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身長差30cmのカップル。

大学の校内にて。

田村「なぁなぁひーちゃん。」

森田「なに?保乃ちゃん?」

田村「〇〇と付き合ってたら不便やないの?」

森田「、、、なんで?」

田村「いやだってさ。
   2人の身長差いくつやったっけ?」

森田「、、、30cmですけども。」


こんにちは。森田ひかると言うんですけども。

私には高校の頃から付き合っている彼氏がいます。

名前は土生〇〇。身長は180cmです。

、、、、、、私の身長は150cm。

その差は30cm。

理想の身長差というものをご存知でしょうか?

それは約15cmと言われてます。

その2倍です。

えっ?どのくらいの差か分かりづらい?

例えばですね、ラグビーボール1つ分とかA4用紙の長さです。


、、、高校の頃はこんなに差はなかったんです!

せいぜい15cmくらいだったんです!

しかし、この時期に問題発生。

〇〇が成長期を迎えてしまったんです!!

そしてグングンと身長は伸びてしまいこんな現状に、、、

私だって成長期を夢みていましたよ?!

だけど来なかったんですよ、、、


田村「30cmの差は大きない?」

森田「、、、そんな事ないんですけども。」

田村「歩幅とか合わんくない?」

森田「〇〇が私に合わせてくれるもん。」

田村「写真とか撮りづらない?」

森田「、、、〇〇が屈んでくれるもん。」

田村「見上げる時とか首が辛ない?」

森田「そんなこと、、、ないですけども?」

田村「なんやその間は。
   まぁ2人が幸せならええけどね〜。」

森田「、、、、、、」

よく考えたら〇〇は私に合わせてばっかだな、、、

もしかして〇〇は無理して私と付き合ってる、、、?


3日後、、、

どうも森田ひかるですけども。

この日は前々から約束していたデートの日なんですけども。

近くの駅で待ち合わせです。

私は少し高いヒールを履いてきました。

これなら〇〇にも負担をかけないで済みます!

、、、おっとっと、、、、、少しバランスが取りづらいんですけども。

でも〇〇のためならこれくらい!!


〇〇「あっひかるー!
   ごめんな?少し待たせちゃったかな、、、」

時計を見ると待ち合わせ時間の10分前。

どうやら私が早く着き過ぎてしまったようです。

ひかる「ううん。
    そんなことないんですけども。」

〇〇「あれ、、、ひかるってハイヒール履くっけ?」

ひかる「、、、たまに?」

〇〇「そっか、、、なんかひかるの顔がいつもより
   近くて緊張しちゃうな笑。」ナデナデ

ひかる「、、、、、、///」

確かにいつもより〇〇の顔が近くて、、、

その、、、ドキドキするんですけども、、、///


私たちは電車でいろんなところに行きました。

最近おいしいと噂のランチを食べたり。

話題のデートスポットに行ってみたりと。

それはまぁ楽しい楽しい1日でした。

しかし、、、

〇〇「ちょっと疲れちゃったな、、、
   あそこのベンチに座って休憩するか。」

ひかる「そうだね、、、っ!!」グラッ

やばっ!

バランス崩してしまったんですけども、、、

〇〇「ひかるっ!」ガシッ

、、、〇〇が抱き抱えて助けてくれた。

〇〇「あっぶねぇ、、、大丈夫?」

ひかる「うん、、、全然だいじょ、、、っ!!」

〇〇「、、、あっ!靴づれしてんじゃん!」

あぁ。気づかれてしまったんですけども。

実はさっきから靴づれが痛くて、、、

ひかる「ううん、、、大丈夫なんですけども。」

〇〇「そんなわけないでしょ!えーっと、、、」ガサゴソ

〇〇はバックの中を漁り始める。

〇〇「あったあった!ほら靴脱いで?」

取り出したのは絆創膏。

森田「、、、ありがとう。」

〇〇「あちゃー、、、結構酷くなってるね、、、」

森田「ごめんね、、、」

〇〇「謝らないの。
   気づかなかった僕の落ち度だから!」

、、、優しすぎるんですけども。

〇〇「これじゃ歩くの辛いか、、、」

ひかる「大丈夫!これくらいなら、、、痛っ!」

〇〇「ほらほら無理しないで。」

〇〇が私の前に背中を向けて屈んだんですけども。

ひかる「、、、え?」

〇〇「え?早く乗りなよ?」

ひかる「ええっ!!そんなの悪いんですけども、、、」

〇〇「何言ってんの。こんくらい大丈夫だよ。」

森田「、、、失礼します。」

私は〇〇の背中に乗っかった。


帰り道。

ひかる「、、、ねぇ〇〇?」

〇〇「なに?」

ひかる「〇〇は私と付き合ってて面倒じゃないの?」

私は疑問に思っていた事を〇〇にぶつけた。

〇〇「面倒なわけないだろ。
   なんでそんなこと聞くの?」

ひかる「、、、だって〇〇はいつも小さい私に
    合わせてくれるから。」

〇〇「あぁ、、、そんくらい当たり前だから笑。
    僕は小さくて可愛いひかるが大好きだよ?」

ひかる「、、、小さいは余計なんですけども///」

〇〇「ひかるから言ったんじゃん笑。」

ひかる「でも私なんかのどこが、、、」

〇〇「そんなのいっぱいあるよ?
   例えばねー、、、」


これはショッピングモールに2人で行った時。

エスカレーターを登っていると、、、

森田「ちょっと失礼するんですけども、、、」

タッタッタッ、、、

僕の後ろにいたひかるが僕の1段上に。

2人の目線が同じ位置になる。

ひかる「ふっふっふ、、、
    これで〇〇と同じ身長なんですけども♪」

嬉しくなったのか、くしゃっとした笑顔を浮かべたひかる。


〇〇「あの時のひかるめっちゃ可愛かったな〜。」

ひかる「なんでそんなこと覚えてるの、、、///」

〇〇「あっ!他にもねー。」

ひかる「いやっ、、、もう、、、///」


これはひかるが僕の家に遊びにきた時。

僕は胡座をかいて座ってテレビを見ていた。

僕の隣でひかるもテレビを見ていた。

しかし、ひかるが急に立ち上がった。

〇〇「ん?どうかした?」

ひかる「よいしょっと、、、」

僕が胡座をかいている上に乗っかってきたひかる。

ひかる「えっへへ〜♪
    〇〇に包まれてるんですけども〜♪」


〇〇「これもかわいかったな〜。」

ひかる「、、、恥ずかしすぎるんですけども///」

〇〇「まだいっぱいあるけど聞く?
   僕が思うひかるの可愛いところ。」

ひかる「もう、、、勘弁して欲しいんですけども、、、///」

〇〇「え〜、、、頭撫でて欲しい時に見つめてくる
   顔とか。キスする時に頑張って背伸びして
   る時とかさ。他にも」

ひかる「もうやめてー!!」

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