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【目標設定は誰がするものか?】
友人と話していてビックリしたことがある。
・月もしくは年間の目標ってあるの?
●毎月〇〇万円だよ。
・そうなんだ。普段達成率はどのくらい?
●良くて半分くらい。
・え???
●・・・・・
正直聞いた限りだと失礼ながら「毎月余裕だろ」なんて思ってしまった。
よくよく聞くと入社してもうそろそろ1年になるが、つい最近まで目標数値がなかったとのことです。言われなきゃ目標なしで良いかと言われればそんなことはないと思う。しかしながら、日々マンネリ化していくとそれが当たり前になるんだなと実感した。
さて、本題になりますが目標設定は誰がするものなのでしょうか?
おそらく大半の人が会社や上司と答えるかもしれません。確かに会社全体の数値から細分化して落とし込むと1人あたりの数字に割り当てられることが多い。会社全体としてみれば経営判断になるので正しいが、一個人としては言われた数値をやればそれでよいのか問題がある。
なぜそのようなことを言うかといえば、会社から設定される目標と自分が貢献しなければいけない指標は少し異なるからだ。ものすごく基本の部分になるが、一人あたりにかかる会社のコストは、給与+社会保険負担分+諸経費+研修費などが挙げられる。月給30万円の人を雇用しても30万円では収まらない。意外とこのことを知らない人が多い。少なくとも毎月自分にかかるコスト以上の利益を出さなければ単純に赤字営業マンとなる。会社全体を考えるならば管理部門で売上は上がらないから、その部門分までカバーする必要がある。あくまで今回は一個人の話としているので自分のみ考えて欲しい。なので、その会社内であれば目標を達成することで良いかもしれないが、他では間違いなく通用しない人材へと育ってしまう。
よく優秀な社員は自分の給料の2倍3倍稼ぐと言われているが、意識しないと到達できないし、3倍を目指してもやっと2倍に到達するなど簡単ではない。会社にもたらす利益と考えるならば、原価がかかる商売なら諸経費含め差し引いた自社利益分で計算するとよいです。逆に、ほとんど原価がかからないコンサルなどは売上で判断で問題はない。
そう考えてみるとどうでしょうか?
今の自分って赤字社員なのか黒字社員なのかがわかるのではないでしょうか。私の前職では目標数値が設定されていました。当時は数値を達成するために必死でしたが、よくよく考えてみると数値目標と利益は全くリンクしていなかったです。業界が特殊だったのでなにも心配することはありませんでしたが、今思うとずいぶんな勘違いをしていたなと笑ってしまいます。
いかがでしょうか。会社から設定される目標数値を無視することはできないと思いますが、忘れないで欲しいのは自分にかかるコストを回収するための目標数値は自分自身で設定をしないと誰もしてくれません。これから友人には懇々と説明をして理解をしてもらおうと思います。理解して実践してはじめて身につくはずなので。