総合内科専門医試験対策 コラム(中だるみとモチベーションの維持)
先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。
10月になりました。
2024年11月10日の総合内科専門医試験まで、1ヶ月半を切りました。
先生方におかれましては、10月に突入したことで、体感的にも「いよいよ近づいてきた」という実感が増してこられたと思います。とはいえ、まだ1ヶ月以上というそれなりの時間もあります。試験勉強が中盤から後半に差し掛かっていく時期でもあります。
そんな大事な時期ですが、今後やってくるかもしれない非常に厄介なものとして「中だるみ」というものがあります。今回は、「中だるみとモチベーションの維持」というテーマで書かせていただきたいと思います。
「中だるみ」とは、試験勉強の中盤から後半あたりに突如として訪れる「まったくやる気が出なくなってしまう時期」です。すでにそれなりに勉強をされてきた先生は、すでに経験されていたり、そろそろ遭遇するかもしれません。この先、ぶち当たる先生も多いと思います。
試験勉強を開始された時期は先生ごとに様々だと思いますが、勉強が長期間に及ぶほど、必ずと言っていいほど訪れるのが「中だるみ」です。だいたい、試験勉強の中盤から後半にかけての時期に遭遇することが多いと思います。これまでモチベーションを維持して、張り詰めた状態で勉強をしてきたのに、突如として一気にやる気が消失してしまう時期が来ます。
「毎日あんなに時間を惜しんで勉強してきたのに全くやる気が出ない」。もちろん、合格が見えてきたというわけでもないし、油断しているわけでもない。
残り時間も徐々に少なくなってきて、1日1日の価値が重くなっているのに、突如として全く勉強に手がつかなくなるのが「中だるみ」です。「全くやる気が出ない、勉強しようとしても頭も身体も動かない」という状態になります。しかも、「中だるみ」は1日では終わらず、数日間くらい続いたり、それが何度も起こったりします。
私自身は、試験1ヶ月半前から3週間前くらいの時期に「中だるみ」で苦しみました。この頃はもう勉強のスケジュールもギリギリで、1日たりとも無駄にできない、むしろ予定より遅れていてヤバいという状況なのですが、どうにもこうにもやる気が起きず、勉強に一切手がつかない日が何度もありました。しかも、ひどい場合は数日続くので本当に困りました。
実は、「中だるみ」というのは大学受験(特に浪人生)など長期間に及ぶ試験勉強においてはよくあることとして知られていて、ある意味で回避できない人間の心理現象のようです。
一般的には、緊張感が低下した時期に起こるものだとされています。自分では全くそのようなつもりはなくても、勉強初期の超絶ヤバいという危機感、試験直前の超絶ヤバいという危機感、その中間的な時期にわずかでもふとした瞬間に緊張感が緩むタイミングがあって、そこに長期間の疲労が重なって起こるようです。
当然、このような現象に遭遇すると勉強は進みません。「今日はこれをやる、明日はあれをやる」と勉強の予定を立てていたものが全く進まず、とても焦ります。そして、焦ったところで、自分にはどうにもできません。頭も身体も停止してしまうからです。事前に「中だるみ」まで想定して勉強のスケジュールを立てている先生などおられないと思います。
それでは、「中だるみ」を回避する方法はあるのか?
これは完全な方法はないと思います。「中だるみ」は、一定期間の勉強をしていると避けられないものだと思います。それなりに勉強をしてきた証という側面でもあります。もちろん、長期間勉強を続けても、最後まで「中だるみ」を経験しなかったという先生もおられるかもしれませんが、それは幸運だと思います。
「中だるみ」は自分ではコントロールできないです。やる気を出そうとしても、出ないものは出ません。どうにもなりません。私が意識したことは、「どうせ勉強しないなら、せめて身体の疲れを取る」ということでした。「今日は無理、寝る」と割り切って早く寝ていました。すると、次の日には、やる気はまだ出ないけど、身体はだいぶスッキリしていました。毎日睡眠時間を削って、無理をして勉強していたわけですから、1日ぐっすり寝るだけで身体はだいぶ楽になっていました。
そして、ぐっすり寝たら、次の日は単純作業から始めてみるようにしました。問題集を進めようとしても、やる気もなくて頭も働かない状態では、文字を読んでも頭に入ってきません。そこで、これまでの復習をしました。単発の問題を繰り返すような単純作業はなんとかすることができました。やる気が戻ってくるまでは、前に進める勉強の代わりに復習をして、被害を最小限に抑えるようにしていました。
ちなみに、「中だるみ」の対処方法として、環境を変えるといいと言われたりしていますが、私にはあまり効果的ではなかったです(どこで勉強しようが無理なものは無理でした)。
「中だるみ」は、多くの先生がぶち当たる壁だと思います。しかも、長期間勉強している先生ほど遭遇し、試験がだんだん近づいてくるという大事な時期にいきなりやってきます。これは生理現象であり、回避する方法はないと思います。割り切って早く寝て、身体の疲れをとったり、やる気が戻ってくるまでは単純作業にシフトし、危機感を改めて自覚し、長期化させないように意識するしかないと思います。
試験まで1ヶ月半を切りました。
総合内科専門医試験のような長期間におよぶ試験勉強では、身体的にも精神的にも毎日かなり無理をしていますので、「中だるみ」に遭遇したとしてもそれが普通です。自分だけではなく、皆さまがそのような状況になると知っておくことも大事です。
大変な時期が続くと思いますが、引き続き、勉強がんばってください!!
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