総合内科専門医試験対策 コラム(激動のラスト1ヶ月)
先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。
2024年11月10日の総合内科専門医試験まで、あと1か月となりました。
残り1ヶ月を切れば、「もういよいよだ」という感覚になりますが、まだまだ長い1ヶ月です。1ヶ月もあれば、いろいろなことができます。そして、この最後の1ヶ月は、これまで以上に「激動の1ヶ月」となります。
今回は、「激動のラスト1ヶ月」について書きたいと思います。
総合内科専門医試験の試験勉強は、各科の専門医試験と比べて、勉強期間がかなり長期間になることが大半だと思います。単純に範囲が広すぎるし、難易度も高い。「まだ1ヶ月もある」ではなく、「もう1ヶ月しかない」と感じられると思います。そして、「もう1ヶ月しかない」のに、まだまだやるべきことが山ほど残った状態だと思います。
私自身の経験としては、1ヶ月前といえば、いよいよという実感はあるものの、「最後の追い込み」とか「総復習、総まとめ」みたいなレベルには全然到達していませんでした。1ヶ月を切っても「まだまだ途中」であり、全体を仕上げていくという段階ではありません。本当に「まとめ」に入ったのは、試験2週間前からで、それも全てが片付いたからまとめ作業に入ったというよりは、もう切り上げて(見切りをつけて)、無理やりまとめの勉強に切り替えたという感じでした。
いよいよ1ヶ月前ですが、この1ヶ月は本当に「激動の時期」でした。
まず、「ラスト1ヶ月」とひとまとめにはできません。
本当の直前は試験2週間前くらいからであり、この時期になるとこれまでとは全くちがうステージになります。勉強内容も、これまでの見直し、総仕上げのようなものにシフトしていかなくてはなりません。さらに1週間を切ると体調管理まで含めて完全に直前モードにシフトしていくことになります。(これについては、また後日記事を書かせていただきます)
ただ、1ヶ月前から2週間前までは、まだ「残り時間は短いけれど直前ではない」という感じです。つまり、まだまだ勉強の途中なので、直前を意識しつつも、通常通りの勉強を続けているという感じでした。
そして、本当に困ったことに、1ヶ月を切るとなぜか急にいろいろな情報が入ってきたりします。ネットやSNS、さらには今まで何も教えてくれなかった先輩などから、「あれはやっといた方がいいよ」ということが急に耳に入ってきます。
私で言えば、「総合内科専門医試験で役に立った教材(完全に独断と偏見)」でも書かせていただいたQBオンラインもその一つです。もう1ヶ月しかないのに、新しく発売されたQBオンラインをやってみたなんて情報が入ってきました。この記事をお読みの現在勉強中の先生ならおわかりいただけると思いますが、今から新しく「やるつもりもなかったQBオンラインを全部やる」なんて無謀です。すでに勉強の予定もパンパンで、むしろ遅れていたりするのに、今から新しい問題集なんてできません。
他には、「数年分の内科学会誌も読んでおいた方がいい」「そこにある演習問題から出るかも」なんて情報もありました。もう今さら言われても無理でした(ちなみに、直前に内科学会誌は不要です。過去問をやる方が100倍役に立ちます)。
もうここまで来たら、「ブレない」ことが大事です。
いろいろな情報が入ってきて、迷いが生じることもありますが、「自分はこれをやる」と思っていたことを、そのまま貫き通す方がいいです。やるつもりがなかった新しい教材には手を出さず、自分が予定していたものをやる。そしてもう少し直前になれば、これまでやったことをとにかく見直し、総仕上げをする、これが大事です。
ただ、唯一新しく手を出すとすれば、直近の過去問です。
これは私の有料記事を宣伝しているわけではないですが、過去問は本当に大事です。現時点では過去問まで手が回っていない先生も多いと思いますが、本当に見ておいてください。総合内科専門医試験において、知識の土台を固め、総合力をつけるという長い長い本質的な勉強は大前提かつ絶対的に必要なのですが、それができた上ではじめて、最後に見えてくるのは、「行き着く先は過去問」という境地です。いきなり過去問を見ても、ただの問題の寄せ集めのように感じますが、しっかり勉強したあとに見れば、「結局はここだな」とわかります。総仕上げとして、総合内科専門医試験と内科専門医試験の過去問を見ておくと本当に強いです。
また、試験1ヶ月前から2週間前は、もうメンタル的にも「なんでもあり」でした。
前回の記事で書いたような「中だるみ」にぶち当たり、全くやる気が出なくなる日もありましたし、それとは逆に「猛烈に焦る」こともありました。
また、まだまだやらないといけないことが多すぎて「試験日よ、もっと遅くなれ」と願ったりすることもあれば、「いつまでこのしんどい勉強を続ければいいんだ、むしろ、さっさと試験日が来てくれ」と思うこともありました。
そして、うっすらと「試験が終わったら、何をしよう?」なんてことを思う日もありました。
今思えば、懐かしくもありますが、まさに現在勉強をされている先生はそんなことも言っていられないです。総合内科専門医試験は本当にとんでもない試験で、勉強にゴールはありません。ただ、「試験日」は確実にやってきて、終わりのない勉強に「試験日」という形で終止符を打ってくれます。
そう遠くない未来に、「すべてから解放される」という希望も持ちつつ、だからこそ、残りの時間は自分にできる全てのことをやるという「最後の気合い」で是非とも勉強していただければと思います。あと1ヶ月、「有限」だからこそ頑張れたりもします。
いよいよラスト1ヶ月です。引き続き、勉強頑張ってください!!
(この記事が少しでも先生のお役に立てましたら、いいねをポチッとお願いいたします。)