなる。
これが大方の事件の表しである。

在りし日の故安倍晋三

大半の読者はこれを読んで金子さんは可哀想とか感情的な意見になる人もいるだろう。
金子氏の死には不可解な点が多く、未だに都市伝説が多数作られる。
そもそも金子氏とは一体何者なのか?
主な業績

3D物理シミュレーションソフトウェア「Animbody」や、アニメのミサイルの再現を目指した「Nekoflight」などのフリーウェアを発表するなど既に活動を本来ネットワークは金子の専門分野でなく、原子力研究所においてコンピュータ・クラスターや分散コンピューティングに関わったことが開発のきっかけとされる。また、ファイル共有ソフトに興味を持ったのはFreenetがきっかけ。

栃木県下都賀郡都賀町(現・栃木市)出身。小学生の頃からプログラム技術に興味を持ち、栃木県立栃木高等学校在学中に第一種情報処理技術者試験に合格した。

1989年に茨城大学工学部情報工学科に入学。その後、同大学院工学研究科情報工学専攻修士課程を経て、1999年に同博士課程を修了し、博士(工学)を取得。

テトリスについて「あれ、見て作り方が解ったんで、家に帰って1時間くらいで作ったんだけど、友達にやらせてあげたらおかしいって言うんですよねぇ。回転が反対だったんですよ。ははは!」などと発言しているなど小学生の頃から才能が見え、

プログラミングが趣味であり、職人気質で熱中していた。プログラミングに熱中するあまり自宅では電動機付きベッドのリクライニングを起こしてはプログラミングをし、2日間で8時間ほどリクライニングを倒して寝るという25時間の周期で生活を繰り返していた。

winny事件の光と闇

本題だがそもそも何故彼は、このソフトウェアを作ったのか、金子氏は何故2chの不特定多数に対し、このソフトウェアをばら撒いたのか。

彼はWinnyを「インターネット上で自由に情報交換できる環境を作りたい」という理想から作ったと述べていますが、「自分が作ったものが違法行為に使われることを想定していなかった」とも主張しています。
個人的な持論からはこれは要するに方便で真意は全く別であるというのが私個人の考えです。
まず普通に考えて、当時の2chに不特定多数にそのような海賊行為を助長させるソフトウェアを添付する事自体まずおかしく、違法行為が多発することは100%予測可能であり、そもそもわざわざそこまでの機密性の高いソフトウェアを当時ダウンロードソフト板では当然のように海賊行為が横行し、ネット犯罪に対する法律も全然定まってなかった時期で、
そこまでの機密性の高いソフトウェアを簡単に上げるなどよく「包丁で人が殺せるのならば包丁職人は殺人幇助の罪に問われるのか?」言われますが私個人からしてみれば「殺人者が刀を使ったからて刀は使っていけないのか?」とように私は感じてしまう。



wimmaxの機密性


従来のソフトウェアより高度な機密性



MXはホストが必要

Winnyはホスト不必要

現在もtorentなどはファイル共有型によって海賊行為などがあちこちで出てるという状況である。

2001年当時、すでにアメリカではP2Pファイル交換ソフトウェアが違法判決を受ける事例もあり、Napsterはサービス停止を余儀なくされた。裁判では運営会社が自らのソフトウェアをソニー・ベータマックス裁判で合法性が認定された「VTR」になぞらえて「海賊版に使われる可能性はある。しかし、それは悪用する利用者が悪いのであって、その技術に罪はない」と価値中立性を主張したが、この意見は裁判では退けられ、フェアユースの該当に関しても否定的な判断がなされた。


産業技術総合研究所の高木浩光は、技術者の視点からWinnyを「合法目的に使うことは困難なもの」であるという見解を示し、価値中立的な道具であり、善用も悪用も可能な道具であるという弁護団の見解に異論を唱え続けている。高木は金子勇本人がWinnyを使って自らファイル送信を一切行わなかったことを「本人の内心、どういうつもりでやっていたかということの傍証として効いてくる」とし、最高裁で無罪判決が確定した後に金子が出演した生放送の番組の中で「Winnyを適法に使ってくださいと皆さんに訴えかけたけれども、ではどうやったら適法に使えるのですか」と質問したところ、金子からの答えはなかった。

映画化されたwinnyだがあれは金子氏をピュアに書きすぎてる。
私も時折5ch(現2ch)は使うが、アンダーグラウンドである5chの人間性のドス黒さは見る者を不快に指せる。
というよりかは金子も生粋のねらーだったから別に金子氏はそんな大した事は思っていなく、皆から称賛されればそれでいいだろ程度の浅い自己承認欲求から来たのではないのかと推察する。
こればかりは2chを利用してる人間じゃないと理解できない感覚である。
というより現在の金子氏に対する神格化ははっきり言えば異常である。
winny映画終盤でYouTubeを見て、溜息をつくシーンがあるがそもそもYouTubeのような動画サイトとp2p系型ファイル共有型ソフトウェアなんて全く別物も良いところ。
そもそもニコニコ動画などというサイトがあるのではないか、と思ってしまう。
というより現在のネット媒体の多くはアメリカに支配され、それは統制を行ってる中国以外ではどこも支配されている状態であり、そもそもたかがwinny一つで日本が落ちぶれたなどというのは片腹痛い全くの無関係な論で、そこに日本人が考える経済が落ちぶれたのはほぼ関係無い。
要するに現在の金子氏の神格化はそういった映画化や日本人は志半ばで死んだ人間にとても惹かれる。
織田信長然り、楠木正成然り、義経然り、劉備然り、坂本龍馬然り、
そういった社会の不満から出た天才、金子氏という虚構のフィクションの人物を作り出してしまった。
そして何より今回の件が無罪になったという点である。
これは事実上世論が司法を潰したという事になる。
1審は有罪だが微妙な罰金で温情的で、2審は逆に世論に押しつぶされ無罪にしてしまったせいでこのような勘違いが起こり司法の歴史にまた汚点を残したと思う。

ざっくり説明すると、


▼Winny開発者逮捕までの流れ

時は21世紀初頭ファイル交換ソフトwinmxで著作権アウトなファイルを交換するするようになる

当然逮捕者が出る

ダウソ板でwinmxの後継ソフトとして逮捕されないという触れ込みで匿名性を付与したWinnyが発表される

ネット民大喜び、著作権違法犯しまくる

Winnyを問題視した警察、開発者の金子氏を逮捕するという流れ。
残ってるのは運営者が頑張れば法律違反をどうにか出来ます(規模感の問題で本当に出来るかは別として)って仕組みのサービス

犯罪だけどこれ使えばバレなくなるからセーフになります!安心できます!ってところが根幹のソフトはどうにもならん。
この数多ある点から決して完全無実にすべきではなかったというのが私の考え。

そして仮想通貨を作ったのが金子氏という都市伝説。
これは多分恐らく無い。

ハル・フィニー=サトシナカモト

仮想通貨大国になってないのは税制と自由に仮想通貨作れない法律のせいでアスターが税制的に有利なシンガポールで開発してるのと韓国が日本より仮想通貨のプロジェクト多いの見ればわかる

そして何より金子氏自身がアダルトゲーをダウンロードしてるという点である。
裁判ではお尻プリンセスなる言葉が飛び交った。

裁判ではこれが飛び交った

そもそも金子が暗号論理解してないせいで解析されて逮捕者が出たのを見てそもそもwinnyが高度な機密性を持つソフトウェアとは言い難い。

これらの件から金子勇を散々批判したが、勿論日本にも悪い点がある。
これにより日本のITは萎縮などをしIT後進国という称号になってしまった。


それアメリカによる半導体制限などスーパー法などにより規制を黎明期に掛けられたのも大きな失敗。

単純にソフトウェア開発能力が無いのもある。

[ハード]←→[①ソフトウェア]←→[アンドロイド]←→[②ソフトウェア]←→ユーザー


ここの①②にあたる部分の開発能力が日本は低い

そして金子勇自身がWinnyが使えなくなってもBittorrentやPerfect darkなど幾らでも代替P2Pソフトはあったんだから

物理メディアを売っていく既存のビジネスモデルが時代遅れになることをこの人はしっかり予見していた。
これらのことを考えるに金子勇は力の使い方を誤った才能人という考えである。
力を持つ者はその対価を支払わねばならない。そしてそれにより世界全体に悪影響を及ぼす事すらあり得る。科学というのはそういった緊張状態から産まれてくる物。
いや理解する物である。
そしてそんな才のある金子勇も既に死に10年が経とうとしている。
我々日本人は金子勇というなの虚構を捨て去り新たな社会に身を委ね無くてはならない。
金子勇は仙人でもなくそして世界を変える天才でもない。
そういった虚構から目を覚まし都合の良い妄想ではなく現実に我々日本人は新たなる足を踏み入れなくてはならない。


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