ビンテージVespaの魅力: スモールボディ・ラージボディって?
ビンテージイタリアンスクーターの代表格
『Vespa』ですが、名前は知ってるけど…という方がほとんどではないでしょうか?かくいう私も初めは名前しか知りませんでした(笑) 映画でオードリーヘップバーンが乗ってたあれね!くらいです。
Vespaの誕生
Vespa(ベスパ)とは、イタリアのPiaggio(ピアッジオ)が製造するスクーターの名称であり、メーカー名ではありません。1946年に誕生したVespaは、第二次世界大戦中に航空機を製造していたPiaggioが、戦後に残った部材を活用して作り上げたものです。名前の由来は、横から見た際の特徴的なラインや2ストロークエンジンの心地よい音から、当時の社長エンリコ・ピアッジオが「スズメバチ(Vespa)」と名付けました。
ビンテージベスパと呼ばれるモデルは、1940年代から2000年代以前のものを指し、一部は2017年まで生産されていました。この長い歴史の中で多くのモデルが登場しましたが、今回はその中でも「スモールボディ」と「ラージボディ」に焦点を当ててみたいと思います。
スモールボディの誕生
1946年の製造当初には、スモール・ラージの概念は存在しませんでした。スモールボディが登場したのは1960年代です。1963年に発表されたベスパ50は、排気量50ccという小型モデルであり、当時の法律により14歳以上であれば免許なしで乗ることができました。このため、若者や女性にも手軽に乗れるようになり、ベスパは世界中に広まることとなりました。
日本の街中でも、見かけるビンテージベスパの多くはスモールボディです。スモールベスパは、扱いやすさを重視した設計で、多くの人に親しまれています。
ラージボディの特徴
一方、ラージボディは初期のベスパの特徴的なワイドなフレームをさらにスタイリッシュに進化させたモデルです。より伝統的な作りのラージベスパには、多くの人気モデルが存在し、今でも多くのファンを魅了しています。中には200万円を超えるものもあり、世界中で熱心なコレクターによる争奪戦が繰り広げられています。70年代からは、スモール・ラージ両モデルともに輸入・販売が盛んになりましたが、国内では見かけないモデルも多く存在します。街中で見かけるベスパのほとんどはスモールボディか、2017年まで販売されていたPXシリーズです。
最後に
街中でベスパを見かけた際には、ぜひスモールボディとラージボディを見分けてみてください。どちらを選ぶかは好みによりますが、見分けがつき始めたら、あなたもベスパの魅力にハマりかけているかもしれません(笑)