Unlucky Morpheus 声出し解禁ライブに参加して

2022年も残すところあと数日。
世間も仕事納めが多かった12月28日、ライブに参加してきた。
今や日本のメロディックスピードメタルの未来を担う存在と言っても過言ではないUnlucky Morpheusの声出し解禁ライブだ。

2022年初頭から始まった流行病の流行以降、ライブ活動は自粛となり、
1、2年経ってライブは再開されるようになったが、声出しのハードルは
まだまだ高い状況である。
ホールのようなスペースを広く使える会場ならまだしも、本来観客が密集することを想定しているライブハウスや、そこを主戦場をしているミュージシャンにとってはもっとハードルが高いだろう。

そんな中、ライブハウスを主戦場とするUnlucky Morpheus(通称:あんきも)は、声出し解禁という英断をした。このライブに参加してきたので、簡単に感想を綴ってみようと思う。


まずこのライブ、事前のチケットでSOLD OUTだった。
なんだかんだで、ここ最近のあんきもは、豊洲PIT、Zepp Divercity TOKYO、今回のクラブチッタ川崎と、キャパシティの大きいライブハウスでのライブを行っている。
メタルという分野でこの規模を安定的にやれ始めているあんきもが実に頼もしい。
会場に着くと長蛇の列。
つい2017年くらいまでライブすらまともにやっていなかったのに、今や求心力のあるバンドとして着々とステップアップしているなぁと、勝手に嬉しくなった。
思えば私のあんきも初体験が、2017年1月早々のUNDEAD CORPOLATIONとの2マンであり、LIGHT BRINGERから追いかけていたFukiを初体験したのもその時だった。
そう遠くない未来に、次はLINE CUBE SHIBUYA(旧:渋谷公会堂)あたりでのライブができるんじゃないかと思ったり。

今回はライブハウスだが指定席形態。場所は前方のほぼ中央だったが、周りが野郎ばかりだったので上手く見れるか不安になる。
段差のない会場で席ズレがないとただただ視界が塞がれがちになるのでね。
ステージにかかっているバックドロップが、アルバム「Unfinished」のアートワークであり、「Unfinishied」を基軸にしたライブになるかなと。まあそこは事前に予想してたわ。
思えば各所インタビューで、「Unfinishied」というタイトルの理由は、ライブでオーディエンスとの掛け合いが会って初めて完成するため、と紫煉ニキが答えていたはず。
そういう意味では「Unfinishied」の前に発表されている「瀧夜叉姫」収録曲も掛け合いが多いのに声出しでやれていないシングルなので、こちらも3曲全て投入されるのではと事前予想していた。

定刻から10分程度経過して、ライブ開始。
最初のSEはFF8の「Liberi Fatail」だよね?
「Unfinishied」の1曲目「Unending Sorceress」がFF8を題材にして作っているので、その流れがわかっていれば最初のSEは納得でありニヤニヤ。

そしてライブ開始。
セトリは以下の通り

1. Liberi Fatali〜Unfinishied
2. Unending Sorceress
3. Salome
4. Top of the 'M'
5. 鉄皇
6. 滝夜叉姫
7. 'M' Anthem
8. The Black Death Mansion Murders
9. 夢幻
10. Drum Solo
11. want to LIVE
12. Bass Solo〜Welcome to Valhalla 
13. アマリリス
13. KIZASI
14. その魂に安らぎを〜Dignity of Spirit〜
15. La Voix Du Sang
16. Change of Generation
17. Knight of Sword
18. Black Pentagram
(EN)
1. Make Your Choice
2. 豪族
3. 'M' Revolution
4. Violin Solo〜Carry on singing to the sky
 

「Unfinished」で声出しが想定されている曲及び
瀧夜叉姫収録3本がセトリに組まれており予想的中!

意外だったのが「その魂に安らぎを〜Dignity of Spirit〜」。
東方楽曲は挟まないと思っていたためまさかの選曲と思ったが、
その意図をすぐ理解。
この曲かなり観客が声出ししやすいパートがたくさんあって、案の定楽しすぎた。

声出しという点では、Phantom Bloodをやらなかったのは意外。
あの曲での一体感はなかなか凄いものがあるのだが。

それにしても、Salomeといい、Make Your Choiceといい、
声出しで参加する楽曲の聴こえ方が全然違ったというか、良さが何倍にもなったように思う。
特に「瀧夜叉姫」収録の3曲は、正直言うと今までそれほど好きになれなかったのだが、
今日のライブでようやく正解を聴けた、見られた気がして、
楽曲印象が良い方に大きく変わった。


全般的な話でいくと、やはり声出し。
やっぱりあんきもライブに声出しは必要だということを再認識させられたし、声出しライブの会場の一体感、パワーというものをビリビリ感じ取れてもの凄く充実したライブだったなと。
私自身、声出しまくりの腕上げまくりで、それはそれは完全燃焼で今もヘロヘロでこの感想を書いている。
だけどコロナ禍前に行ってたライブって、こういうのだったよなと思い出したかな。

序盤からガンガン声を出したところ、
4曲目ぐらいで声がカスカス、咳き込む事態になったり、
声を出しすぎて終わりの方は気持ち悪くなってきたり、
そもそも終盤につれて腕が上がらないなど、
明らかなブランクとも言える自身の状態に苦笑いするしかなかったが、
後ろの席にいた人たちが終演後に、
「絶対前より体力なくなってる、キツイ」と言っており、皆同じなんだなぁと(苦笑)
まあマスク着用での声出しではあったので、必要以上に体力は取られていたと思うところだが、皆で徐々に取り戻していこう。

総じて、2022年最高の締めくくりライブだったのは間違いない。
年明けの声出し追加公演も発表され、8月のZepp公演のBlu-rayも3月頃には出るかもという告知もされ、おそらく2022年後半に作成していた作品も形になってくるであろう2023年。
あんきもの動向が俄然楽しみになってきた。


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