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僕だけの文化祭。

ここは私立乃木坂高校。

僕はこの学校に通う普通の男子高校生。

、、、、、、少し普通でないところがあるが。

どこが普通じゃないかと言うと、同じクラスの女子からめちゃくちゃ言い寄られている事。

特に秀でた特徴があるわけではないのに何故か好かれている。

そして今日は、乃木坂高校の文化祭だ。


校門。

真夏「あっ!〇〇くーん!」

僕は校門で真夏先生に声をかけられた。

〇〇「はい!どうかしました?」

真夏「えーっと、、、これ!」ペラッ

真夏先生が1枚の紙を差し出した。

真夏「みんなが〇〇くんのために考えた
   特別コースが載ってます!」

〇〇「ありがとうございます、、、
   でもこの紙に書いてある教室って、今は使
   われてない場所ばっかりじゃないですか?」

真夏「わたしが特別に許可を出したの!
   それじゃあ楽しんでおいで〜!」


僕はよく分かってないまま、指定された教室へと向かう。

〇〇「えーっと、、、
   最初は"メンタリストのあやめ"?」

あやめと言えば筒井だけど、、、

ガラララッ

僕は教室のドアを開けた。

部屋の中は真っ暗だが、一箇所だけ蝋燭の立っているところがある。

〇〇「、、、あやめ?」

不思議な衣装を着た筒井あやめがいた。

隣にはあやめの親友の清宮がいる。

〇〇「なぁ清宮、あやめは」

清宮「ただのあやめちゃんではありません!
   メンタリストのあやめ先生です!」

あやめ「、、、yes. I'm ayame.」

〇〇「何で英語?」

清宮「あやめ先生はアメリカからお越し頂いた
   ので英語を使うんです!」

そういう設定か、、、

〇〇「でもメンタリストって何するんですか?
   テレビとかは人の考えてる事を当てる
   みたいな感じですよね?」

あやめ「、、、No.」

清宮「あやめ先生は人を思うがままに
   操る事ができるんです!」

〇〇「それってメンタリストじゃなくて催眠術師
   じゃ」

あやめ「静かに!」

清宮「あやめちゃん!日本語喋っちゃってるよ!」

あやめ「あっ、、、Be quiet!」

設定は結構ゆるそうだ。

清宮「それではあやめ先生。
   今回はどのようなメンタリズムを?」

あやめ「、、、Love.」

〇〇「ラブ?」

清宮「なるほどなるほど!
   それでは先生、おねがいします!」

あやめは立ち上がり、僕の真正面に立つ。

あやめ「、、、、、、はいっ!」パチンッ

あやめはパチンッと指を鳴らした。

、、、特に変化はないように感じるけど。

んっ?

あやめ「、、、、、、///」スリスリ

清宮「えへへ〜///」スリスリ

2人が僕を挟み込むようにして抱きついてきた。

〇〇「は?」

あやめ「、、、、、、メンタリズムだから///」

清宮「しょうがないよね〜///」

〇〇「いや2人にかかるんかい、、、」

あやめ「〇〇、、、大好きぃ、、、///」

清宮「わたしも好きだよぉ〜///」

〇〇「、、、めちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。」

あやめ「普段は冷たいけど、悩みとかを相談した
    ら真面目に受けてくれるし。」

清宮「笑顔が凄い優しいところも。」

あやめ「ちゃんと目を見て話してくれるところ、、、」

〇〇「、、、もうやめてくれ///」

それから約10分、2人は僕の良いところを言い続けた。

最終的には2人とも恥ずかしくなったようで、3人で照れると言う異様な空間になった、、、


あやめと清宮の部屋を出て、僕は一応は次の教室へ向かった。

次は"ディーラー史緒里の恋愛カジノ"

史緒里ってことは久保か。

あいつは何をするんだろう、、、


ガラララッ

阪口「あっ!来た来た〜!」
伊藤「待ってたよー!」

部屋に入ると、クラスメイトの阪口珠美と伊藤理々杏がいた。

〇〇「、、、その格好どうしたの?」

阪口「バニーガールだよ!かわいいでしょ?」

伊藤「本格的な衣装は流石にダメって
   言われちゃってね〜。」

〇〇「本格的な衣装?」

阪口「網タイツとか胸元空いてるやつ。
   〇〇はそっちの方が良かったかな〜💕」

〇〇「、、、ノーコメントで。」


阪口「こっちだよ〜。」

伊藤「はいここ座って!」

僕は部屋の奥に置いてある1つの椅子に座った。

〇〇「あれ?久保はいないの?」

阪口「、、、ミュージックスタート!」

〇〇「無視すんな。」

珠美がミュージックスタートって言うと、理々杏がラジカセのスイッチを押した。

なんかカジノで流れてそうな派手な曲。

すると2人が奥の方から何か、、、台?を引いてきた。

誰か上に乗ってるけど。

久保「イーッツ!シオーズターイム!」

〇〇「、、、何やってんの史緒里?」

史緒里「ノンノン、、、私は恋の案内人SHIORI!」

阪口「フーフー!」パチパチ

伊藤「待ってたよー!」パチパチ

何この状況、、、

史緒里ってこんなことするタイプだっけ?

史緒里「これから貴方には賭けをしてもらいます!」

〇〇「賭け?」

史緒里「そう!二つの選択肢、どちらかの方に
    賭けてもらいます!」

〇〇「、、、その選択肢って?」

史緒里「それは、、、私、久保史緒里が〇〇さんに
    恋をしているかどうかです!」

〇〇「は?」

なんだろう、、、聞き間違いかな、、、

〇〇「もう一回いい?」

史緒里「えっ、、、2回は言えないよ、、、///」

反応を見ると、聞き間違いではないらしい。

史緒里「賭けるのは"脈アリ"か"脈ナシ"かです!
    さぁ!お賭けください!」

阪口「レッツ!」
伊藤「ベットターイム!」

脈アリか脈ナシって、、、

自惚れるのは嫌なんだよな。

脈ナシにしとくか。


〇〇「じゃあ脈ナシに賭けるわ。」

史緒里「ほうほう、、、脈ナシですか?」

〇〇「うん。これでいい?」


チリンチリンッ


史緒里「ノーモアベット!
    さぁ、この恋の運命は〜?」

珠美と理々杏が板みたいなのを掲げた。

史緒里「あぁ〜残念!脈アリでした!!」

〇〇「、、、え?」

史緒里「女心の真実はこうよ〜。」

〇〇「、、、はい?」

部屋が暗転、史緒里が僕の目の前に来た。

史緒里「〇〇って、私の誕生日を覚えててくれた
    上に服のプレゼントをしてくれたんです。」

〇〇「、、、確かにしたけど。」

史緒里「しかもセンス抜群!私のことを考えて
    プレゼントしてくれたんだなぁ、、、///」

〇〇「、、、まぁ喜んでくれたなら良かった。」

史緒里「それに!〇〇はサッカーの方が好きなの
    に私の野球談義にも飽きずに付き合って
    くれるんです!」

〇〇「、、、史緒里は話すのが上手いからね。」

史緒里「そう言うところが脈アリの理由!」

部屋が明るくなって、史緒里も先ほどの位置へ戻る。

よく見たら史緒里の顔がめちゃくちゃ赤い。

史緒里「いや〜脈アリでしたね、、、///」

〇〇「、、、うん///」

史緒里「、、、〇〇は私のことどう思ってる?」

〇〇「、、、まぁ大切な人だと。」

史緒里「、、、っ///」バタンッ

阪口「あ〜倒れちゃった、、、」
伊藤「ここまで頑張って耐えてたんだけどね、、、」

〇〇「、、、これどうしたらいい?」

阪口「うーん、、、次の教室に行ってもいいよ!」

〇〇「史緒里は?」

伊藤「私たちが面倒見るよ!」


なんか、、、凄いハードな文化祭なんだけど、、、

次で一応は最後だ。

最後は"メイド喫茶"。

ここに来てやっと文化祭らしいやつだ。


ガラララッ

山下「あ!やっと来てくれた、、、にゃん💕」

与田「ずーっと待ってた、、、にゃん💕」

ガラララッ

ふぅ、、、

最後の最後にすごいパンチのあるやつ来たわ、、、

猫耳ついてんなら先に言っといてよ。

心の準備ができてないのよ。

ガラララッ

山下「もぉ〜なんで閉めちゃうにゃん!」

与田「早く入るニャーン。」

ガラララッ

山下「そこの席に座るにゃん。」

与田「ここは3人で〇〇をおもてなしするにゃーん。」

、、、え?3人で?

〇〇「美月と与田しかいないじゃん。」

山下「えっ、、、もーまた隠れちゃって!」

ん?

よく見ると机の影に誰か隠れてる。

与田「ほらほら〜私たちの〇〇が来ましたよ〜。」

山下、与田「「飛鳥さーん。」」

飛鳥「あっ!ちょっと、、、///」

〇〇「、、、飛鳥///」

飛鳥「いっ、、、いらっしゃいませ、、、にゃん///」

山下「うんうん!可愛いですよ〜💕」

飛鳥「、、、うるさいにゃん///」


僕は教室に用意されていた椅子に座った。

山下「ここでは〇〇の為だけのメイドが
   3人いるにゃ〜💕」

与田「みんな〇〇様のために尽くすメイドにゃ💕」

飛鳥「まっ、、、〇〇の為ならなんでもするにゃん💕」

、、、この教室やばいわ。

山下「〇〇は何をして欲しいにゃ💕」
与田「なんでもするにゃ〜。」
飛鳥「、、、にゃ。」

〇〇「えーっと、、、お腹空いたから何か作って
   もらっても良い?」

山下「いいにゃ〜💕」
与田「オムライスとかどうかにゃ?」
飛鳥「、、、それならつくれるにゃ。」

〇〇「じゃあオムライスお願い!」

山下「ちょっと待ってるにゃ〜。」


与田「にゃ〜にゃ〜」

3人が作り始めて、数分後。

与田が僕の膝に座ってぐだぐだしてる。

〇〇「与田は何やってんの?」

与田「私はもうやること終わったから
   〇〇と遊んでるにゃ〜。」

〇〇「、、、なんで膝の上に?」

与田「うちの犬はよく膝に座ってくるから
   私も〇〇の膝に座ってるにゃ〜。」

〇〇「、、、降りてくんない///」

与田「え〜居心地はいいにゃんよ?」

〇〇「いや与田のことで気を遣ってるんじゃな
   くて、、、その、、、」

与田「にゃ?」

〇〇「顔が近すぎる、、、///」

僕と与田の距離はほとんど0。

与田「私は気にしてないにゃんよ?」

〇〇「僕が気にするの、、、」

与田「、、、じゃあ最後に。」チュッ

僕のほっぺにキスをする与田。

〇〇「えっ、、、///」

山下「あーーー!!」
飛鳥「抜け駆けしたなー!!」

与田「やばっ、、、〇〇〜助けてにゃ〜!」ギュッ

〇〇「ちょっ!くっついてくんな!」

山下、飛鳥「「与田ーー!!」」


与田が2人に叱られて5分。

僕の前にオムライスが出てきた、、、 馬刺しを添えて。

〇〇「なんで馬刺しが乗ってんの?」

与田「私が乗っけたにゃん!おいしいよ!」

〇〇「もしかしてだけど与田の役割って
   これ切るだけ?」

与田「そうにゃん!だから〇〇と遊んでたにゃ〜」

山下「あー、、、もっと与田に役割持たせとけば
   良かったにゃん。」

飛鳥「ずるいにゃ、、、」

与田「楽しかったにゃんね〜♪」

山下、飛鳥「「与田!!」」

与田「、、、ごめんにゃさい。」

〇〇「えーっと、、、食べても良い?」

山下「あー待って待って!!、、、じゃーん!」

美月がケチャップを持ってきた。

〇〇「ケチャップ?」

山下「文字を書くのは私の役目にゃ〜💕」


山下「ふんふ〜ん♪」

山下はご機嫌でケチャップで文字を書いてる。

チョンチョンッ

飛鳥「、、、ねぇ〇〇?」

〇〇「なに?」

飛鳥「どうかにゃ、、、似合ってるかにゃ、、、?」

与田「飛鳥さんが1番気にしてたにゃんね〜。」

〇〇「そうなんだ、、、めっちゃ似合ってるよ?」

飛鳥「ほっ、、、ほんと!」

〇〇「うん、似合ってるよ?」ナデナデ

飛鳥「えへへ〜///」

与田「あー私も撫でて欲しいにゃー!」

飛鳥「与田はさっき抜け駆けしたからダメ。」

与田「え〜、、、そんにゃ〜、、、」


山下「、、、私が集中してる間に何してるにゃ。」

静かにキレてる山下。

飛鳥、与田「「ごめんにゃさい、、、」」

山下「もー!
   私だって〇〇とイチャイチャしたいー!!」

〇〇「そんなことを大声で叫ぶな。
   それで、なに書いたの?」

山下「あっ!私からの愛のメッセージだにゃ💕」

オムライスには"大好きにゃ❤️"って書いてある。

〇〇「、、、なんか食べづらい///」

山下「え〜早く私を食べてよ〜💕」

〇〇「誤解を生むような言い方するな、、、
   それじゃあいただきます!」

山下「あー待って、、、はい!あ〜ん💕」

美月がスプーンを持って僕に食べさせようとする。

〇〇「いや、、、恥ずいな、、、///」

山下「早く食べなきゃ冷めちゃうにゃ💕」

〇〇「でも、、、」

山下「これが嫌なら、、、口移しでもいいよ💕」

飛鳥「おっ、、、おい!それはダメ!」
与田「だめだぞー!」

山下「ちぇっ、、、」


僕は美月に食べさせてもらいながらオムライスを完食した。

美月が食べてる途中もずっと見つめてきたり、ウインクしたりと、、、

恥ずかしいし、すごい食べづらかった、、、///

山下「どうだったにゃ?」

〇〇「、、、おいしかったよ///」

山下「よかったにゃ〜💕
   あっ!ケチャップがついてるにゃんよ?」

〇〇「あっまじ?」ゴシゴシ

僕は手探りでケチャップを拭おうとする。

山下「、、、そこじゃないにゃ💕」ペロッ

飛鳥「なっ、、、!!」
与田「美月は大胆にゃんね〜、、、」

山下「、、、取れたよ💕」

〇〇「、、、ありがとう///」

ガラララッ

その時、扉が空いて真夏先生が入ってきた。

真夏「あ!山下と与田は来てもらっていい?
   クラスの方で人手が欲しくて、、、」

飛鳥「私と〇〇は?」

真夏「山下と与田は準備の時にサボってた
   でしょー?〇〇くんと飛鳥は一生懸命に
   準備してたからいいよ!」

山下「、、、与田が私を連れ出すから。」
与田「美月だってサボりたそうな顔してたにゃ!」

真夏「はいはい!早く来る!」


2人が教室からいなくなって、僕と飛鳥の2人きり。

飛鳥「、、、〇〇。」ギュッ

飛鳥が僕の膝の上に座り、抱きついてくる。

〇〇「どうしたの?」

飛鳥「、、、嫉妬した。
   美月と与田に取られちゃうかと思った、、、」

〇〇「、、、不安にさせてごめんな。」

僕と飛鳥は2ヶ月前から付き合っている。

告白は僕からした。

みんなには、飛鳥が恥ずかしいと言うのでまだ言ってない。

飛鳥「、、、やっぱり皆に言う!
   私たちが付き合ってること!」

〇〇「いいの?」

飛鳥「その方が、、、安心するから、、、///」ギュッ

〇〇「、、、そうしよっか。」

飛鳥「あっ〇〇!こっち向いてよ!」

〇〇「ん?どうかし」チュッ

飛鳥が僕の唇にキスをする。

飛鳥「、、、首にキスマークもつけよ。」

〇〇「ちょっ、、、飛鳥、、、///」

飛鳥「ちゃんと私のものって証明するにゃ〜💕」


その後、僕と飛鳥は付き合ってることを皆に伝えた。

飛鳥「これで〇〇を盗られなくて済む!」

飛鳥はこうやって安心していました。

、、、しかし逆に皆の闘争心が掻き立てられ、アピールが以前より激しくなりました。


〈あとがき〉
ノギザカスキッツを見てたら書きたくなったやつ。
もう1回さらばの2人と番組やって欲しいなー。

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