ピアノの発表会

ピアノの発表会が終わりました。
生まれて初めて人前でピアノを弾きました。
緊張しまくって、音符→脳→指→鍵盤→音→脳の回路がうまく回らないのが自覚できるほどでした。
最初の曲はミスタッチだらけ、でも次の曲は何とか大丈夫、現代曲で不協和音ばかりなので、ミスタッチがわからない(はず)

女性の先生だからか、一人一人に事前に自筆のお手紙を作成していたようで、演奏が終わったら手渡ししてくれました。
先生のご家族も大活躍、ホールや楽屋への動線の案内、受付、おかげさまで迷子にもならず、安心して参加できました。
60人以上も一人で教えていて、人気の高さがわかります。
お手紙には「譜読みがすごく早い!音にこだわれるようになって上手くなってる!」などモチベーションが高くなるようなことが書かれてありました。
譜読み早いのかな、私。どこらへんでそう思うのかわかりませんが、チェロの先生も一回だけチラッと言っていましたが、それは私の努力です。
一度楽譜を見ただけでスラスラ弾けるような人ではありません。
ワンフレーズごと区切りながら、何度も繰り返して譜読みをしているので、早いという訳ではなく、できないから努力をしているだけかな、と思います。
耳がよい人は楽譜を読むより耳コピした方が早いので、譜読みが苦手という人も多いそうです。
私はそちらの方が憧れますが。

先生のお教室でも耳コピで弾いてしまう子や大人は多く、ここから弾いてと言っても「最初からでないと弾けない」と言われてしまうことがよくあるそうです。
そしてそういう人は当然ですが暗譜が得意だそうです。
どこでも楽譜なしで弾けるのはいいですね。

発表会には幼稚園、小学生が7割、中学生が1割、大人が2割、高校生が一人くらいでした。
そして男の子が多く小学4年以下の半分は男の子でした。
小学生も4年生くらいになると塾に通うからと辞めてしまう人が多いそうです。
それも親に辞めろと言われて辞める子が多いそうです。

個人的には勉強が忙しいといっても、30~40分の時間はどこかで捻出できそうな気がするので辞めなくてもいいのに、と思ってしまいます。
4年から勉強に全振りして受験時まで持つだろうか。
何のためにピアノを習わそうと思ったのか、東大生の小さいころの習い事はピアノと水泳が多いというから、ピアノは脳の活性化に役立つから、そんな意識なんだろうかと疑ってしまいます。

中学生になると、コンクールに出場すると推薦や内申に有利になるそうで、参加したいという子も多いそうです。
なんと、そんなことにコンクールが使われるとは!
コンクールってプロを目指す人だけの世界と思っていました。
合唱の伴奏や指揮も推薦等に有利になるから、と中学生が言っているので驚きました。
今は勉強できるだけではダメなんですね。
子どもの頃から音楽を道具として使ってほしくないとも思いますが。

でも、私たちの小さいころ(1960年代生まれ)も子供にピアノを習わせる親が多く、私が小学校1年くらいの頃は結構の女子がピアノを習っていました。
それは、〇〇ちゃんが習い始めたそうだから、うちも、みたいなのりで習わせたりする人もいたんじゃないかと思います。
私は多くの友達が学校のピアノでブルグミュラーのアラベスクやら、ペツォールトのメヌエットやらを弾くのを見て、羨ましいと思っていました。
そんな感じで親に習いたいと言っていた子供も多かったと思います。
私も同じ感じで習いたいと言いましたが、その4年後に習わせてくれました。
しかしその頃でも小学校4~5年になるとピアノを習っている人は少なくなっていました。
あんなにたくさん習っている人がいたのに、2~3年で辞めた人は多かったようです。

ピアノの発表会でも5年表彰とか8年表彰とかありました。
もちろん、引っ越しや転勤などありますので同じ教室で習い続けるのは難しい場合もあります。
でも楽器を習い始めたら、ぶつ切れでもいいから10年は習いたいなと思います。



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