電話してる最中に同棲彼女を褒めまくって照れさせ、最後にプロポーズまでしちゃおうドッキリ。
〇〇「そろそろ来ないかな〜」
ガチャッ‼︎
瑛紗「〇〇!遊ぼ!」
夜の10時を過ぎて、自分の部屋でくつろいでいる時間。
そんな時に同棲中の彼女が勢いよく扉を開け、小学生しか言わないであろう誘い文句を投げかけてきた。
瑛紗「ゲームする?それともお話ししよっか〜!」
ダルっとしたパーカーを着てふらふらと僕の元へ。
まあ日頃からこう言うことはよくあるので偶には彼女にドッキリをしよう!
プルルルッ、、、プルルルッ、、、、、
〇〇「もしもーし、どした?」
瑛紗「電話だ、、、」
あらかじめ録音してたスマホの受信音、それを鳴らして僕は電話をしてるフリをする。
ってことで今から永遠に返事の帰ってこない相手と長話しをします。
〇〇(ごめん!ちょっと待っててもらっていい?)
瑛紗「はぁい、、、」シュンッ
口パクで瑛紗に少し待っててもらうよう促し、準備完了。
明らかにしょんぼりした顔で僕の太ももの上に座ってくる瑛紗、しかも顔と顔が向かい合う感じで。
なんでわざわざここに?その体勢で?
瑛紗「むぅ、、、、」プクッ
フグのように顔を膨らませ、あからさまに構って欲しいことを主張する瑛紗。
そして両手を僕の首に回して思いっきり自分の体重を僕の胸に掛けてくる。
お風呂上がりでポカポカと暖かい体、瑛紗の使っている柔軟剤がめちゃくちゃ良い香り。
、、、、、、くっそ幸せ。
瑛紗「いつ終わるの?」
〇〇「うん、、、うん、、、、、」
(すぐ終わるから後で遊ぼ?)
瑛紗「分かった、、、」
電話中と言うことで小声の瑛紗に、相槌を打ちながら口パクで会話。
さて、そろそろドッキリ敢行といきましょうか!
〇〇「え?彼女と上手くいってないの?」
瑛紗「へぇ、、、」
〇〇「彼女と長続きする秘訣って、、、笑。うちは瑛紗が凄く良い子だし死ぬほど大好きだから」
瑛紗「えぇ!何言ってんのぉ、、、///」
〇〇(しー!静かにしててよ〜)
瑛紗「ふぁぁい、、、///」
なんかもうさっきの一言だけでノックダウン気味だけど、、、笑
でもまだまだこれからでしょ!
〇〇「お前んとこの一ノ瀬ちゃんもいい子じゃん?まあうちの瑛紗には負けるけど」
瑛紗「うぅ、、、やめてよぉ、、、、///」
〇〇「え?瑛紗のこと?愛してるに決まってんじゃん!笑」
瑛紗「んんっ〜〜///」ギュゥゥ
恥ずかしさが限界突破しかけた瑛紗は僕の肩に顔をうずめ、ふにゃふにゃとした可愛すぎる声を発している。
すこーし首に回す腕の力が強くなった。
僕はスマホを持っていない方の手で瑛紗の頭をよしよしと撫でつつ、電話を続けた。
〇〇「瑛紗のいいところ?そんなん死ぬほどあるよ?」
瑛紗「、、、、、、」チラッ
あっ、ちょっとこっち見てる。
何を話すのか気になってるんだな、、、笑
〇〇「まず仕草が可愛いし、僕のことめっちゃ気にかけてくれるし、あとキスする時にちょっと緊張で震えるのとかヤバいよ?」
瑛紗「うぅっっっ、、、///」バタバタ
おっ、どうやら瑛紗の羞恥心が爆発したみたい。
両手をグーにしてポカポカと僕の胸を叩いてくる、、、
まあ力が少しも入ってないから全く痛くないんだけど。
瑛紗「ねっ、、、ねぇ、、、、、///」
〇〇(静かに、、、、ね?)
もう限界なのかな、電話を止めさせようとしてくる瑛紗。
まあ続けますけど。
〇〇「ん?夜の方?そんなこと聞いてくんなよ。笑」
瑛紗(うんうん!流石にダメだからねっ!)
大きい目を思いっきり開いて僕に訴えかけてくる。
そうだよね、流石に知らない人にカップルの営みを聞かれるのは嫌だもんね。
〇〇「うちはだいたい瑛紗の方から、週3くらい?」
瑛紗「えっ?!」
〇〇「あと『一緒にお風呂入ろぉ』って誘ってきたら確定って感じ」
瑛紗「んーーーっ!!」ポカポカッ
〇〇「うぐっ、、、いってぇ、、、、、」
今度はちゃんと力を込めて僕の胸を、主に心臓の辺りをしっかりと狙って叩いてくる。
軽いモノマネも挟んだのが悪かったのかな、、、なんて。
ほんとに恥ずかしいんだな、、、笑
瑛紗「もぉ、、、〇〇なんて嫌いだぁ、、、、、///」
顔がマグマみたいに真っ赤になった瑛紗がモゾモゾと動き出し、僕から離れてようとした。
じゃあそろそろ最後の仕上げに、、、
〇〇「結婚?もちろん考えてるけど」
瑛紗「えっ?!」
〇〇「あとは時期が来るの待ってる感じ、まだ金も充分にないからさ」
"結婚"の2文字を聞いた瞬間、立ちあがろうとした足をピタッと止めて座り直す。
瑛紗「〇〇ぅ、、、、、///」
〇〇「瑛紗に不安な思いとかさせたくないからね。ずっと僕の隣で笑ってて欲しいから」
瑛紗「、、、、、、///」ギュッ
先ほどまで離れたがってたのとは別人のように、今度は磁石のようにピッタリとくっついてくる。
手だけではなく、足も背中に回して。
さてと、そろそろ終わりにしよっかな?
僕もなんか恥ずかしくなってきたし。
〇〇「おー、じゃあまたね」
最後は適当に挨拶、そしてスマホの電源落としてテーブルに置く。
するとすぐに、、、、
瑛紗「でへへ〜♪」
〇〇「どした?」
瑛紗「やっぱ〇〇のこと大好きだなぁって!」
まだ顔の火照りが冷めないまま、だけど今まで以上に綺麗な笑顔をしている瑛紗。
僕はリクライニング付きの椅子を軽く倒して瑛紗を思いっきり抱きしめた。
〇〇「僕も瑛紗のこと、大好きだよ」
瑛紗「えへへ〜♪」
さっきよりも強く瑛紗の重みを、そして瑛紗の愛情を感じる。
もう22時だけど、2人でお酒でも飲もうかな。
そんで思いっきりイチャついてベッドまで、、、
瑛紗「あっ」
〇〇「ん?」
瑛紗「そういえばさぁ、何でお友達に私がいっつも誘ってること言ったの?」
〇〇「あっ」
そういえば電話が繋がってないのを良いことに喋っちゃったな。
それにまだネタバラシしてないし。
〇〇「あぁ、実はこの電話の相手は」
瑛紗「ねぇ、何で言ったの?」
〇〇「いやだから」
瑛紗「私がすごい変態みたいじゃんっ!」
〇〇「待って話を」
瑛紗「もう怒ったもんっ!これから1ヶ月は私に触れるの禁止だからっ!!」
〇〇「はぁっ!?」
瑛紗「ふんだっ!もう寝るっ!」
ネタバラシも出来ないまま瑛紗は僕を突き放して寝室へ。
〇〇「はぁ、、、ラストにやらかした、、、、、」
1人残された部屋で深ーーいため息。
そしてこのドッキリはもう2度としないと心に決めました、、、、、
寝室。
ガチャッ、、、
〇〇「てれさ〜、、、?」
今度は僕がしょんぼりした気分になり、彼女がいる寝室の扉を開けた。
ベッドの上にはでっかい雪見だいふくみたいなのが一つ。
たぶん怒った瑛紗が布団にくるまってんだな。
〇〇「瑛紗さ〜ん?」
瑛紗「、、、ここに瑛紗はいないです」
〇〇「ガチだったら怖すぎるんだけど」
彼女がくるまってる白い塊のすぐ側へ腰を下ろし、ポンポンと優しく叩いてみる。
何分間か続けていると、のそのそと彼女の小さい頭がカタツムリのように出て来た。
〇〇「ごめんな、瑛紗」
瑛紗「許さん、、、」
布団から頭だけ出して僕の方をギロリと睨む。
相変わらず瑛紗は大きくて綺麗な目をしてるな、、、、、じゃなくて弁明しないと。
〇〇「実はあの電話さ、どこにも繋がってないやつなんだわ」
瑛紗「、、、信じない」
〇〇「ガチだって、何なら履歴見る?」
僕がこんだけ反論するのも珍しいので、ようやく瑛紗のも信じてくれた様子。
シワだらけになったパーカーと一緒に布団から出てきてくれた。
瑛紗「、、、、、嘘はそれだけ?」
〇〇「え?」
瑛紗「話してたことは嘘じゃないの?」
ベッドの上で向かい合い、僕に話しかける瑛紗。
右手だけをゆっくりと伸ばし、細い指で僕の手をツンツンと突いてくる。
たぶん話してた内容は本当に嬉しかったんだろうな、、、
〇〇「もちろん、人と話したこと以外は全部ほんとだよ」
瑛紗「じゃあ、、、、、結婚も、、、?」
〇〇「ほんと」
瑛紗「、、、、、、じゃあ許すっ!」ギュッ
その言葉を最後に、勢いよく僕の胸に飛び込んでくる瑛紗。
さっきみたいに瑛紗の重みを全て受け止め、2人でベッドに倒れ込んだ。
そして互いのおでこがくっつく距離まで顔を近づける。
瑛紗「いひひっ!顔近いなぁ〜」
お風呂上がりに綺麗に整えた髪型も今ではぐちゃぐちゃ。
だけど満天の笑顔を僕に見せてくれる瑛紗に、彼女への愛が溢れそうになる、、、
〇〇「許してくれるならさ、、、瑛紗に触れるの1ヶ月禁止もなし?」
瑛紗「まあ許してあげようっ!」
〇〇「、、、じゃあキスしてもいい?」
瑛紗「今更聞かないでよぉ〜♪」チュッ
許可を得るまでもなく、瑛紗の方から唇を重ねてくれた。
僕の上へ布団のように覆い被さり唇、頬、首筋にも。
彼女が満足するまで何度も、何度も、、、
瑛紗「ふふっ、、、大好きだよっ!ダーリンっ!」チュッ
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