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総合内科専門医試験対策 コラム(試験勉強中盤のメンタル)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

2024年の総合内科専門医試験まで、いよいよ2ヶ月を切りました。
そろそろ、「あと○ヶ月」という認識から「あと○週間」というより細かい単位で残り時間をカウントするようになると思います。そして、1ヶ月を切ると、「あと○日」という形で、1日1日が本当に大事になっていきます。試験勉強も正念場に突入していきます。

今回は、「試験勉強中盤のメンタル」というテーマで書かせていただきたいと思います。

先生方におかれましては、現在、まさに試験勉強も真っ最中というところだと思います。毎日が本当にハードで大変だとは思いますが、勉強習慣が身についてきて、試験勉強も軌道に乗ってきた先生もおられるのではないでしょうか。

総合内科専門医試験の勉強においては、「もう大丈夫だ、受かる」という確信の域には最後まで到達できないのが普通です。それくらいとんでもない試験です。

しかし、一時的には「調子がいいかも」と感じる瞬間があったりもします。勉強開始時の絶望期を乗り越え、少し時間が経った頃に多いです。この心境は、「まだ時間はある」という残り時間に若干の余裕があった上で、「ある程度勉強も進んできた」という手応えが合わさった瞬間に生じます。

すでにそれなりに勉強をされてきた先生は、このような「イケるかも感」はこれまでに感じたことがあるかもしれません。「全然未完成だけど、まだ時間もあるし、このペースでいけば受かるんじゃないか?」という、少し先が見えてきた感じです。勉強開始時の絶望期に始まり、つらい下積み時代を耐えに耐えて、少しずつ勉強の成果を感じられるようになってきたというタイミングです。

このような気持ちの変化が生じたことは、まさに次のステージに上がった段階であり、素晴らしいことです。そのまま、勢いに乗って、ガンガン勉強を続けていただきたいです。

しかし、この試験はやはりそんな甘いものではなく、「なんとかなりそう、イケそう」という流れのまま試験本番にはなりません。初期の絶望期の先には、アップダウンの中盤が控えています。

私の経験なのですが、毎日眠い身体に鞭を打ち勉強を続けていると、初期の絶望期を抜け出して次のステージに突入することになりました。
それは、合格できる自信なんて全くないけれど、「もしかしたら、なんとかなるのでは?」という(わずかな、わずかな)淡い期待を持つようになる瞬間がありました。「まだ時間はあるし、ちょっと力はついてきたかもしれない」。これがアップの時期です。しかし、少し時間が経てば、それは自分の誤算であったことに気づき、「やっぱり無理だ、落ちる」という「絶望」に再び叩き落とされました。試験勉強の中盤はこのようなアップダウンの波を何度か繰り返す時期でした。

この原因は「自分の実力と今後の見通しの乖離」から起こっていました。
まず、試験勉強の中盤はまだそれなりの残り時間があると認識します。2024年の本試験でいえば、試験は11月なのに、まだ9月だという感じです(実際には、9月も下旬であり、試験は11月の上旬なのですが、なんとなくまだ先という感覚がしてしまします)。そして、自分の実力はまだ十分ではないのは分かっているけれど、残り時間を考慮すればなんとかなるのではと感じます。
ここで、現時点の実力と今後の見通しに誤算や錯覚が生じてしまい、一時的に「イケるかも」と感じたり、状況を正しく認識して「やっぱり間に合わない」となったりする、メンタルの波が生じるのです。

そして、このアップダウンの波の中で生じるわずかな気の緩みが、これまでの疲労と重なり「中だるみ」のきっかけとなってしまいます。「中だるみ」は試験勉強の中盤から後半に訪れる、一気に勉強のやる気がなくなる時期です(後日、記事で書かせていただきます)。

このように書くと、「いつまでたっても大変、踏んだり蹴ったりだ」と思われるかもしれません。しかし、総合内科専門医試験はそれだけ大変な試験だということです。結果的には余裕合格することができた私も、最後まで安心安定したメンタル状態になることはありませんでした。一時的には「なんとかなるかも」と感じたことはありますが、結局それは自分の誤算であり、自信を持って「合格できる」と感じたことは一度もなかったです。「そんなものだ」と知っておいていただいた方が、逆にメンタルの安定に繋がるかもしれません。

試験勉強の中盤は、精神的に揺れ動く波の時期であり、共感していただける先生も多いと思います。絶望のみの初期を突破したという点でポジティブに捉えた方がいいです。一時的ではあっても「勉強の調子がいい」と感じるのは、これまで勉強を続けてきたからこそ自分なりに手応えを感じられるようになったわけであり、順調にステップを上がっている証拠です。そんな時には、遠慮することなく、どんどん勉強を進めてください。毎日、目標やノルマを作って、それを達成していくことで、充実感やイケイケ感を持って、勉強を進めることができます。これはとても大事なことです。調子がいい時はガンガン行ってください。

試験勉強の中盤は、メンタルに波が生じる時期ではありますが、感情的にはどれだけアップダウンがあったとしても、毎日勉強を続けていれば、着実に実力は右肩上がりになっています。それはあとになってわかることです。

引き続き、勉強頑張ってください!!

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