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同性愛者、友達と恋愛話ができない

最近、大学時代から仲の良い子に彼氏ができた。

大学時代、お互いに恋人がいなくて(女子大)そのまま卒業した。

彼女はとても嬉しそうに、「結構イケメンじゃない?彼氏が〜」と話してくる。

私は人の彼氏の話にあまり興味はないが、純粋におめでとう!と思い祝った。

ただ、あのときは酒を飲んでいてハイになっていて、
今思い起こすと、
私も彼女がいると言えたらどんなに幸せだろうか、と苦しくなった。結局私は何も言えなかったのだ。彼氏まだいないんだ、と思われたかもしれない。別にそれでもいいが、相手が開示してくれたのにこちらは聞いているだけということにモヤモヤするのかもしれない。また、「職場で早く若い男掴まえな!」とか言われると少し癪に触ってしまう。誰でも彼でもいいみたいな考えは理解できないし、私には大切な大切な彼女がいるのだから。


私が恋人と付き合う前、同性愛者がなぜそんなに悩んでいるのか理解できなかった。信頼できる人にだけ言えばいいのに、「恋人」と言えばいいのに、、なんて簡単なことと考えていた。

実際に交際した後、「彼氏」前提で話が進んでいく、「彼氏」がいない=独身であるという暗黙の了解がある気がして苦しくなっていった。
もちろん、それなら明かせばいいだろうと思う人もいるだろう。もしくは相手が男だと嘘をつけばいいと思う人もいる。

でも実際には不可能だ。
恋人の話が進むと、写真見せてとか色々なことに発展しかねない。嘘をつくのは無理だ。嘘をついてまで明かしたいとは思わないし。

1番は、同性愛と聞いた瞬間に嫌悪感を示されたらどうしようという恐怖だ。
みんなあからさまに差別はしないかもしれない。
しかし、日常会話で同性愛を揶揄う人も若い世代でも結構いる。
そして本音を話せるSNSでは、同性愛はおかしい、虚構だ、ありえないと言う人々も沢山いる。

そのようにみんなどんな本音を抱えているかわからない。

そのような不安に対して、
私はその相手がどれくらい信頼できるか
どんな思考を持っていそうか、で打ち明けるかを判断する。

そして打ち明けた後、相手が気を遣いすぎるだろうな、という人には申し訳なくなるから言わないことにしているのだ。

この結果から、今まで打ち明けた友達は1人。

その方は本当に申し訳なるくらい優しくて「彼氏前提で話してごめんね!偏見ないつもりなのについ…。私の友達にも彼女いる子がいるよ〜」と言ってくれて、本当に救われた。
とても緊張したけど、いわゆる他人に恋人の話を打ち明けられたことが、自身の一部を肯定できた気持ちになった。

基本的に同性愛を重く受け止めてはいないが、普通の日常会話のための同性の恋人の話はこんなにも勇気がいるんだと思った。

ちなみに最近個人的に嬉しかったのは小红书(中国のinsta的な)で同性カップルとして投稿した写真に6000いいね以上がついたことだ。
向こうでは政策的には保守的だが、若者のLGBTに対する寛容さは日本と桁違いだ。レズビアンも多い。小红书にも同性カップルの投稿が多い。(そもそも中国には女性の親友"闺蜜"文化があるので街中で女の子が手を繋いで歩いてもハグしても何も思われない)
中国の彼女の友達は、彼氏がいる子でも同性愛を当然のように肯定する上、自然に恋愛として扱うところがとても好きだ。

ふと投稿したものがプチバズしたのは驚いたが、自分の居場所はこうしてどこかに作れればいいんだ、と思った。

まだ人生は始まったばかりで世界は広いから、少しの範疇で自分を否定する必要はないということ。

自分の「この人には打ち明けられないな」と思ったセンサーには、とりあえず従った方がいい気がしてきた。
その方が友人関係が気持ち良く進むなら、私の打ち明けられない不安や悲しみは閉じ込めてもいいのかな、と。

以上、どうにもならない同性愛の苦しみと、世界は広いんだな〜という日記でした。

それでは。


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