最後に守るもの
「すごい揺れだ、道がささくれ立ってしまったぞ」
「まんぞくに歩けないな、あのいつも威張っている店を襲おうぜ」
「そうかこのありさまじゃ誰も助けに来ないだろうからな」
「いままでの社会の鬱憤をはらそう」
「人間らしさなんてものはなんともろいものか」
「これまでの環境と少しちがえばもろくも秩序がくずれるな」
「あれれ、じゃあ社会秩序ってなんなんだ」
「そりゃあ誰かを守るためだろうよ」
「略奪しないでくれ、人間性が疑われるぞ」
「そんなもの生きていくのになんの役にたつんだよ」
「自分の心にきいてみるがいい」
「なにがなんでも手段をえらばず生き残れっていっている」