212A フィットイージーについて


おはようございます
少しフィットイージーについて書いてみようと思います。
フィットイージーは、今年の7月にIPOした会社だったのですが、
たまたま、近くに店舗がありましたので、上場したタイミングで、入会しました。
入会して、半年程度経ちましたので、その感想を含めて書いてみようと思います。



コンセプトについて

フィットイージー ってどんなジムかというと、一言で言われると、
ふとした瞬間に立ち寄りたい場所というのが、コンセプトとなっています。


トレーニングしたい時、勉強したい時、リラックスしたい時など
生活の中のふとした時に寄り添える場所としてサービスを提供しているそうです。

これまで、フィットネスジムの目的は体を鍛えることが主な目的に利用されている認識だと思われていました。そのため、継続的に続けている人は少ないと思われます。
ただ、近年、病気の予防やメンタルヘルスの改善にフィットネスが効果的であるとの認識が広がり、運動を取り入れている人が増えていると思います。

このフィットネスジムでは、アミューズメントやエンターテインメント要素を取り入れ、「楽しみながら健康を維持する」「第3の場所(サードプレイス)」という新しいフィットネスジムの形の提案を進めていることがシェア拡大に繋がっているのではないかと思います。



またこのフィットイージーの良いところは、新しいサービスを次々と開発しているので、行ってみようと思う気持ちになりやすく、
モチベーションUPに繋がりやすいのではないかと思います。
トレーニングマシンをとってみても既存の設備に拘らす、積極的に新しいマシンなどを投入しており、そういった姿勢はユーザーにとっては、継続性に繋がっているのではないかと思います

日中はスタッフが常駐しているのも、女性は安心感があると思います
また女性のスタッフも多くいますので、その点も安心感があるのではないかと思います。
中には、女性専用エリアも設けている店舗もありますのもプラスポイントだと思います。
店内はすごく綺麗に保たれているのもそういった女性目線で、居心地の良い環境を作ろうとしているからではないでしょうか?

スタッフは平均して2~3名前後いますが、ほとんどは新規入会の対応や、日常の清掃などが主になっています。
見ている限り、スタッフ間の雰囲気も良さそうに思いますので、働く環境はいいのではないかと思います。

またアルバイトの募集要項を見ていると、スタッフは無料で利用できるのもプラスポイントだと思います。



フィットイージーでは、他のフィットネスジムと比較しても、
より快適に過ごしていけるように、空間も大切にしていると思います。
そのため、集中して、トレーニングもできるのでき、ゆったりと、時間をすごくことができるのではないかと感じます。

またこのジムでは、顔認証システムにより全国のフィットイージーの相互利用が可能となっています。
どの店舗でも会費内で利用ができ、かなりお得感はあるとは思います。
入会時に登録した顔写真データを使用して入館できます

ただし、入会してから、色々な店舗で利用していると、この顔認証ができない、時間がかかることが多く発生していました。
カメラのちょっとした位置がズレたり、カメラを覗くときに、少しでも影があるとうまく認証できていないことが多く、利用者からは不満の声が多くありました。
実際に、自分も何度やっても認証されないことがありました。
今でもそれは完全には、改善されていません

また、このシステムは、オートロックのマンションのような感じで、顔認証した時に、扉が開くシステムなので、前の人が顔認証で扉を開けたタイミングで、入ることは可能で、不正入場をしようと思えばできると思います。


入会した店舗でも、女性を中心に、ライトユーザーはかなり増えていると実感しています。
近くには、多くのフィットネスジムがありますので、こちらのジムに乗り換えている人は多いような印象を持っています。
僕の行っているジムでは、外国人などもかなり利用している人は多く、本格的にジムに通っている方は多くいる印象を持っています。
取り揃えているマシンなどもかなり豊富にあり、トレーニングする場所としては、かなりいいと思います。
一般的なジムでは、ランニングマシンなどのマシンのスペースが多いと思いますが、フィットイージーでは、ランニング系のマシンはそれほど多くなくて、フリーウエイトのスペースがかなり広くあります。
他のジムでは扱っていないようなマシンもかなり多くあると思います。



またフィットイージーでは、乗り換えキャンペーンを実施しており、
他のフィットネスから乗り換えた場合、2000円のキャッシュバックキャンペーンを少し前から実施しています。


現在、フィットイージー では、22のサービスを提供していますが、
今年、主に新しくサービスを始めたのは、
BASEBALL、ランドリー、ホワイトニング、ピラティス、コラーゲンマシン、FIT-CHAIR、ビートスリマー、コーヒーサーバーなどがあります。

既存のサービスで主力のサービスだと思われるのは、
フィットゴルフ、フィットサウナだと思われます。

11月にオープンした千種店を先日、行ってみましたが、
その店舗を見る限り、力を入れているのは、フィットゴルフ、フィットサウナだと思われます。
また名古屋の栄に近いこともあり、フィットラウンジなどもかなり広くとられていることもあり、今後関東に出店を拡大する上で、フィットラウンジなども力を入れていくのではないかと思われます。


フィットイージーのコラムの中でも
スポーツジムとコワーキングスペースを活用するメリット
について書かれています。
1つ目が、オンとオフが切り替えやすくなること
2つ目が、周囲との交流が生まれやすくなること
3つ目が、クリエイティブな発想が生まれやすいこと

フィットイージーは 24 時間アミューズメント型フィットネスクラブとして、
サードプレイス(自宅でもない職場でもない第三の場所)となる店舗運営によって、他社とは異なる差別化を図って行きたいと考えています。

サードプレイスとは?

サードプレイスとは、自宅(第1の場所)でも職場(第2の場所)でもない第3の場所を意味する場所になります。
サードプレイスが注目されるようになったのは、やはりコロナショックの影響が大きいと思われます
従来、第1の場所(ファーストプレイス)である自宅、第2の場所(セカンドプレイス)である職場で仕事がするのが当たり前だったと思います。
近年、働き方の多様化やコロナの影響で、働く場所として、テレワークによる在宅勤務が一般的になったことが大きいと思われます。
家で仕事や家事などをすることが増えて、家庭と職場の線引きが曖昧になったことで、サードプレイスが近年広がったと思われます。

サードプライスにも主に2種類に分かれます
喫茶店やカフェ、飲食店、図書館など他者に気兼ねなくマイペースでのんびりくつろげるスペース(マイプレイス型サードプレイス)
これは他者との交流をあまり好まない日本人にも馴染みやすいサードプレイスになります。

趣味のオフ会や地域のサークル活動・ボランティア活動など、
交流を目的とした場所として誰でも気軽に参加してコミュニケーションできるスペース(交流型サードプレイス)があります



スタバについて

コーヒーチェーン店のスターバックスは、コーヒーを売るのではなく、サードプレイスをコンセプトに設計されています。


スタバの内装には、基本的に「白」「グレー」「茶」の3色が使われています
白色は顧客の気分を一新させてくれる効果、心を落ち着かせる茶色が取り入られていることで、来店する顧客が居心地の良さを感じる空間を演出しています。

またスタバの内装において、天井が低くなっている部分があります
天井を低くすることで、天井の高さによる心理効果(いわゆる「カテドラル効果」)を狙っていると思われます。
低い天井の座席に顧客が滞在すると短時間に満足できるため、滞在時間が全体的に短くなります。(回転率の高い飲食店などに多いです)
また低い天井は、集中力を要する作業にも向いていますので、周りに顧客がたくさんいても集中できる環境を提供しています。

フィットイージーでは、天井は高く設定されていることが多く、居心地がよく長時間滞在したいと思わせる効果があると思われます。
利用していても、すごく静かで、集中してトレーニングができる環境な面もすごく居心地の良い場所であると感じています

フィットイージーの決算短信でも、このサードプレイスによる店舗運営により、他社との異なる差別化ができ、フィットネス業界でのシェア獲得に繋がっていると考えているようです。

僕も、半年ほど利用してみて、それはすごく感じていて、他社から、乗り換えている人は多いだろうと感じています。
出店している場所も、比較的、フィットネスジムが多くあるような場所を狙って出店しているのでは?とも感じています。
それだけ自社のサービスについての自信の現れだと感じています。


会員の感想を読んで見ていても、自分も同じような印象を持っています。
このように感じて利用をしているユーザーは多いのではないかと思います。

入会した理由は、それぞれユーザーによって様々だと思いますが、
店舗によって使えるサービスが異なりますので、徐々に利用する目的が変わっていると思いますし、店舗を相互利用することで、気分転換にもなりますので、フィットネスジムに通うのも継続しやすいと感じています。

またこのフィットネスジムの特徴として、ペア入会のキャンペーンをしていることもあり、一人で入会している人より、家族で、カップルで入会している人が非常に多い印象を持っていますので、
他社のフィットネスジムより継続率は高いのではないかと思います。



11月にオープンした千種店も
1階が、ロピア、2階がドラックストア、セリアで、3階のフロアがフィットイージーがテナントとして入居しています。
3階のフロア全館がフィットイージーの店舗になっていることに驚きました。
愛知県では店舗数も増えて、実績も積み上がっているものの、このような好立地の場所でオープンできることはすごく驚きました。

関東エリアでも愛知県のようにオーナーの信用を掴み、実績が積み上がっていけば、出店を進めることができるのではないでしょうか?


多くのサービスを持っていることもあり、 あらゆるニーズに対応した店舗形態で出店できるのは強みになるのではないでしょうか?

直近の決算発表でも、中期経営計画を発表していますが、
その中で関東エリアの出店強化を進めると書かれています。
その中でも、千種店のような旗艦店の出店を進めていくと思います。



フィットネス需要の高いエリアに、旗艦店の出店を進めて、相互利用しやすいように、複数の出店(ドミナント展開)を進めていくのではないかと思われます。

この会社の戦略は、人気の高いアミューズメント型のジムをオープンさせて、入会数が多くなると、人気の高いサービスは予約が取りづらくなりますので、近いエリアに少し小さめの店舗を出店させて特定の店舗に集中しないように ドミナント出店していると思います。

ドミナント出店の影響で、利便性が高まり、既存店の会員数も伸びているのではないかと思いますし、店舗当たりの会員数が増え過ぎて、会員のサービスの利用できなくなると、会員の来店頻度も下がると思いますので、旗艦店の近くに出店できるかが肝になるのではないかと思っています。


近くの店舗もカニバリが起きないように店舗によりサービスを変えていると思いますが、関東エリアにおいては、サードプレイスとしての需要が東海エリアより高いことからもっと極端な形になるのではないかと思います。
(例えばラウンジ、サウナ、エステに特化した小型店を旗艦店の近くに多く出店するのではないかと思います。
基本的には店舗の坪数は200坪を基準としているようですが、都市部であると、やや賃料の高いことから、40~60坪前後の小さな店舗の出店も増えるので、より利便性が高まるのではないかと思います。
チョコザップは平均40坪前後で会員価格3000円前後で、運営されていますので、7000円前後のフィットイージーではそれよりやや大きさの居抜き物件を見つけることができるのか?にかかっていると思います。
出店できれば、十分勝てる勝算はあると思っているはずなので、
関東エリアでのオーナーの獲得と優良物件を見つけることができるか?
がポイントになりそうです。
プレゼンはうまそうな印象も持っていますが、人材の獲得も焦点となりそうです。


関東エリアにはすでに20店舗オープンしているので、
今後は相互利用できるように進めて行ってほしいと思います。

今後、関東に出店拡大する上で、注目しているサービスが2つあります。
それは、フィットランドリーと、フィットラウンジです。

コインランドリー市場について

フィットランドリーは、今年6月に新たに開発したサービスで、
これまでに8店舗で導入されています。

先日、千種店で、ランドリーを見てきましたが、わりと利用している人はいる印象を持ちました。
これも基本予約制になりますので、自分が使いたい時に使えるのは、 いいのではないかと思います。
待っている間に他のサービスを利用すればいいので、時間の効率も上がると思います。



コロナ以降、クリーニングの利用が減少し、クリーニング店が減少している一方、コインランドリー店は逆に拡大しています。

コインランドリーの利用者が増えている要因は、利用者属性の変化にあるそうです。
以前は、一人暮らしの学生や、独身の社会人などの男性が客層がほとんどだったようですが、現在の利用者のほとんどが主婦に変わっているようです。
女性の社会進出やライフスタイルの変化により家事の時間が大幅に短縮
洗濯の時間や回数を減らしたいニーズが高まっています。

また、日本の住宅面積は縮小傾向で、自宅では洗いにくいシーツや毛布など、大物を洗濯、乾燥する場所などの問題で、利用が増えています。

そんな中で、カフェ併設、美容院・飲食店との複合型コインランドリーが増えています。


そういったニーズが増えていることを考えると、フィットイージーのコインランドリーは、相互利用しやすいサービスになると思いますので、
待ち時間に、エステ・フィットネス・サウナなどの利用促進にも繋がっていくのかもしれません。


ラウンジについて


フィッネスイージーでは、この休憩スペースが広くある方が、快適度が高いと思っています。
ジムのサイズによって、この休憩スペースが広くとられている店舗とそうでない店舗がありますが、このフィットネスジムの場合、複数のコンテンツサービスを利用しているのと、快適度も重視している為、滞在時間も長いのではないかと思います
そのため休憩スペースで休憩会員がほとんどだと思います。
特に千種店は、栄にも近い事もありますので、
ラウンジで、デスクワークをされている人もちらほらいました。
他の店舗では、このようなスペースはありましたが、デスクワークをする人はいませんでしたので、このようなエリアでは、そういった需要は高いのだろうと思います

コロナ以降、仕事場所として、サードプレイスの利用場所がかなり広がっていると感じ、自宅でするより、このような場所のほうが、効率的に作業を進めることができるので、ビジネスに限らず、利用する人は多いと思います。
特に都心部では、そのようなら場所がかなり多く、利用率もかなり高いと思いますので、
立地次第では、利用する人は増えるのかもしれませんし、フィットネスジムとの相性もいいのでは、ないかと思います。
今後どのような形の店舗をつくっていくのか楽しみではあります。





中期経営計画について

先日、決算発表時に、中期経営計画も発表しています。

前期の実績でみると、
店舗数は+40店舗、会員数は+4.8万人となっていますが、
店舗開発も順調に増加し、それに合わせて、新たなコンテンツも開発し、
既存店の会員数も増加しています。

今後は年間100店舗の店舗開発を目指すとこのことです。


3年後には、400店舗強になる計画ですが、
長期的な目標として、2000店以上の出店余地があると考えています。
そのため、初めて新卒の採用も決めているようで、
今後は、店舗開発を含めた優秀な人材の育成も進めていけるのかも肝になると思われます




それに合わせて、新たなサービスもスタートさせています。

すでにフィットレというサービスがありますが、
その人のなりたい自分に合わせた、トレーニングメニューを提案されいます
パーソナルトレーニングは少しハードルが高いけど、自分の目標に合わせたトレーニングをしたい需要は高いと思います。
今やっているやり方が本当に正しいやり方なのか?もっと効率的にトレーニングしたい需要はあると思いますし、具体的な目標がある方が、継続して利用してもらいやすいのでは、ないかと思います

今回リリースした内容は、AIカメラを活用したパーソナルトレーニングとなりますが、
入館時のカメラでも不具合が多く発生していたと思いますので、実現するには、かなり時間を要するのではないかと考えています。

ただ、AIカメラを利用したトレーニングが効果的にアドバイスができるのなら、利用したいと思うユーザーは多いのではないかと思います。
本格的にトレーニングをしているユーザーは多いと思いますので、そのようなユーザーは、データに基づいたトレーニングなども考えているはずで、
より効率的にトレーニングをしたいニーズはあると思いますし、
ライトユーザーでも、トレーニングメニューを考えたり、管理するのは、わりと手間だったりするので、AIで、データの管理をしてくれた方が、余計な時間も取ることもないですし、効果を確認しやすい方が、モチベーションUPにもつながると思いますので、一度利用すると、継続しやすいのではないかと思います。
ただ、ライトユーザーの場合は、価格にもよると思いますが・・・


また、このヘルスケアオートメーションのデータに基づいた食事、睡眠などのデータを活用したトレーニングメニューの提供は、ニーズは高いのではないでしょうか?
ダイエットなどは、トレーニングだけでは、効果的に痩せることは、難しいと感じていて、
健康データを元に食事なども合わせて取り組んだ方が効果的になりたい自分になれるのではないかと思います。
これが本当に実現するのであれば、フィットイージーの強みのひとつになるのではないかと思います。









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