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ビンテージイタリアンスクーター: 運転編

今回はイタリアンビンテージスクーターの醍醐味とも言える運転の仕方について触れていきたいと思います。

スクーターといえど、よく見かける街中のスクーターとは別物。まずそもそもイタリアンビンテージスクーターはオートマではありません!

え?足元にシフトチェンジのペダルでもあるの?! と思うかもしれませんが、そうでもありません。じゃあ、どうやってシフトチェンジをするのか。その答えが『ハンドチェンジ』です。

ハンドチェンジシフト


ハンドチェンジシフトはイタリアンビンテージスクーターの醍醐味とも言える機構です。
どういうものかというと、写真のようにハンドル左側に自転車のギアのようなダイアルが付いています。左手クラッチレバーを握り、右側の印の位置に数字を合わせることで変速します。
これがまた楽しい……
2ストの小気味良い音とハンドチェンジのカチカチッとした感触がたまらないのです!

フロント・リア ブレーキ


シフト操作について知ってもらったところで、もう1つ重要になってくるのはブレーキ操作です。左手レバーはクラッチレバー、右手レバーはフロントブレーキとなります。
ではリアブレーキは??
実はリアブレーキもイタリアンビンテージスクーターを語る上に欠かせない機構となっているのです。
写真の丸で囲った部分がリアブレーキです。

デザイン性と女性がスカートを履いても乗れる乗り物を目指した結果、リアブレーキは足元に位置しています。車のフットブレーキと同じで、踏み込むことでリアブレーキが効き始めます。

ちなみに余談ですが、イタリアンビンテージスクーターの場合、フロントブレーキが驚くほど効きません😂 フロントブレーキは無いも同然なくらい効かない車両もあります。もちろん多少の調整は効きますが、構造的に仕方がありません。その代わり、リアブレーキは調整次第では効きすぎるくらいに効くんです👍
力の入れ加減で細かなコントロールできるので、イタリアンビンテージスクーターの運転の肝はリアブレーキにある!…のかもしれません。

まとめ


ざっくりと主な操作方法を紹介させて頂きましたが、イタリアンビンテージスクーターを運転する上で最も大切なことは、一つ一つの操作を丁寧に行うことだと考えています。
くたびれた車両が多いため、各部を労わりながら、まるで車両と対話するような気持ちで運転することが求められます。特に独特なシフト操作に夢中になるあまり、無理に変速をしたり、発進時に高回転のまま1速に入れて「ガツン!」と衝撃を与えたりといった雑な操作は、車両に大きな負担をかけてしまいます。
もし皆さんがイタリアンビンテージスクーターに乗る機会があれば、ぜひ優しく、大切に乗ってあげてくださいね(笑)。


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