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総合内科専門医試験対策 コラム(いよいよ2週間前、総仕上げへ)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

2024年の総合内科専門医試験まで、残すところ2週間を切りました。

いよいよ正真正銘の直前期になってきました。
ただ、今の時点となっても「受かるだろう」と感じておられる先生は皆無に近いと思います。おそらくほぼすべての先生が「ヤバい、受かる気がしない」と感じておられるのではないでしょうか。

以前から書かせていただいていますが、本試験は本当にとんでもない試験ですので、最後の最後まで「受かる気がしない」というのが当たり前です。実際には、すでに合格圏に入っている先生もおられるかもしれませんが、それでも「全く受かる気がしない」のが本試験です。自分が本当に合格できるのか。これだけとんでもない試験を前にすると、仮に十分な実力がついていたとしても、ご自身の実力を過小評価してしまい、「ヤバい、落ちる」と思い続けてしまうのが普通です。

そして、一方で、あと2週間の勉強次第でどちらにも転ぶ可能性がある先生もおられると思います。まだまだどうにもできますので、試験当日まで走り切っていただきたいです。

残り2週間となりましたが、ほぼすべての先生が「まだまだやり残していることがある」と感じておられるのではないでしょうか。これだけとんでもない本試験においては、試験勉強にゴールはないので、「あれもこれも」と言い出すと、どれだけやっても終わりはありません。

ただ、残り2週間は、区切りをつける時です。勉強内容をシフトするべきタイミングです。ここから先は「総仕上げ」に移行していただく方がいいと思います。

まだまだ「やっておきたいこと、やらないといけないこと」が残っていて、「できる限り直前まで、通常通りの勉強を続けたい」「仕上げはもっと直前からでいい」とお考えの先生もおられると思います。もちろん、それは先生ごとの勉強の進捗状況や作戦に応じて判断していただくべきことです。ただ、これだけ試験範囲が膨大ですので、「総仕上げや復習」を先延ばしにしてしまうと、試験本番を迎えるにあたり「総仕上げや復習が終わっていない」という状況になってしまいます。

現実的に、勉強時間はあとどれくらいあるのか。
1日の勉強時間に残り日数を掛け算してみてください。これが本当の残りの勉強できる時間です。また、別の視点で言えば、全部で10科目ありますので、平均すれば各専門科に1日程度しか残された時間はありません。もういよいよ直前だということがわかります。

まだできていない問題集、やっておきたかった教材。たくさん残っていて当然です。ただ、残り時間を使って、新しく勉強を進めても、実際の試験において何点追加で上乗せできるかわかりません。一方で、これまでやってきた「多くの教材や問題集、ご自身でまとめた勉強資料」の見直しや復習が不十分だと、「取れるはずの問題」をかなり落としてしまうという、大きな損失が出てきてしまいます。

総合内科専門医試験は強固な知識がないと太刀打ちできません。せっかくこれまで勉強してきても、試験当日に忘れていたり、抜け落ちていると、正解にはたどりつくことができません。総合的な得点率を上げることを重視すれば、ここから先は、新しく知識を詰め込むよりも、これまでやってきた勉強を徹底的に固めていく作業の方が大事です。もう時間は限られているので、これまで勉強されてきたことを、見直して、補強して、知識を固めてください。

ラスト2週間、ここから先は、「総仕上げ」の時期です。
まだまだ予定していた勉強が終わっていない先生も多いとは思いますが、勉強の仕方をシフトしてください。私自身も、2週間前にこれまでの勉強を切り上げて(見切って)、総仕上げ、見直し、復習に専念するようにしました。これまでやってこられた問題集であったり、ご自身のまとめだったり、とにかく見直して最後に頭に叩き込んでいく時期です。総合内科専門医試験は試験範囲が膨大なので、数日ですべての総まとめはできないことに注意していただければと思います。

また、繰り返しにはなりますが、過去問は見ておいてください。私の有料記事を宣伝しているわけではないことは何度もお伝えしていますが、本当に大事です。特に、直前期においては、ざっと把握しておくだけでもかなり役に立つと思います。また、内科専門医試験の問題が新しめでかなりいい問題が多いので、こちらのまとめも見ておいていただく方が強いと思います。これに関しては、私個人の意見に過ぎませんが、「総合内科専門医試験対策 コラム(試験問題のトレンドの比較)」をご参照ください。自分の記事を宣伝しているようで嫌なのですが、私自身が直前期に過去問をやっておいて本当によかったという記憶が鮮明にあります。これを知っているか、知らないかでは、かなり大きな差になると思っています。

こんな大変な時期になっても、仕事は普段通りにありますし、ご家庭が忙しい先生もおられると思います。試験勉強に時間を全振りしたいけれど、そうさせてもらえない環境にいます。これが医師国家試験前の学生時代とは異なる、一人の社会人であり医師である私たちの試験勉強です。

皆様、本当に身体的にも精神的にも極限に近い状態だと思います。結局は一生懸命勉強できていれば、いくら自信がなくても最終的には合格できていることも多いです。ただ、まだ楽観的になったり、自分に優しくする時期ではありません。決して最後まで気を抜くことができないからこそ、最後まで走り続けることができる(走り続けるしかない)という状況は、いつまでも精神的にはしんどいのですが、結果的にはご自身にとってメリットになります。

総合内科専門医試験は絶対評価の試験ですので、「他人との競争」はありません。単純に自分の実力が合格ラインを越えるかどうかのみで合否が決まります。最後まで「自分との戦い」であり、「自分自身でどうにでもできる戦い」です。

今回は最後まで本気で走り切っていただきたく、あえて厳しい内容とさせていただきました。先生方におかれましては、これまで本当にハードな試験勉強をされておられ、すでに「本当にお疲れ様です、きっと合格できると思います」と心の底から申し上げたいのですが、それはまだ言わないようにしておきます。本当に毎日が大変だと思いますが、最後の最後までラストスパート頑張ってください。

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