課題と恵と

「わしは神ぞ、民の幸せを願うのは当然ではないか」
「ありがたい事ですがあなた様は苦労するばかりだと思えるのですが」
「いやそなた達が嬉しがり喜ぶ姿を見ることが余の幸せなのだ」
「それならようございました、わしらはあなた様のことが心配で心配で」

「神さまにお会いしたぞ、さすが神さまだわしらの幸福を願っておられる」
「そうかあ我らには神のご加護があるんか、ありがたいことだ」
「おれ達も神さまのために何かせねばならんなあ」
「それにはなわしらが生きていることを楽しむことだ、それが神の喜びだと」

「仲たがいは余の好むことではないぞ、もっと仲良くできんのか」
「ボウ族の方が一方的に縄張りを荒らしにきたのです、悪いのはボウ族です」
「以前奪われた縄張りを取り返しに行ったまでで侵略の意図はありません」
「困ったのうどうしても譲り合えぬなら余は別の場所へ移るとしようぞ」