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総合内科専門医試験対策 コラム(試験直前からの最低限の勉強で合格できるのか)

先生方、日々の勉強本当にお疲れ様です。

今回は、以前に書かせていただいた「総合内科専門医試験対策 コラム(いつから勉強すればいいのか問題)」に続きまして、試験直前からの最低限の勉強で合格できるのかという点について書かせていただきます。


すでに総合内科専門医試験に合格された先輩の先生方に試験勉強についての話を聞いてみると、「結構前から勉強したよ」とか「勉強めちゃくちゃしんどかった」「もう二度と受けたくない」というご意見が大半です。

自分も無事合格できたわけですが、全く同じ意見です。めちゃくちゃ勉強しました。医者になってから圧倒的に一番勉強しました。そして、これが「正直で嘘のない感想」なのだと思います。

ただ、「1ヶ月ちょっと前からはじめた」とか「公式過去問集とセルトレをざっと2周見たくらいで受かった」みたいなことを言う先生がごく稀にいます。5chの掲示板なんかでもこのような書き込みは時々あります。

そのような意見を聞くと、「そんなんでも受かるの?」と淡い期待を抱いてしまいそうになることがあったりします。

でも注意してください。

私のひねくれた考えかもしれませんが、ここには少なからず「盛り」がある可能性があります。

めっちゃ勉強した、という「盛り」ではなく、
全然勉強しなかった、という「盛り」です。

実際に合格してしまえばなんとでも言えます。「自分はそんなに勉強しなかったよー」と控えめに言いたくなってしまう性格の先生もおられるのかもしれません。

実際には、直前から最低限の勉強だけで合格できた先生も本当におられるとは思います。でもそれは一部の先生だけでしょう。
私の推測に過ぎませんが、試験直前から最低限の勉強だけで試験を受けられた先生の多くは不合格になっていると思います。逆にいえば、不合格になってしまった先生にはそのような状態で試験に臨まれた人が多かったのではないでしょうか。

「総合内科専門医試験になんとしてでも合格したい」と皆様思っていると思います。では、逆に、「どうすれば不合格になるのか」と考えてみてください。

どうでしょう。答えは一つしかなくないですか?

「勉強が足りなかった」です。これしかありません。

「私はもともとの頭が悪いので落ちました」という人はさすがにいないでしょう。

もちろん、ベースの知識量や暗記力はちがいます。専門分野に特化しすぎて他科の知識が完全に抜け落ちてしまっている先生もおられるでしょう。もともと勉強の要領がよくなかったり、暗記がちょっと苦手だったりする先生もおられるでしょう。

ならば、「人より早めに試験勉強を開始する」「1日の勉強時間をなんとかやりくりして増やす」などの対応すればいいのです。

先生ごとに必要な準備期間は異なります。

総合内科専門医試験は絶対評価です。不合格になってしまうのは、「その先生が合格ラインに到達するまでに必要な準備が足りなかった」ということになります。そして、結局それは「合格するために必要な勉強時間を確保できていなかった」ということです。

「1ヶ月前からはじめた」、「過去問とセルトレを2周見ただけ」という甘い言葉。
果たしてそれで自分は合格ラインに到達できるのかどうかを考えてみてください。

実際に受験して思うことは、ほとんどの先生は無理でしょう。

総合内科専門医試験というものはとんでもなくハードな試験です。自分の現在地を正しく理解して、合格ラインに到達するにはどれだけの準備が必要なのかを正確に分析することが大切です。必要な分だけしっかり勉強をしなければなりません。それができなければ不合格になってしまう可能性が高くなります。

「ちょっとの勉強で受かった」、「たいして勉強せずに合格した」という武勇伝。

これに流されてはいけない。
自分にそう言い聞かせて勉強していたものです。

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