新婚生活。単なる日常が新鮮になった。

先月、34歳で結婚した。

独身時代は、日常がつまらなくて、海外旅行とかに憧れていた。実際、海外旅行は2回行ったけど、知らない文化を知るのは楽しかった。

海外旅行とまでは行かなくても、新しい趣味を始めてみるのも楽しかった。ハープ、ベリーダンス、ヨガ、ランニング、英会話、ヲタ活、SUP、スキューバダイビング等に挑戦した。全部、一度は夢中になって取り組んだ。

友達からのお誘いも、極力参加した。新しいサークルに入る度に知り合いも増えた。

私なりに、人生を充実させようと必死だったように思う。「せっかく生まれて来たのだから、退屈をしているなど勿体無い」と、誰となく吹き込まれたことを信じていた。

それが、結婚してからちょっと変化があった。毎日、家計のために働き、旦那のためにご飯を作る。その繰り返し。最近は、それだけで割と満足している。

変わりばえのない日々なのだけど、ちょっと新鮮な気さえする。

本当は、こういうのに憧れていたのかもしれない。

求めていたのは、「何をするか」より、「誰のためにするか」。

自分のためだけの行動には限界があった。もう、とっくに限界だったのに、それ以上新しい何かに取り組んでも満足できなかったのだと思う。

今は、何もなくても毎日の生活が楽しい。

久々に会った友達にそれを言ったら、「新婚さんだもんね〜」と笑われてしまった。

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