バス待ちの時間を豊かにしてくれる写真
今朝、仕事に行くためにバス停に向かった。
普段は車か自転車通勤だから、バスに乗ることは珍しい。
最寄りのバス停の前は、昔写真館だったのではないかと思われる建物があって、建物自体は使われてなさそうだけど、バス停に面している透明なガラス窓のところに、きまって写真がふたつ飾られている。
たまにしかバスを使わないけど、たまにバス停に行くと、いつも違う写真が飾られていて、その下にタイトルもつけられている。
きれいな景色を撮った写真、空を撮った写真が多い。
これまで何気なく見ていたけど、今日はふと。
これはどんな人が撮ってるんだろう。
撮った写真をこの窓のところに大切に飾って、
タイトルをつけて、時々入れ替えて。
このとても静かな営みが、とても素敵だと思えた。
静かな、というのはバス停のそばにそっと飾られているだけで、何か大きく主張したりしていないという意味で。
でもその営みが、私のバス待ちの時間を、さりげなく、とても豊かにしてくれている
これってすごいことだなと気付いてしまった。
今度誰もいないかもしれないけど、昼間に建物を訪れてみようかな。
そして、普段は使っていない建物だとしても、例えば時々写真展を開いて地域の人に見てもらうのはどうだろう。
とか、色んなことが頭を巡った。
あくまで私の妄想でしかない。
でもそうやって人をつないでくれるチカラが、この写真には、アートには、あるんだと思った。
人がいれば、その数だけ、暮らしがあって営みがある。
その営みの尊さに触れた今朝の時間だった。
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