他者の能力
「草花や樹木ともおはなしできるんだってな、へえっ」
「その人をみくだしたような目つき、ばかにしているでしょう」
「いやあ、すごいなって驚いているだけだ」
「にやけた顔がうそだと言っているわ」
「ほんとに真摯にすごいと思っているんだ、植物に聞いてみろよな」
「まったく信じていないという意見が多くをしめているわ」
「なんだ本当は意思疎通ができていないじゃないか」
「見えすぎた嘘はかれらにすごく嫌がられるわよ」
「植物はどんなことばを使うんだ。声がだせないだろう」
「心のことばで話し合うのよ、テレパシーなの」
「きみは特別な力をもったテレパシストだとでもいうのか」
「そんなに理解できないからといって侮らないで」