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優しさとは/怒らない人は優しくない?怒る人は優しくない?


皆さんは、「優しさってなんだと思う?」と聞かれたことはありますか?
驚くことに僕は友達にこの質問をされたことがあります。大学生時代に教職課程を取った友人が授業で優しさとはなにかレポートを課され、周りの人の意見を聞いていたそうです。
怒らない優しさ、怒る優しさ、ほっておく優しさ、積極的に関わる優しさ。色々な優しさがありますが、それに共通するものは何でしょう。
最近「怒らない人は本当は優しくない」という趣旨の話をよく聞いていたのですがこの話に対して僕はとても違和感がありますし、そうではないと思っているのでそれに反対するためにも優しさについて書きたいと思います

優しさは誰が決めてる?

優しいと決めているのは誰でしょうか、大きく分けると、行動をした本人か、それを受け取った本人を含めた本人以外の人かの2つだとおもいます。
なのでこの2つの場所から考えて見るとなにか見えるかもしれません。
まず第三者から見てみましょう。
第三者から見たときの優しさは、渡した人の善意の意図が見えるかによる気がします。
厳しく育てるタイプの人がいるとします。人によっては意地悪なやつと言われますが人によってはちゃんと育ててくれる優しい人になります
この違いは見た人から、善意が観察できるかによる気がします。
小さいときは、ただ怖かった先生が振り返ると社会に出たあと重要なことを言っていてあれが優しさだったのかと気づくこととかありますよね。
本人以外から見たとき優しさは、本人の意図が読めるまで優しさと言われない傾向があります
本人から見たときはどうでしょう、
本人からすると優しい行動はその先に望ましい結果があるか考えて取った行動であると考えられます。
僕は怒れないから本当は優しくないという人がたまにいますよね、怒らないことも優しさではあるのですが、彼から見ると怒るという行動のほうが将来的に望ましい行動が望めると考えているため本人としては優しくないと考えているのだと思います。

本人から見ると、行動の先の未来の結果を考えたとき望ましい言動であるか。
本人以外から見る、と本人がどんな意図を持ってその言動をしたか。
こう考えるときれいな気がしますね。

優しさとは

僕が優しさとはと聞かれたとき友人に返した答えは「本人がその人のためになると考えて取った言動のすべて」です。
おおかた先程の思考過程と僕個人の思想を合わせたものなのですが、これに対して適切な結果が出る行動のすべて、という考え方もあります。
僕はこれを優しさだと仮定したとき、優しさではないとされる行動が多すぎるため、理解はできるのですが賛同はできませんでした。
個人的には優しさは結果とは関係ないと考えています。
なぜなら人間は完璧に未来を予測できないからです。
誰かが転びそうになって手を差し伸べる行為は間違いなく優しい行動です。その先で相手が転んでしまっても、助けられてもその優しさは変わらないです。

怒らない人は優しい人ではない?

この話は、前提として、普段からとある人を気にかけて望ましくない行動は注意する人とたいがいのことは怒らず柔和な態度で済ます人、がいる職場などの状況が存在し、大方この二人を比較して言われる場合が多いです。
結論から言います。両方優しいんです。
前者は、放置することで会社で必要な人材でなくなってしまうことを心配し自分が注意することで望ましい行動を期待して善意で注意している人が多くいます。
後者は、注意することで落ち込まれて効率を下げるより、やんわりとした言葉で気付いてもらって軌道修正をする、方向で改善を促していたり、他の人が厳しく注意する環境の中で柔和な人であったほうが相談窓口として機能しやすいなど善意の考えがあっての場合がほとんどです。
もちろん前者の人がただ自分のストレス発散のために怒っていたり、後者の人が興味がないがために怒らないのなら優しさと言えるか微妙ですがその多くは優しさと取れます。
前者のほうが嫌われるリスクを犯しているのだから優しいだろうと言う人が多いですが、この2つは目的が違う優しさです。
注意する優しさは、その人の能力を高める方向の優しさです。
怒らない方の優しさは、その人が周りに助けを求められるようにする優しさです。
両方揃わないとミスが隠蔽されやすい職場になるか、成長のない職場になるかどちらかです。
前者の人が優しいことを伝えたい際は後者を下げるのではなく、前者の人が注意した人にどんな意図を持って注意したか伝えてあげてください
怒る人が損している気持ちになることも理解できますが、だからといってフォローを陰ながらしてくれる人を攻撃しても意味が無いです。あなたが撃っているその人は味方です。

優しさを比べない

人は、優しさを比べがちです。
あの人よりこの人のほうが優しいから。
誰々はもっと優しくしてくれた。
人から受けた優しさを比べていくと誰からも優しさをもらえない人になっていきます。人から受けたものを比べるのではなく。受けた事自体に感謝をして、他の誰かに優しくできる人間であってください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。皆さんぜひ善意を持って事をなせる人であってください。


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