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起業記録6:事業をつくるってなんだ?
まずはYouTubeに挑戦
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実は開業当初、開業届は出したものの、保育園に入れなかった。待機児童の次女と過ごしながら、何らか事業を始めなければならない。
壁打ち相手となってくれた子からは、私の思いと状況を汲み取り、
『YouTubeやってみたら?』という意外な言葉。
YouTubeはほぼ見たことがないし、動画編集もしたことがない。
とても向いているとは思えないチャレンジだ。
『でも、初期投資もいらないし、ベビーが家にいててもできるやん』
『発信したいことがあるなら、できるよ!』
と言われ、かなり抵抗はあったのだが他に良い案も思い浮かばず、4月からYouTuberデビューをした…!
タイトルは『捨ててる場合ちゃうで』 ←一応まだ削除せずにおいてある
美味しい食べ物を捨てている人を関西人の私がツッコむ。そんなイメージでタイトルを決めた。
当初は一人でカメラに向かって声を張って話すのが恥ずかしすぎてたまらなかった。
でも、回を重ねればそんなことよりチャンネル登録者を増やす難しさ、定期的にアップロードする難しさに苦しんだ。
・チャンネル登録者数。
・いいね!の数。
・視聴時間
・離脱ポイント。
YOUTUBEクリエイター(Youtubeをアップしている人用のアプリ)画面で、
これらをはじめとしたたくさんの数字が見られる。
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この数字。見ることができてありがたいのだが、見るのが辛い。
ほぼ誰にも見られない動画をつくる、それでも定期的にアップロードし続ける世界。
毎日投稿するのが定石と言われる中、週1回だけという甘々な目標だったけど、それでもレストランの仕事の合間や就労後、子どもの世話、事業立ち上げ準備(創業塾や下記記載の起業プログラム)の間に「企画・試作・撮影場所のの掃除片づけ・材料買い出し・撮影・編集・アップロード・分析」を繰り返すのはかなりの重みがあった。
幸いにも、前職の先輩がYoutuberとして活躍しているらしい。
というウワサを聞き、ちょっとしたコンサルに入ってもらったりしたのだが、やはり厳しい世界。
「1年やって、結果がついてこなければやめよう」と決め、その言葉通り1年なんとか継続したが、チャンネル登録者数は200人程度にとどまり、ちょうど1年でやめた。
大きな肩の荷がおろせた。そんな感覚だった。
苦労ばかりを思い出してしまうYoutube運営だが、1年食いついてやったので収穫もあった。
まず、YOUTUBEは事業経営そのものだと思った。
「誰にどんな価値を提供するのか」「その人に届けるにはどんな動画が良いのか」「トレンドと自身の軸との兼ね合い」「どこを外注するのか、しないのか」「分析と実践の繰り返し」・・・
事業運営経験のない私には良いトレーニングになったと思う。
そして、簡単な動画やサムネイルなどの画像が作れるというスキルが身についたこと。今後人に頼むときも金額や作業ボリュームなど想像がつくのは大きい。
遠回りをしたけれど、してしまったら仕方ない。そこから何を学んだのか。言語化しておくのは、なんだかんだ大事だ。
きっかけは起業体験イベント
少し話は戻るが、YouTubeを始めて3か月くらいたったころ、
保育園に「次女も来月から預けられるよ!」と連絡が来た。
いよいよ夏から本格始動ができそうだ。
というタイミングで「『スタートアップウィークエンド長浜』があるよ!参加してみたら?」とコミュニティの同期に声をかけてもらい参加することにした。
これが転機だった。
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ちなみに、スタートアップウィークエンドとは、世界中で開催されている起業体験イベントで、金土日の週末3日間で課題決めからチームビルディング、顧客インタビューやプロダクトの試作、ピッチまでするというむちゃくちゃな設定ながら面白いイベント。
『解決したい課題は語れるけど、事業にできてない、そんな人にぴったりだと思う』と。
それ、私やないか!
実はこのイベント内では私のチームは共感者(メンバー)不足で結成されなかった。
そこで他の方のアイディアに乗っかりチームに入り、私自身はかなりのちょい役だったのだが、優秀なメンバーが何人もおり、そもそものアイディアも面白かったこともあり優勝できてしまった!
そして、その直後『スタートアップウィークエンド長浜は3日間で終わってしまったけど、N-LAPに入れば3ヶ月伴走してもらえるよ。』『スタートアップウィークエンド長浜のプランじゃなくて、今熊谷さんが考えている事業でも良いよ!』と案内をもらった。
渡りに船やないか!
もちろん、クマガイはちゃっかりと乗船した。
「想い」を「事業」へ
N-LAPとは、長浜ローカルアクセラレーションプログラムのこと。
長浜市出身など長浜にゆかりのある方やその人脈をふんだんに活用した場で、良質なインプットセッションと、メンタリングセッションがある。
現状『想い』しかない私の話からも課題を紡ぎ出し、その課題が本物なのか市場調査。良い課題へ変化させながら、事業化を目指した。
それはそれはとても刺激的で、新鮮で、頭を悩ませ、動いた3ヶ月だった。この3ヶ月がなければ私はいまだに想いだけを語っていたかもしれないと思うほど。
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時は2021年12月。
大雪で会場に行けず、急遽オンラインになるという事件はあったものの、無事、N-LAPの最終ピッチを終えることができた。
「来年はトライアル開催して、サービス開始だ!」という気合十分で年末を迎えた。
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転機は突然やってくる。
想いしかない私も、想いをいろんな人に言いまくっていたら、
・こんなイベントあるよ!
・こんなことやっている団体あるよ!
・この人と繋いであげようか?
・これに参加した方がいいよ!
と、声をかけてくださる人がいる。
「人に話すって大事だよ。発信するって大事だよ」ってこういうことか。
すーっと、この言葉が腹落ちした経験だった。
だから、これからも私は発信するし、発信している人にとって必要な情報化も?と思ったら、声をかけられる人間でいたいと思う。
(さあ!まもなくサービス開始です)