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第二期LMリーグ選手スカウティングレポート⑦御無礼マレー
※第6弾はこちら↓
はじめに
第7弾は躍動のトキマンリーダーのチームです。第一期LMリーグ「御無礼マレー」チームのリーダー。そして今期も同チーム名での参加。前期ではレギュラーシーズン敗退とこちらもリベンジを狙っていることでしょう。そんなトキマンリーダーはどういった方々を選出したのでしょうか。早速見ていきましょう。なお、データは雀魂牌譜屋様(https://amae-koromo.sapk.ch/)から引用し、四麻雀魂段位戦玉の間直近500戦の結果をもとにレポートしていきます。都合上敬称略または選手呼称となります。ご了承ください。
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リーダー 躍動のトキマン(雀聖3)
第一期「御無礼マレー」のリーダーとしてLMリーグルールでの戦い方は熟知されている方。もちろん実力もあり、前期の悔しさをどのように晴らしていくのかに注目が集まります。
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和了率の高さと1位率の高さが目立ちます。それでいて放銃率が低く和銃差は驚異の約14という素晴らしさ。平均順も2.31とLMリーガーの中でも屈指の成績です。雀聖3ですが魂天と遜色ない実力を兼ね備えているといっても過言ではないでしょう。
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先制率が高く立直巡目も早いところに目がいきがちですが、それでいて立直良形や立直多面の数値も高い。牌理がしっかりできていてかつ勝負する判断力も備わっているのでしょう。先制立直を打たれないように攻めていかないとすぐにやられてしまう可能性が高そうです。
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どの数値も高い割合を維持できている、やはり警戒しなければならない選手の1人と言えます。調整打点効率も900弱と、聖3だと思って相手をしてはならないですね。そしてさらに第一期をリーダーとして知る人物。チームの作り方や戦略の立て方などを熟知しているため、トキマン選手をいかに乗せないようにするかが重要になってくるでしょう。
1巡目指名 もちゃお(魂天)
雀魂私設リーグ戦に興味がある皆様の中に知らない人はいないでしょう。2023四象戦夏の陣優勝者、もちゃお選手が遂にLMリーグに登場です。いったいどのような活躍を見せるのか、今から期待感しかありません。
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順位型が1>2>3>4で理想的かつトップ率30%と、LMリーグルールであっても高い確率で結果を残せそうです。そして放銃率の低さが際立ちます。守備力が高くそれでいても和了率も高い傾向にあり、パワーを感じるスタッツとなっています。平均順位2.29は怪物級です。
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あの放銃率でこの立直後放銃ですから、いかに非立直時の放銃が少ないかがわかります。先制率も87%と非常に高い割合となっており、まず先制立直が来るものとして構えておく必要があるでしょう。そしてさらに立直良形が飛びぬけています。とにかく立直される前にあがりきるか、立直をぶつけてお祈り勝負にもっていくしかないような気がします。
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副露後流局率が高く相手の先制を受けてもしっかりと回りテンパイを取り切る力もある、隙が全くない選手といえるでしょう。やはり相手にしたくない選手です。その中でも痛い親かぶり率の割合が高いため、もちゃお選手の親番こそ勝負とみて手をぶつけていくことが重要になってくる可能性があります。それでも最警戒しなければならないでしょう。
2巡目指名 本名やまだ(雀豪1)
X上でいつも麻雀について考えている研究熱心な方。応募時は雀豪1でしたが最近雀豪2に昇段するなど確実に力をつけていそうです。第二期LMリーガーの中で段位的には下剋上を狙うといった感じになりそうですが、まだまだ成長著しい楽しみな選手と言えるでしょう。
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和了率が平均以上ですがそれよりも放銃率が高く攻撃的な選手といった印象を受けます。副露や立直を駆使して全局参加を目指すようなスタイルとなっています。ラス率が高いため、こちらをどのように修正できるかがLMリーグで戦っていくうえで重要になってきそうです。
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立直はたくさん打てているのですが、先制率が80%を割っているなど他LMリーガーと比較すると後手に回ってしまう可能性が高そうです。立直良形や立直多面の面においても、立直勝負となると苦戦を強いられるかもしれません。しかしながら最近昇段もし研究熱心なため、もうすでにこの辺は克服している可能性があります。
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どの項目も平均的な割合に近い数値となっていますが、調整打点効率が約550とやはり他チームのエース格の選手とは開きがあり、先手をとれないと箱下が無いルールのため厳しい局面が増えてくることが予想されます。
しかし、何度も申し上げますがとても研究熱心。半年間という長丁場ですのであっという間に修正しきってしまう可能性を秘めています。他チームその成長率を見誤ると大きな打撃を喰らうことになりそうです。
3巡目指名 nirvana0810@御無礼ニル(雀聖2)
第一期「御無礼マレー」で選手として活躍したニル選手が連続選出。リーダーからの信頼が厚いことがうかがえます。前期は雀豪2でしたが今期が雀聖2と大きくジャンプアップしての参戦となりました。
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順位型は123>4とラス回避特化型と言えるでしょう。和銃差も10を超えているなど基本的な戦術を身につけることができていそうです。どちらかというと立直よりも副露主体で攻めていくことが多そうなスタッツとなっています。
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どれも基本的には平均的な数値ですが、立直収入と立直支出がどちらも低いため、乱打戦というよりは投手戦といった形に持ち込めればニル選手の場といってもいいでしょう。他チームは、高い手が飛び交う対局に持ち込んだほうが勝機があるのではないでしょうか。
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こちらも殆ど平均的な数値と言っていいでしょう。やはり静かな戦況であればあるほど、最終的にはニル選手がトップを取っており、他チームからすると意外とダメージを喰らう展開となりそうです。それを避けるためにも親かぶりをさせペースを乱していくことが大切になってくると思われます。しかしながらLMリーグ経験者のため、一筋縄ではいかないことが予想されます。
総評とレーダーチャート
トキマンリーダーともちゃお選手を中心にポイントを稼ぎ、その間にやまだ選手が成長しニル選手がいつの間にかトップを攫っていく展開が理想形となってくるでしょう。パワーでゴリゴリかと思いきや繊細な戦術も用いてきそうな、曲者的な存在感を放つチームとなっていきそうです。調子に乗られる前に叩いていかなければいつの間にか上位にきてしまうような、他チームからすれば厄介な存在となりそうでとても楽しみです。
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