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1/6に12月の月次を発表したので、また書いてみようと思います。
2023 年 10 月期 12 月度 直営店売上速報についてのお知らせ

月次について


12月の全店+28.8  既存店+14.5  客数 +10.1  単価+4.1 
店舗数は162 +2  
コメントによると、昨年に比べ、休日の日数が1日多く、気候も寒気が流れ込んだ影響で、昨年より低い気温で推移。
行動制限がない年末年始のシーズンを迎え、ロードサイド・繁華街のデイナー帯を中心に来店頻度が上昇


月次の推移を見ると、単価の伸びはそれほどではないですが、客数の伸びがすごいですね。気温が低くなっていることもありますが、10月以降値上げが増えていることも少なからずあるのではないかと思います。

ギフトも昨年の3月に値上げしていますが、それほど値上げの影響を受けていないようです。
ラーメン店が強い理由に外食産業の中で値上げが進んでいることも一つの要因だと思います。

感覚的には、ラーメンの価格は上昇していますが、やっぱりラーメンはみんな好きだし、それでも価格は 1000~1500円前後で食べられるのは、安いと思います。
またスーパー・コンビニに行っても、かなりラーメン関連の商品が増えました。この前行ったら、部材ごとに小分けされて販売していて驚きましたが、
以前より、すごくラーメンが身近になっていることは確かだと思います。
海外のお客さんも好きな食べ物でラーメンは上位に上がりますので、インバウンドも期待できるかもしれません。

昨年の直営店の売上状況をみても、昨年を上回る数値で好調でしたが、今年はさらに上回る数値を出しています。
ただ来月からは、+10%以上で推移していますので、少しハードルは上がると思いますので、来月どのような数値を出すのか注目したいと思います。


今回は新年度になっていますので、決算も確認してみたいと思います。

2022年10月期 決算説明資料

前期の売上は、170億+26.3  営業利益15.7億+67.9
国内直営 全店+32.9  既存店+9.9   
営業利益9.2%   出店    直営店22  プロデュース店43

こういった厳しい環境の中でも、人時売上高が伸びているのはすごいですね。直近だと6000円を超えています。
直近の決算資料から、人時生産性を計算してみますと、ざっくり4140~4170円前後になると思います。
この人時売上高から人件費率を使って計算すると、平均時給は1560円になります。
パート・バイトの比率がどのくらいかわかっていませんが、募集の時給は1080円になります。・・・どうなのでしょうか?


決算資料の中で採用状況についても記載がありましたが、正社員の採用が 
中途採用が135 新卒採用が51となりますが、退職率が17.0%と昨年より高くなっているのは気になります。
それでも飲食店の中では低い方だとは思います。
平均年収もサイゼリヤと同じぐらい高いですね。ちょっと離職率がどのくらいかわかりませんでしたが・・・
どちらも効率性を重視しているので、現場は大変だとは思います。



以前サイゼリヤの書籍を読んだことがありますが、その際に人時生産性が6000円が目標と話していたので、4000円を超えるとかなり高い印象を持っています。
ただサイゼリヤの方が客単価はかなり低いと思うので、単純な比較はできませんが、ラーメン店は営業時間が長い中での数値は立派だと思います。
11月以降はかなり客足が戻っているので、さらに上がっているかもしれません。

出店状況を確認してみますと、順調に店舗は増えています。

2023年10月期 業績見通し

今期の見通しでは・・・
売上205億+20.5   営業利益20.5億+30.4  
既存店売上は104.7と見込んでいます。
出店計画は直営店38  プロデュース店23 
店舗数は744店舗を計画しています。

出店戦略としては、町田商店+25  豚山+5  油そば+5の計画のようです。
町田商店はロードサイド 他のブランドは駅近に出店を考えているようです。
また町田商店はフードコートにも出店を考えているようです。

質疑応答集
フードコ ートでうまくいけば、数百から 500 店舗のマーケットが拡大できるそうですが、フードコートへの出店は非常に障壁が高いようです。


あとこの会社の場合、株主優待を拡充して、株価が動機ついた印象を持っています。
 優待を使うと一品無料になりますので、いいですよね。
大体800~1000円前後になりますので、100株以上持っていたら、4000円分、500株保有していたら、1万円分が無料になります。
配当も30円もらえますので、100株なら、3000円、500株なら15000円さらにもらえます。それほど高いわけではないのですが、値上げが増えている中で、株主還元が増えているのはありがたいです。
業績も伸びていますので、今後も増えることも期待されているのかもしれません。


中期経営計画(2023年10月期~2025年10月期)

2025年10月期には、売上300億 営業利益30億を目標に掲げています。
20%程度の成長を維持できれば、十分可能な数値ではあるとは思います。


25年には、1000店舗を目標としています。
これはかなりハードルが高いように思いますが、M&Aでもする計画があるのでしょうか?


ただ、人時生産性を見たときに、店舗数が増えることにより、かなり稼ぐ力が高まっていると感じているので、どうでしょうか?
また新店の設備は、大体駅近の店舗で 1 店舗 3,000 万円程度、ロードサイドで 4,500 万円程度かかるようです。
出店を増やすにしても、工場と物流センターの整備も必要になります。

会社概要

最後に会社概要も記載していたので、触れておきます。

直営店とプロデュース店 2つのチャネル形態にて飲食事業を展開している会社です。

現在、直営店は171店舗、プロデュース店は511店舗あります。
直営店は、主に9つのブランドがあります。

主力は、町田商会ですね。

町田商店は、駅近でもロードサイドでもどちらでも運営が可能な店舗になります。


ファミリー層にも人気が高いです。
ロードサイド店舗では、駐車場(20台~30台)があり、家族が楽しめる店舗づくりをしており、ファミリー向けメニューの充実しているようです。

ラーメンの特徴は、中太麺でモチモチした食感で、弾力があり、濃厚スープによく合うのが特徴なようです。違っていたらごめんなさい。


プロデュース店は、FCとは違い、ロイヤルテイは取らない変わりに、食材の購入を条件に無償で提供しています。

上場時店舗数を見ると、直営店40前後、プロデュース店は350前後でしたが、5年で700店近くになっていますからかなりの成長性を感じます。
コロナとか関係なく、上場以来、20%成長を続けています。

今後は、この成長が、1000店舗を超えても維持できるのか注目してみたいと思います。
会社の開示では、出店余地はまだまだありそうだと考えているようです。
海外でも出店しているので、海外のポテンシャルもありそうではあります。

また東京駅にラーメン横丁をオープンしましたが、町田商店以外あまり知られていないブランドもありますから、認知度アップにかなりつながっているのではないかと思います。
一度行ってみましたが、かなり繁盛していました。
多くのブランドを保有しているのは、強みになるかもしれません。
現在は、集客力の見込める、駅近に出店していますが、認知が上がれば、郊外などの出店も考えているかもしれません。
楽しみな会社ではあります。


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