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うちの3姉妹がブラコンすぎて困ってます。

AM6:12



〇〇「ふわぁ、、、もう朝か、、、、、」



最近は朝日が登るのもすっかり早くなり、目覚めた時には眩しい朝日が綺麗に見える。


昨日は1番下の妹が『一緒に寝る!』ってごねてごねて、、、


拒否してはごね、拒否してはごね、おかげさまで寝るのが遅くなってしまった。



〇〇「朝飯朝飯っと、、、、、ん?」


??「すぅ、、、すぅ、、、、、」


〇〇「いつの間に忍び込んだのか、、、笑」



妹たちの朝ごはんを作ろうとベットから立ち上がった時、懐に忍び込んでいた小さな身体に腕がぶつかった。


まったく、昨日あれだけ別々で寝るって言い聞かせたのに。



彩「おにぃちゃん、、、うひひっ、、、、、」


寝る前にはいなかったはずの妹、彩が幸せそうな寝顔で可愛い寝息を立てていた。


もう中学3年生だというのにこの甘えっぷりはいかがなものかと、、、



〇〇「はぁ、、、そろそろ兄離れさせないと」


彩「しないもーん」


〇〇「うおっ!起きてたのかよ!」


彩「だってお兄ちゃんが彩と離れようとするから、、、気配でわかるもん」



なんかうちの妹怖い。


忍びの家系みたいな能力を身につけてるんだけど。



彩「おはよっ!今日も大好きだよっ!」ギュッ



毎朝のハグも最初は拒否してたけど、拒否したらその日の彩がめちゃくちゃ不機嫌になるので受け入れるようになりました。


これがうちのブラコン妹の1人目です。



〇〇「はいはい、そろそろみんなのご飯作らないとだからさ」


彩「むぅ、、、はぁ〜い、、、、、、」


〇〇「それじゃあ歯磨きしておいで?」


彩「ちゅーするから?」


〇〇「しないから」


彩「ふふっ笑。彩はいつでもウェルカムだよー!」



そう言ってスキップで僕の部屋から洗面所へ。


中3女子ならクラスメイトの男子を好きになるとかの方がいい恋愛だと思うんだけどなぁ。


兄目線を差し引いても彩は愛嬌あって可愛い女の子だし、普通にモテると思う。


兄としてもそっちの方が安心するっていうか、、、笑



〇〇「はぁ、、、朝飯作るか。笑」



朝からちょっと疲れつつ、僕は台所へと足を進めた。



〇〇「今日はシンプルに和食でいっかな、昨日魚安かったし」



うちは両親が外資系の海外勤務。


家に帰ってくることは少ないけど毎日電話で近況報告はしてるし、寂しさはそんなにない。


それにお金は十分すぎるくらいにかけてくれてるから、ありがたいことに不自由のない生活をさせてもらってる。



『お兄ちゃんがしっかりして、妹たちの面倒見てあげてね?その代わり、私たちが帰って来た時は思いっきり甘やかしてあげるから!』



甘えるのは勘弁だけど、妹たちの面倒を見るのは大変だけど楽しくもあるから別に負担ではない。


いい感じに"お兄ちゃん"をできているとは思う。



〇〇「それじゃあ味噌汁から、、、」


??「おはよ〜」



ガスコンロの点火つまみに手をかけた瞬間、後ろからなんともフワフワした声が聞こえて来た。


どうやら次女も起きて来たらしい。



〇〇「おはよ、あやめ」


あやめ「何かお手伝いすることある〜?」


〇〇「じゃあ味噌汁頼むわ」


あやめ「はーい」


あやめは今年で高校1年生。


見ての通り落ち着いた雰囲気で、うちの3姉妹の中だと1番大人っぽいかな。


趣味のカフェ巡りに何度か付き合ったことがあるし、彩ほどではないけどちゃんと仲はいい。



あやめ「そうだ、お兄ちゃん?」


〇〇「ん〜?」


あやめ「おはようのチューしてないけど」


〇〇「一回もしたことないよね」


あやめ「ひどいな〜、妹とキスできるなんて中々ないよ?」


〇〇「そんな妹が中々いないんだよ?」



、、、、、、、、、撤回。


普通に彩並みにブラコンでした。



あやめ「あ〜あ、じゃあまた明日だね」


〇〇「明日もしねぇよ」


あやめ「えぇ〜?」


ほんとに朝から疲れるわ、、、


朝ごはん作るのを手伝ってくれるのはいいんだけどね。



〇〇「よしっ、あとは魚焼くだけかな」


あやめ「お味噌汁もできたよ〜」


〇〇「あんがと、じゃあアイツ起こしてくるわ」


あやめ「は〜い、じゃあ最後にお疲れ様の」


〇〇「キスはしない」


あやめ「ちぇっ、、、」



不満そうなあやめが可愛らしい垂れ目で僕を見つめてくる。


ほんとにうちの妹はしょうがないな。



〇〇「ありがとな、助かったよ」ナデナデ


あやめ「えへへ、、、ありがとぉ、、、、///」


妹の小さい頭を何度か撫でてあげることで今日は手打ち。


あやめも幸せそうな顔をしてるし。


それじゃあ長女様を起こしに行くとしますかね。



あやめ「あっ、あと20分くらい撫でて?」


〇〇「無理」


あやめ「、、、じゃあ明日もお手伝いする!」



ちょっとブラコンなのを除けばいい妹なんだけどなぁ。


でも。


このあと起こしに行く長女が最大の難敵なんです。




〇〇「起きてる〜?」コンコンッ


??「、、、お兄がきたら起きる〜」


〇〇「こいつもか、、、」



長女の部屋の前でノックをし、完全に起きてる声で返事をしてくる。


こういうところあるんだよな〜。


今日は何をしてくるのかという不安を胸に扉を開けた。



〇〇「もう起きる時間ですよ〜」


??「起きれなーい」


〇〇「ったく、、、」


??「お兄が起こしにきてぇ〜、、、笑」



頑張って眠そうな演技をしているけれど、その背後にいるいたずら心が思いっきりこちらを見てる。


顔は掛け布団に覆われてて見えないけどたぶん笑ってる。


僕は面倒なことが起こる予感をビンビンに感じながらベッドのふくらんだ塊に向かって歩く。



〇〇「蓮加〜、早く起きてご飯食べな?」


長女の蓮加、今年で高校2年生。


僕たち4兄妹は1年ずつ年齢が離れています。


蓮加はそうだな、、、、、1番手間がかかる。



蓮加「いひひ、、、きたきたっ!」ギュッ


〇〇「うおっ!!」



掛け布団を覗いた瞬間、伸びて来た腕に思いっきり引っ張られた。


不意打ちされた、、、


僕はそのまま蓮加の上に覆い被さる形になってしまう。



〇〇「あっぶね、、、なにすんだよ、、、、、」


蓮加「やんっ、お兄は変態だな〜♪」


〇〇「は?」


蓮加「朝から下着姿の妹に覆い被さってくるなんて、、、///」




よく見てみれば蓮加が着ている部屋着がフローリングに脱ぎ捨てられている。


そしてベッドの中の蓮加はいつもより大人っぽい下着姿、、、


そして僕の首に手を回してジリジリと距離を縮めている。



〇〇「やめっ、、、離れろやっ、、、、!!」


蓮加「えー!蓮加のこと襲いたくないの?」


〇〇「お前だけ系統が違うんだよっ、、、!」


蓮加「お兄なら何してもいいんだよ?あんなことやこんなこと、、、、、キャーッ!」


〇〇「なに1人で盛り上がってんだ、、、っと!」


蓮加「あぁっ、、、もうっ!」


まあ妹に力負けするほどやわでないので軽く受け流してベッドから起き上がる。



蓮加「こらっ!逃げんなって!」ギュッ


〇〇「いやしがみつくなって!」



負けじと蓮加も僕を逃さまいとしがみついてくる。


こいつ、、、わざと胸も押し付けて来てやがる、、、、、///



蓮加「お兄は蓮加の成長を見たくないの?!」


〇〇「見たいのはそういう成長じゃねぇ!」


蓮加「えっ?そういう成長ってなーに?」ニヤニヤ


〇〇「ニヤつくなー!」



しぶとい。


っていうかもしこの状況をアイツらに見られたら、、、



あやめ「ねぇ〜、ご飯冷めちゃうよ〜?」


彩「彩もお腹すいたー!」


〇〇「あっ、、、」



あーやっば。


時限爆弾が爆発する瞬間を目の前で見てる気分。



蓮加「こらこらー、お兄は蓮加とイチャイチャしてるんだからどっか行きなさい!」


あやめ「ねぇ〜!なんであやめとはイチャイチャしてくれないのっ!」


彩「お兄ちゃんっ!蓮加お姉ちゃんばっかズルいじゃんっ!」


すると2人も一緒になって蓮加のベッドの方へ。



蓮加「こらー!今から大人の時間過ごすんだから子どもは出てけー!」


〇〇「誰がするかっ!あと2人も乗っかってくんな!」


あやめ「蓮加お姉ちゃんよりもあやめの方がおっきいよ!お兄ちゃんも触ったら分かる!」


〇〇「触るかっ!」


彩「えっと、、、えっと、、、、、彩の方がお兄ちゃんのこと大好きだもんっ!!」


〇〇「えっ?あぁ、、、ありがとう!!」



蓮加「なに?!お兄のことなら蓮加が1番だもん!1番長く一緒にいるんだから!」



あやめ「蓮加お姉ちゃんはお兄ちゃんのお手伝いとかしないじゃん!あやめの方が一緒にいる!!」



彩「彩はお兄ちゃんとずーっと寝てるもん!お兄ちゃんの匂い、、、うへへ、、、、///」

〇〇「、、、、、、なんかもういいや」



僕を挟んで口論を続ける妹たちを尻目に天井を見上げる。


、、、この幸せな空間にいるのも悪くないかな。



「「「ねぇ!お兄ちゃんは誰が好きなのっ!!」」」

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