見出し画像

文字を読めない書けない時期の豊かさ

未就学の小さい子に
字を教えれば
たしかにさっさと吸収して
あっという間に読めたり書けたりして
うちの子、天才ちゃうか?
みたいな風になる場合も
けっこうあると思う

でも、よく考えてみれば
一旦字を読めてしまうと
私たちはそれ以後その字を見たら
必ず読んでしまう

当たり前か…

いや言いたいことは
もう読めなかったあの頃に
戻れないということ

じゃあいったい
まだ字を読めなかった頃は
どんな風に世界を見てたんだろう

もはや思い出すことはできない

でもきっと
すっごく豊かに世界を見てたんじゃないか
と思う

もちろん字が読めると、書けると
便利だし世界は広がる

でも人生の最初の数年くらい
字を認識してしまう煩わしさから
解放されてたってええやん
と思う

だって一旦その壁を超えたら
もう戻れないのだから


何かを獲得することは
何かを失うことでもある

子どもという自然な存在が
持っているチカラは
大人である私たちが
すでに失ってるものも多い

だとすれば、
字が読める書けるという
こちら側の価値ではなく
私たちが失ってしまった
世界の見方を持ってる価値の方を
大事にしてもいいのかなと思う

だから焦って覚えなくていい
ゆっくりでいいんじゃないかな

世の中
子どもを早く大人のように仕立てよう
とするけど
もっともっと子どもは
そのままで
かけがえのない価値を持って
生まれてきてるんじゃないかなぁ

それをそんなに
早く手放さなくても
いいんじゃないかなぁ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?