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第二期LMリーグ選手スカウティングレポート③Avenir

※第2弾はこちら


はじめに

第3弾はきのこ監督のチームです。第一期LMリーグ所属チーム「Avenir」は見事準優勝。そして自身も魂天で聡明という素晴らしい方。そんなきのこ監督はどういった方々を選出したのでしょうか。早速見ていきましょう。なお、データは雀魂牌譜屋様(https://amae-koromo.sapk.ch/)から引用し、四麻雀魂段位戦玉の間直近500戦の結果をもとにレポートしていきます。都合上敬称略または選手呼称となります。ご了承ください。


1巡目指名 りゅぺん(雀聖2)

私が参加していたぷりぷりーぐ「UNSTOPPABLE」のリーダーを務めている方。麻雀歴は2年ほどという新鋭ながら段位戦やリーグ戦において結果を残しており大いなるセンスを感じる方です(7pでの放銃に注意!!私はトラウマです)。

和銃差は約10で平均順位も2.4切るか切らないかくらい。しっかりと力をつけている打ち手と言えるでしょう。若干守備寄りな傾向ではありますが、立直率が高く攻撃的な面も見られます。そして平均和了の高さが際立ちます。りゅぺん選手の立直は高打点が見込めそうであるため、他チームは警戒度を上げる必要があるでしょう。

その立直に関してですが、やはり立直収支が高いです。先制率は前記事のチームに比べると若干下回りますがそれでも平均以上。追っかけられての放銃が平均より少し高めなので、立直をぶつけてドキドキタイムを狙う方が良さそうです。しかしながら良形率も高いためギリギリの勝負となるのではないでしょうか。

聖2かつ順位分布がある程度ラス回避寄りではありますが、調整打点効率が900弱と攻守のバランスがとても良いことが分かります。親かぶりを回避し相手の親でツモる。リーグ戦でもそのような流れに持っていくと、りゅぺん選手のペースに引き込んでいけるのではないでしょうか。1巡目指名に相応しい力をつけた選手でしょう。

2巡目指名 ぎょうざ(魂天)

関西弁の素敵なお兄さん。下家に座ると嫌がられる系魂天という二つ名に間違いはない、相手や場をしっかりと分析して試合に臨んでくる方です。リア麻も強くなんでもいける力を持っています(本当に良い人です)。

ぎょうざ選手をスカウティングするうえで必ずお伝えしなければいけないことは、この副露率の高さと相反する放銃率の低さです。とにかく鳴いて攻めていくと思いきや持ち前の分析力で当たり牌はビタ止め。それでいてこの和了率のため、非常に厄介な選手です。順位型も1>2>3>4かつ連帯率60%オーバーと、他チームは最も警戒しなければならない選手と言えます。

じゃあ立直力は低いのか、と考えたくなりますがそんなことはもちろんありません。立直和了の高さが物語るように、むしろ立直がかかったときほど気をつけなければなりません。下家に座られチーポンされ続け、自分のバランスを崩されたところに高打点立直。もうお手上げですね。

先述したことを証明するかのような副露後放銃率の低さ。鳴いているからオリられないだろうと高を括って攻めていくと必ずやられます。さらには裏ドラ率の高さ。非常に危険です。もちろん調整打点効率900越え。
ぎょうざ選手はエースとしての働きもできますし曲者としての役割も果たせるという、恐怖のハイブリットマン。他チームは早めに叩いておかなければならない選手と言えるでしょう。

3巡目指名 spinnin(雀聖1)

第一期第3位チーム「RANK」のメンバーとして第3位に貢献した方。当時は雀豪1でしたが、今期は雀聖1での参戦と確実に力をつけてきた選手です。Σリーグでも優勝経験ありと、チーム戦での実績も充分。さらには段位戦3500戦打ちX上でも勉強熱心な姿が見られるなど、麻雀に対してとても真っ直ぐな方です。

基本的には平均的な数値となっていますが、和了巡目がとても早いことが目立ちます。平均和了の低さからも打点よりは速度や牌効率を重視した打ち方になっていると思われます。順位型は32>14とラス回避を目指しているような結果となっています。

やはり立直良形率がとても高いです。あがる確率を高めて立直にいけているということではないでしょうか。その分立直和了も高くなっています。先制率は高いですが他チームも同じような傾向であるため、基本的には平均的な数値となっています。

立直和了が高かったのですが、副露後和了率もとても高くなっています。とにかく速度感がありそうです。この速度に対応または惑わされず自身の打ち方を貫けるかが、spinnin選手と戦ううえで重要になってくるのではないでしょうか。しかしながら調整打点効率が他選手と比べて低くなっているところに、攻略の糸口が見えてくるかもしれません。ただしリーグ戦経験は豊富で検討も常に行っているため、急成長の予感もあります。

4巡目指名 Felcrown(雀豪3)

凸待ち配信では確認できませんでしたが、他リーグへの参戦や個人戦リーグへの参戦経験アリと、リーグ戦に対する基礎的な知識は持ち合わせていそうな方です。

放銃率は12%を下回っており守備的な面を重視していることがうかがえます。和了率は他選手と比べると低い数値となっていますが、副露率は高めなためどんどん参加して攻めていくこともできるような雰囲気を持っていそうです。

立直和了の数値が低いことが目立ってしまいますが、実際にはそれに関する数値自体は悪くありません。下振れである可能性が高いため立直なんて気にしない!と真っ直ぐ行き過ぎると痛い目に遭うかもれません。

副露した際の守備力はありそうですが、副露回数が多いため放銃率が高めに出ているのかもしれません。副露したのに和了率が低く出ているため、オリすぎているか他家の攻めに回ってしまう傾向があるのように思えます。
ただ、半年間のチーム戦かつトップがえらいルール。副露し守備意識もある選手は攻撃を覚えることがそんなに難しくないでしょう。チームでの検討を通して、間隙を縫って攻め返す力をさらにつけることが出来れば、4位率の低さも相まってトップを取りきれる胆力を身につけられるのではないでしょうか。成長が非常に楽しみな選手の1人です。

総評とレーダーチャート

りゅぺん選手とぎょうざ選手を中心にポイントを稼ぎ、2人で疲弊したところをspinnin選手やFelcrown選手がトドメを刺すといった形になっていきそうです。ぎょうざ選手やきのこ監督による魂天塾牌譜検討によって他選手のリーグ戦ルールに対応する力が急速に伸びていきそうな雰囲気を持っています。何よりきのこ監督は勝ち方を知っている。選手として出てこないからこそいやらしい存在になりそうです。ただ、だからこそ監督としてどのような采配を見せるかによって結果が変わってきそうです。

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