モロゾフのプリン
夫と子どもたちは男同士でお出かけ。半日ほど自由時間ができたので一人で映画に行ってきました。お土産は家族みんな大好きなプリン!
少しかための食感で、卵と牛乳を味わえる昔ながらのプリンです。カラメルが甘いだけじゃなくて、ちゃんと苦いところが美味しかったです!
映画はずっと気になっていた作品「君たちはどう生きるか」を観ました。子どもが産まれてから初めて、10年ぶりくらいに映画館に行きました!
事前の宣伝をしないジブリ映画…いったいどんな作品だろうとワクワク。SNSにみなさんの感想がたくさん寄せられてますが、あえてなにも下調べせず観に行きました。
戦争中のサイレンの音から始まり、圧倒的な迫力。初めから泣きそうでした…!
生と死の間に世界があるとして、ジブリのフィルターを通すとこんな風に描かれるんだなぁと思いました。現在と過去を行ったりきたり、時空が混ざりあう展開です。
(以下ネタバレあります)
主人公の男の子マヒトが、ヒミ(戦争中に火事で亡くなったお母さん)と出会ってパンを食べるところが切なくて涙腺崩壊しました。
ヒミが自分で焼いたパンを切って、バターと苺ジャムのようなものをたっぷり塗ってマヒトに渡します。マヒトは「おかあさんの焼いたパンと同じ味がする…」と言って、顔じゅうにジャムをつけながら美味しそうに食べます。ヒミは「たくさんお食べ」と笑顔。いろいろ細かいことは語らずとも、パンのシーンだけでお母さんとの温かい思い出が全て手にとるように分かり、ほんとに切なかったです。
終わりのシーンで、それぞれの現在に帰っていくとき、ヒミが「マヒトを産めるんだもの!」と心から嬉しそうに話すところもジーンときました。
エンディングは米津玄師さんの地球儀。この映画の曲とは知らず、いつも家事のお供で聴いていたのでびっくりしました…!作品を観てから改めて聴くとまた深く世界観を知ることができました。
追記
この映画は、ジブリの過去作品の印象的なシーンが、パッチワークのように散りばめてあります。作品を見る側が置いてきぼりになりそうで、でもそうはならないギリギリまで説明を控えたストーリー展開。解釈の余白がたっぷり。見終わったあとで、あのシーンあのセリフどういう意味だろう?と気になってしまいます。SNSでみなさんの感想をいくつか読みました。みなさん深い考察ばかりで凄い〜!
これまで私はジブリ作品からポジティブな印象ばかりを受け取ってきましたが、ネガティブも抱き合わせて存在していて、それを示した作品であること。光だけ表現するのではなくて、影をしっかりと描ききっているのだと、みなさんの考察から教えていただきました。
隠されたメッセージの情報量が大きすぎて、人によって何通りもの解釈ができるスゴイ映画です。宮﨑駿さんの生い立ち、お父さんお母さんのお話なども初めて知る機会となりました。