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総合内科専門医試験対策 コラム(スキマ時間を取りこぼさない)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

今回は、総合内科専門医試験の試験勉強における「スキマ時間の活用」について書きたいと思います。

突然ですが、総合内科専門医試験は、やるべきこと、覚えるべきことが多すぎます。いくら時間があっても足りない、終わらない。本当にとんでもない試験です。すでに勉強をされている先生は痛感されていると思います。

試験範囲が内科すべてというあり得ない量でありながら、各専門科で要求される知識のレベルは非常に高い。そして、私たちは学生時代とは異なり社会人となっている以上、仕事やプライベートの行事をこなしながらの試験勉強です。1日中この試験勉強に時間を費やすことはできません。1日のうちで勉強にまわせる時間は限られています。

こんな当たり前のことは、わざわざ先生方にお伝えするようなことではありませんが、今回は勉強時間をいかに確保するかについての話です。

結論から言えば、「日常のちょっとしたスキマ時間を有効に使うことが極めて重要」「チリも積もれば大きな山となる」です。とても大事なことなので、お読みいただければと思います。

自宅や医局などでまとまった時間の勉強をするというのは日々の勉強の中心になると思いますが、それができるのは、早朝や夜に限られます。つまり、1日の仕事や家事が始まる前、または、1日の仕事や家事が終わった後です。私の場合は、朝は時間が取れず、夜がメインでした。仕事から帰宅し、家庭のイベントを終えて、落ち着いて勉強ができるようになるのは22時以降でした。そして、次の日も仕事なので、そこから勉強できるのはせいぜい2-3時間程度です。

朝早くから起きているのに、仕事や家事やいろいろあって、勉強を始められるのは22時以降になってしまう。すでに、疲れていて眠くなっていたります。そこから勉強をしなければならないのは体力的にしんどいです。
一方で、「総合内科専門医試験の勉強をしたい」という点から見れば、22時まで勉強できない、22時からしか勉強できないというのは気持ち的に結構きついです。やることが多すぎてヤバいと焦っているのに、勉強時間が取れない。もっと勉強時間を確保したい、作りたい。なんとかならないか。

ここで本当に大事なのが「スキマ時間」です。

通勤中、昼休み、仕事中のちょっとした空き時間。この積み重ねはとても大事です。完全に「ちりも積もって山」となっていきます。

すでに皆さま実践されていると思いますが、私の体験を書かせていただきます。

夜に自宅の机で勉強をするという勉強時間以外に、「どれだけスキマ時間で上乗せできるか」というのは、毎日とても意識していました。

私の場合は、片道20分の通勤電車の往復、昼休みの30分、仕事中のちょっとした空き時間5分程度が数回、くらいのスキマ時間が毎日ありました。なんと、単純計算で全部足すと1時間半くらいになります。これをフルで使えれば、22時に家で勉強を始めるまでに1時間半も勉強できる計算で、この時間はとても大きいです。しかし、それぞれは短時間であり、気を抜いているとあっという間に消えていく。

この時間をいかに取りこぼさずに有効に使うか。

私の場合は、確保できる時間で使い方を分けていました。
仕事のちょっとした空き時間があれば、まとめた表なんかを事前にスマホで写真に撮っておいて、「この5分でこの表を完全に覚える」という感じで、叩き込んでいました。この5分はこの表しか見ない、その代わりこの5分でこの表は覚え切る、と気合いを入れてやりました。また次の空き時間ができれば、次の表を覚えます。
こんな感じで、1回数分程度の仕事中の空き時間でも、ガイドラインにある診断基準や治療フローチャートなどをその場で叩き込むという感じで使っていました。(私にとって最も有用だったのは、「【有料版】 総合内科専門医試験を余裕合格に導いた最強メソッド」で書かせていただいた方法ですが、スマホに写真を撮るというのも結構役に立ちます)

この数分というのは、問題集などを進めるには時間が足りないのですが、暗記したり復習をしたりするのにはちょうどいい時間です。これが1日数回あると、意外と勉強は進みます。

また、昼休みで30分は時間が取れそうな時は、問題集をガッツリ解いていました。医局のデスクで昼食をとりながらやっていました。そして、昼休みが終わりそうになると、そこでやった問題の解説で覚えておきたいことをパシャパシャとスマホで写真に撮っておく。これを午後の業務の数分のスキマ時間に見直して、その場で頭に叩き込む。

結局、勉強をしても覚えないと意味がないので、この記憶を定着させる作業は地味ではありますが本当に大事です。そして、この短時間のスキマ時間がそれに最適だったのです。

ちなみに、通勤時間には、自分は片道20分ほど電車に乗っていたので、往復の40分でその日帰宅してからやろうとしている領域を予習して全体像を把握しておく、などに利用していました。少し長めの時間が取れるので、この時間の勉強は、「復習」ではなく、「前に進める」ことに使っていました。

このようにスキマ時間をデスクでの勉強とはちがう形で自分なりにフル活用できるように工夫していました。22時になって自宅で勉強を開始するときにはすでに今日はちょっと勉強できている、という状況をなんとか作っていました。こうすると、精神的にも結構ラクですし、実際に勉強も進んでいるわけです。

スキマ時間は無駄にしない。取りこぼさない。チリも積もれば大きな山となる。

先生方には当たり前のことだと思いますが、わずかなスキマ時間も有効活用できるように強く意識されてみてはいかがでしょうか。

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