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英検1級面接試験(フィフ過ぎ挑戦記)

こんにちは。ゆるゆるです。

今回は英検1級面接試験の当日をどのようにに臨んだかについて書いてみたいと思います。

ポイントは整理せず、起きたこと、考えた事、行動を時系列に書きます。日記のようなものです。当日の過ごし方に少しでも参考になれば嬉しいです。

2021年7月11日、午後の受験で、場所は京都の文教大学だったと思います。

家から電車で1時間半ぐらいの場所なので、移動しながらテスト前のウォーミングアップ会話のシミュレーションをしていました。

・どうやって来た?
・趣味は?
・仕事は?

などです。

到着すると、受付のところですぐにスマホのスイッチを消して専用の袋の中にスマホを入れて、それから最後まで首にぶら下げる事になります。

学習のマテリアルを全てスマホに入れている方は要注意です。1時間ぐらいの待ち時間が手持ち無沙汰になります。

私は集合場所の30分ぐらい前に到着しましたが、すでにたくさんの受験者が来られていて、私は一番最後の列に着席する事になりました。これが面接する順番になります。

一次試験に比べて若い方(20代の方)が減ったような印象です。

ほとんどの方は、面接大特訓、旺文社の面接本、自分で作成したノート、を読み込んでいました。

私は旺文社の面接本と英作本を持っていっていましたが、それらを使わずに、目をつぶって、キーとなる言葉(色々なテーマに対応出来る事実を言葉にしたもの)を話すシミュレーションをしていました。

例えば、

・世界中で野生動物は10%未満。残りは人間と家畜。→ 生物多様性、環境破壊、人間が及ぼす影響などのトピックに対応

・上位2000人程度の富裕層が下位46億人分を超える資産を有している→ 格差・教育などのトピックに対応

・いまCO2の排出を止めても1000年以上温暖化は進行する → 気候変動などのトピックに対応

・コロナでテレワーク定着 → 少子高齢社会・地方活性化への効果などに対応

みたいな事です。頭の中でひたすら呟いていました。

その中で、「石油ってあと何年で枯渇するって言われてたっけ?」と疑問が湧き、確か旺文社の対策本に書いていた筈だと、「あと、50〜150年」と記載されていた箇所を見つけたりもしました。(本番で使いました)

1時間ちょい待ったところで面接部屋の前まで案内されました。ドアの前に椅子が用意されていて2人ずつで待ちます。

隣の方は最後の最後までテキストを読んでおられました。その方が先に呼ばれて試験室に入っていかれました。この時、心の中でエールを送りました。皆さんもそんな心境になるのではないでしょうか。

その後、次に隣に来られた方は私と同じで、何もせず待っています。

私は待っている間に、緊張からリラックス、リラックスから集中モードに切り替えていきました。

私は、その場が試験である事を一旦忘れて、面接官を仕事と同じようにパートナーと思い込む事にしました。

(それで自分の考えを伝える事に集中できたと思います。)

そうこうしていると前の方の試験が終わりました。それから部屋に呼ばれました。

部屋に入り「ハロー」と挨拶をするとまず荷物を置くよう促されました。

私が座る椅子には目の前に机があり、試験に使うカードが裏返しに置いてありました。

正面、向かって左側に日本人女性、右側に欧米人男性、私の座っている左側にタイムキーパーの日本人女性がおられます。

最初に名前や受験級の確認があったと思います。

その後、

①昨日はどう過ごした?
②あなたのことを話して
③趣味は?

と順に会話が進みました。この時から、ゆっくり、はっきり、大きな声で話す事を心掛けました。ここでその日の話す口調が決まるような気がします。

そして、試験開始してもいいか?と聞かれ始まりました。

〜以下、問題用紙を裏返してからの1分〜

No. 1 日本はエネルギー自給できるか?

 エネルギーについて自分はかなり詳しい方だと思う。けど、自給難しいと思っているだけにYesの話はやりにくい。Noでいくとなると、他国との外交や協調の話になる。その路線の話は苦手だから避けよう。

No. 2〜5.: どのテーマも馴染みない。
     あれ、やばい。

この時、焦りで心臓がバクバク。相手に聞かれるんじゃないか、ってぐらいバクバク。
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結局、面接試験で1番緊張したのはカードを見てからのこの1分間でした。

1分間の中で、カード記載の5テーマからトピックを選んで、話の骨子を組み立てるトレーニングは必須です。

私はそのトレーニングをやってなくて緊張でズタズタになるところでした。
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30秒ぐらい経過。だめだ。No. 1でいくしかない。

1つは再生可能エネルギーを増やす。日本の技術力でなんとかする。

2つ目には原子力しかない(私は推進派ではないので後ろめたさを感じながら英検優先で)。
当時読んだニュースで、アメリカが小型原発の開発を強力に進めているという記事を読んだ。小型原発を使って安全性を担保する。

英文の言い回しを考える余裕はないです。上記ぐらいのザクっとした骨子を出すので精一杯でした。

しかし骨子さえあれば沈黙する事はありません。ゆっくりでもいいから話す事は出来ます。
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「では、始めてください」
「私はNo. 1を選びました。」
テーマ: 日本はエネルギー自給できるか?
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I agree with the idea that Japan will be able to become energy self-sufficiency in the future.
I have two reasons to support my opinion.
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出だしはカードを読みながら話しました。私は対策の時から本当に余裕がなかったので
This is a very controversial issue.
とか、そういう前置きを話すのは早々に諦めていました。とっとと本論に行く。今でもそれで良いのだと思っています。
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First of all, renewable energy, such as solar power, wind power, geothermal power can provide some part of energy demands. Those energies are not practical enough in terms of price and scale as of now. But I believe that Japanese technology allows us to be able to solve those challenges in the near future. This is the first reason.
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はい。中身ゼロです。
この辺り気の利いた例を話す余裕はなかったので一気にいきました。無理やり何か足すと多分ハマった事でしょう。時間をかけなかったので、気持ちに余裕ができました。
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And second reason is that we have nuclear power technology. Everyone knows the disaster of Fukushima, and I’m not enthusiastically in favor of nuclear power.
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ここまではスムーズ。
「私は熱心な原子力支持者ではない」
は、海外の討論番組を観て頭に残っていた表現。
この次、一瞬、沈黙しかけたけど踏ん張る。
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But I think it’s too quick to say we abandon the zero carbon emission technology right now.
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このセリフも同じ討論番組で同じ人が話していた表現。
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As I mentioned, renewable energy is not practical yet. Under such circumstances, I think Japanese power system needs to be resilient.
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弾力性 resilient という表現も同じ番組で聞き覚えのあった単語。

再生可能エネルギーとか原子力どちらかで決め打つのではなく、色々カードを持ってエネルギー政策に弾力性を持たせるべきというこのメッセージは、スピーチで重要なキーワードとなりました。

ここからは、最初に考えた骨子を言い切る。
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And now, if we can develop small scale reactor, and also if we set the regulation identifying the upper limit of the scale in each reactor, we can significantly improve its safety. As a result, we can achieve the best-mix of nuclear power with renewable energy.

In conclusion, I think that Japan will become energy self-sufficiency in the future.
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時間余っているよ、と言われて
アメリカですでに開発が進んでいる事を伝えました。
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Actually, America already started developing small scale reactor. We can learn a lot from that technology.
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Q1: 再生可能エネルギーがコストの点で石油に優ることはあるか。
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えらい厳しい質問きたな。
無理に決まっているじゃないですか。。
あっ、そうだ。石油はいずれ枯渇する。これでいこう。
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A1: Good question. It’s not easy. It’s not easy. But fossil fuels are finite resources. Experts say fossil fuels will run out within 50 or 150 years. So the price should be reversed some day. I think this is inevitable fact.

Q2: 経済と環境とどちらが大事か?
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気持ちとしては環境が大事と言いたい。
でも大した事言えない。。
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A2: In my thought, environment is more important.
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過去問の中で、芸術の意義について論じる練習をした。戦後の日本は経済一辺倒でやってきたが現代は価値が変わりつつある事について述べるところを使う。オチが思いつかないが、まずはそれを話そう。
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Since world war 2, Japan has built itself up as the one of the largest economy in the world. During that period, we have placed emphasis on price and quality for our products. But nowadays, values are changing. People buy iPhone and iPad which is the most expensive product in that category.
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オチ思いつかない。強引にまとめる。
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We need to create new values and I think that’s not economic growth, but eco-friendly must be one kind of new values.

Q3: 環境のためにあなたは何が出来るか?
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うーん。大した事思いつかない。
とりあえず、先日のNHKでジャックアタリ氏が使っていた表現から入るか。。
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A3: At first, I think of myself not as a spectator but as a player. There are a lot of things to do. For example we can contribute to suppressing consumption of energy sources by gathering family member into one room when using air conditioner. I think that kind of life style changes are quite important. Technology is the second important.

Q4: 再生可能エネルギーのコストを下げることはできるか?
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出来ると言い切る。
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A4: Yes, I believe so. Key is new material for solar cell. Japan is good at developing new material and material processing. I expect that Japan will soon achieve it.
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ここで終了
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ニコっと
Thank you.と言ったら
面接官も
Thank you. Have a nice day.
と言ってくれたので
You, too. Bye.
と言って退出。

試験が始まる前は沈黙する恐怖が解消しませんでしたが、部屋を出た時は「メチャメチャ喋ったな、自分」と思わず心の中で苦笑いするぐらい喋りきりました。

そして、結果は。。
なんと合格!


9/10/8/8と、予想外に良い点数でびっくりしました。1次試験の英作文でもそうでしたが、本番でたまたま言葉が出てきたのがラッキーでした。もう一回受けたら多分落ちると思います。それぐらい普段は全然言葉が出てこないです。

英検1級を合格したのが今でも信じられませんが、今後も、聞く、読む、書く、話すを普通に出来る事を目指して訓練していきます。

ダラダラとした長文にお付き合い頂きありがとうございました。🐢

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